専攻が土木工学だった大学時代に、最も頭を悩ませた科目が構造力学でした。でも、デザインとしての橋は子供の時から興味があったような気がします。
橋の起源は倒木が偶然、川に架かったことからという説もありますが、世界史的には紀元前6世紀頃には既に橋を架けていたようです。
しかし、橋桁が長いとその重さだけでもたわんでしまうものですが、たわみにくいことは長い橋を架けるときの条件のひとつです。
その重さや橋桁にかかる力を分散する仕組みのひとつがアーチと呼ばれ、幾何学的には、アーチは円周の一部であり、下向きにかかる力を円周方向に変換するのでたわみにくいそうです。
ところで、アーチ橋といっても多くの種類があり、河幅約750mの淀川に架かるふたつの橋もそのひとつです。
手前に見える「十三専用橋」は下路式七連ランガー橋と呼ばれ、七つの連なるアーチが橋桁を抱え、かかる力を薄いアーチと厚い橋桁の双方で支える構造です。
一方、奥に臨む「十三大橋」は下路式五連ローゼ橋と呼ばれ、五つの連なるアーチが橋桁を抱え、かかる力を同じ厚さ程度のアーチと橋桁の双方で支える構造です。
ふたつの橋は共に、アーチが橋桁を吊るすように見える下路式ですが、それぞれにその役割は異なり、五つの車輪が淀川を渡るようになぞらえた「十三大橋」は車を運び、「十三専用橋」は人と人との通信を繋いでいます。
初稿 2013/12/07
校正 2021/02/15
写真 十三専用橋と十三大橋
撮影 2013/12/07(大阪・淀川)
橋の起源は倒木が偶然、川に架かったことからという説もありますが、世界史的には紀元前6世紀頃には既に橋を架けていたようです。
しかし、橋桁が長いとその重さだけでもたわんでしまうものですが、たわみにくいことは長い橋を架けるときの条件のひとつです。
その重さや橋桁にかかる力を分散する仕組みのひとつがアーチと呼ばれ、幾何学的には、アーチは円周の一部であり、下向きにかかる力を円周方向に変換するのでたわみにくいそうです。
ところで、アーチ橋といっても多くの種類があり、河幅約750mの淀川に架かるふたつの橋もそのひとつです。
手前に見える「十三専用橋」は下路式七連ランガー橋と呼ばれ、七つの連なるアーチが橋桁を抱え、かかる力を薄いアーチと厚い橋桁の双方で支える構造です。
一方、奥に臨む「十三大橋」は下路式五連ローゼ橋と呼ばれ、五つの連なるアーチが橋桁を抱え、かかる力を同じ厚さ程度のアーチと橋桁の双方で支える構造です。
ふたつの橋は共に、アーチが橋桁を吊るすように見える下路式ですが、それぞれにその役割は異なり、五つの車輪が淀川を渡るようになぞらえた「十三大橋」は車を運び、「十三専用橋」は人と人との通信を繋いでいます。
初稿 2013/12/07
校正 2021/02/15
写真 十三専用橋と十三大橋
撮影 2013/12/07(大阪・淀川)