東京国立博物館と東京藝術大学の傍に佇むスクラッチタイルに彩られた昭和初期の建築。その特別室には年に三度だけ、日本近代における代表的な洋画家・黒田清輝の「湖畔」「知・感・情」「舞妓」「読書」といった代表作が観賞できます。
スケッチとは、視覚によって認識した事象を写し撮ることに他ならず、絵画とは、作者の経験や価値観、そして抽象的な概念を観賞する人の意識に再構成することなのかもしれません。
ひょっとしたら、観賞する人が再構成された作者の意図を少しだけでも感じるとき、自らの意識のなかで何かを変える契機をもたらすような気がします。
ふと、近代美術館のガイドさんが言っていたことを思い出します。「芸術にとって美しさは大きな要素かもしれませんが、ご自身が視たものとの関わりかたがARTなんだと思います」
初稿 2018/11/04
校正 2020/09/25
写真 「黒田記念館」 岡田信一郎, 1928.
期間 2018/10/30~2018/11/11
(東京・黒田記念館 特別室 展示)
スケッチとは、視覚によって認識した事象を写し撮ることに他ならず、絵画とは、作者の経験や価値観、そして抽象的な概念を観賞する人の意識に再構成することなのかもしれません。
ひょっとしたら、観賞する人が再構成された作者の意図を少しだけでも感じるとき、自らの意識のなかで何かを変える契機をもたらすような気がします。
ふと、近代美術館のガイドさんが言っていたことを思い出します。「芸術にとって美しさは大きな要素かもしれませんが、ご自身が視たものとの関わりかたがARTなんだと思います」
初稿 2018/11/04
校正 2020/09/25
写真 「黒田記念館」 岡田信一郎, 1928.
期間 2018/10/30~2018/11/11
(東京・黒田記念館 特別室 展示)