朝倉響子の作品名には、「セーラ」や「ミシェル」といった人の名前であったり、「woman」や「少女」といった人々の総称を多く用いられています。
人の名前を冠する作品は、それぞれが抱える不安や心配を乗り越えようとする姿を、そして人々の総称を冠する作品は、誰もが抱えるかもしれない悲しみや苦しみを受け入れようとする姿を眼前に存在させているような気がします。
ところで、漢字一文字の名を冠する作品も幾つかあり、「夏」という言葉は真夏の太陽に照らされて躍動する生命力をイメージさせてくれます。
とある児童相談所の柵からはじけるように噴き出す緑のみずみずしさとその先を見つめる少年の姿はまさに、そういった大いなる力の存在を物語っているのかもしれません。
追伸 まったく同じモデルの作品である「SUMMER」※1とはまったく異なる印象を与えてくれます。
初稿 2023/09/07
写真「夏」朝倉響子, 1984.
撮影 2023/05/28(東京・足立児童相談所)
注釈 ※1) α22B「SUMMER」朝倉響子, 1984.
人の名前を冠する作品は、それぞれが抱える不安や心配を乗り越えようとする姿を、そして人々の総称を冠する作品は、誰もが抱えるかもしれない悲しみや苦しみを受け入れようとする姿を眼前に存在させているような気がします。
ところで、漢字一文字の名を冠する作品も幾つかあり、「夏」という言葉は真夏の太陽に照らされて躍動する生命力をイメージさせてくれます。
とある児童相談所の柵からはじけるように噴き出す緑のみずみずしさとその先を見つめる少年の姿はまさに、そういった大いなる力の存在を物語っているのかもしれません。
追伸 まったく同じモデルの作品である「SUMMER」※1とはまったく異なる印象を与えてくれます。
初稿 2023/09/07
写真「夏」朝倉響子, 1984.
撮影 2023/05/28(東京・足立児童相談所)
注釈 ※1) α22B「SUMMER」朝倉響子, 1984.