少し前の話ですが、長男が東京から京都へ帰る日に少しだけ時間があったので、上野のとある図書館に二人で赴きました。
国立国会図書館は全国に三館あり、児童書を専門に扱う国際こども図書館はその一つ。長男は本に関わる仕事に少し興味があるらしく、この図書館も大学の講義を通じて多少は知っているとのことでした。
ところで、1906年に竣工した洋風建築に眼を惹かれる私に長男が見せたいところがあると言って、連れて行ってくれた部屋の入口にこう書いてありました。
「室内では、本の読み聞かせをすることができます」
図書館では静かに黙って読書するところだとごくあたりまえに思っていましたが、知っているつもりの国々やそうでない国々の絵本に囲まれるなかで、表紙の絵柄や題名に興味を覚えた一冊であったり、そうではなく偶然、手にとった一冊を親が幼い子に読み聞かせるその場所はまさに、〈世界〉を知るへやそのものであり、学ぶということ本来の姿を垣間見せてくれたような気がします。
初稿 2024/03/15
写真「世界を知るへや」
撮影 2024/02/18(東京・国際こども図書館)
国立国会図書館は全国に三館あり、児童書を専門に扱う国際こども図書館はその一つ。長男は本に関わる仕事に少し興味があるらしく、この図書館も大学の講義を通じて多少は知っているとのことでした。
ところで、1906年に竣工した洋風建築に眼を惹かれる私に長男が見せたいところがあると言って、連れて行ってくれた部屋の入口にこう書いてありました。
「室内では、本の読み聞かせをすることができます」
図書館では静かに黙って読書するところだとごくあたりまえに思っていましたが、知っているつもりの国々やそうでない国々の絵本に囲まれるなかで、表紙の絵柄や題名に興味を覚えた一冊であったり、そうではなく偶然、手にとった一冊を親が幼い子に読み聞かせるその場所はまさに、〈世界〉を知るへやそのものであり、学ぶということ本来の姿を垣間見せてくれたような気がします。
初稿 2024/03/15
写真「世界を知るへや」
撮影 2024/02/18(東京・国際こども図書館)