ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

最近のシング~19

2011-06-30 00:50:56 | Weblog
おばあちゃんの手作りケーキを頂く。夏みかんの皮が入ってる。つまりマーマレードだな。おばあちゃんはお菓子作りが得意だそうだ。近所の子供にも配っているのだそうだ。最近の子供はあれがいいこれがいいと、わがままなんだそうだ。

戦争の話を聞いた。

女学校時代の勤労奉仕。空襲警報がなり、防空壕へと逃げている最中に、すぐ隣を走っていた女の子が米軍の機銃掃射の弾に当たって死んでしまった。
配給の芋で作る芋粥。芋粥でも食べられれば幸せだった。不定期に配給される野菜が腐っている場合、一週間も食べ物が何も無かった。
西の空が真っ赤に燃えた夜。綺麗だねぇと思っていたら、空襲で大きな街が一つ丸ごと焼かれた夜だった。
進駐軍がジープに乗って街を行く。彼らが来ると、みんな怖くて逃げ出した。近所の人が殺された。進駐軍が意味もなく発射したライフル銃の弾に当たって。

東北の人は可哀想よねぇ・・・おばあちゃんは言う。でもね、あの頃と比べたら随分と恵まれているわ・・・あれが欲しいこれが欲しいなんて、誰も言わなかったもの。

戦争が終わってから、五年くらいが一番大変な時代だった。あれから六十六年。

今の社会、世界を、静かな瞳で見つめるおばあちゃんがいる。

「便利な世の中にはなったけど・・・こんな世界にしてしまったのは・・・私たちのせいかもしれないわね」

何もかもを失って、何もないところから始めて、ここまでたどり着いたおばあちゃんの言葉が・・・胸に刺さった。

おばあちゃんの手作りケーキ、とても美味しかった。

最近のシング~16

2011-06-28 21:38:49 | Weblog
花畑と夕焼けに出くわすと、必ずと言っていいほど足を止める。可能な限り足を止める。そのものに、しっかりと心を奪われたいからだ。

田園の向こう側に陽が沈んだ。田園に映える夕焼け色が美しい。

あの事故以来、あの日以来・・・普通の風景に写り込む、背の高い骸骨のような鉄塔の存在がやけに気になる。

誰かは他の誰かのためにいるわけじゃない。誰かはその誰か自身のために存在するんだ。
何かは他の何かのためにあるわけじゃない。何かはその何か自身のために存在するんだ。

無機質な骸骨に吸い取られて運ばれて行く、犠牲になった愛みたいなモノ。
守るべきモノ守られるべきモノを、僕らはすっかり取り違えてしまっている。・・・そんな気がする。

Do you love your home town?
Do you miss your home town?

最近のシング~12

2011-06-28 13:02:23 | Weblog
裏庭の竹林で採れたタケノコです。と、採れたてのタケノコのお刺身を頂く。
柔らかく甘く、醤油をかけると、本当に魚の刺身のような味がした。
裏庭に竹林・・・そんな家って、素晴らしい。竹が伸びすぎて増えすぎて、手入れが大変だと言っていたよ。毎日がタケノコとの戦いだ。それでもやっぱり、竹林のある家は素晴らしいよな。