ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

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2011-03-31 08:32:55 | Weblog
雨が降って、止んで、晴れて、雷が鳴って、雨が降って、晴れた。

息を呑む・・・ではなくて、息をしていないことに度々気づく。苦しくて息を吐き出した時に、息をしていなかったことに気づく。そしてまた息は止まる。

また街が一つなくなっている。
かつて僕が歩いたことのある街だ。遥か彼方まで見渡せるくらいに、何もなくなっている。

二時間かけて歩いた。ずぶ濡れになった。二時間かけて戻る。今は晴れている。

碁石海岸

2011-03-30 05:20:06 | Weblog
想像した通りのモノを目にした時の衝撃。想像した「モノ」、それが想像通りだとしても、それを目にした時の衝撃は・・・想像とは、まったく別のものだ。完全に別のものだ。
つまり、僕はまだ何も知らないってこと。・・・知らないにもほどがある。

それでも、想像するってのは大事なことだ。当たり前のように大事なことだ。
例えば誰かの気持ちとか痛みとか悲しみとか辛さとか・・・例えばそれを、ちゃんと想像しながら行動をするってのは大事なことだ。

この世界は、いじめっ子といじめられっ子と傍観者の構図と同じだ。リアルに想像出来たなら、自分も同じように傷つくことが出きる。相手の痛みや傷みをリアルに想像出来たなら、「まぁいいや」なんて気持ちには、きっとならない。と、重松清が青い鳥の中で言っていた気がする。


実際、僕は泣いてはいない。
ほんのすこしの間、言葉を失っているだけだ。

灯りの灯らない街、星空が、綺麗だった。

グッドアーリーモーニング

2011-03-29 05:08:01 | Weblog
僕らには想像することができる。僕らには想像することしかできない。
色々なことを容易に想像することができるが、想像と現実がかけ離れている・・・なんてことが多々ある。多々ありすぎる。それは僕らの想像力に問題があるわけではない。想像力が豊かでも、想像力が貧困でも・・・それはやっぱり、あくまでも想像に過ぎない。想像力を百倍にしようが千倍にしようが、盛っちゃおうが、脚色しまくっちゃおうが・・・この星に生きる生物の中で一番発達した脳を持つと言われる僕らの能力にも限界はある。五感をその地まで運ぶことは出来ない。
それは残念なことであるとともに、喜ばしいことでもある。それは時に、僕らをその地まで向かわせる原動力になる。

大いなる魂の声が聞こえた。北へ迎えと僕にささやく。北か・・・。想像力が僕を震わせる。やっぱり・・・北だよな。
大いなる魂がそっと笑う。北に決まってるだろ?うん、そう・・・北に決まってるよ。

グッドアーリーモーニング、八戸。

まず、北の寒さが、僕の想像力を軽く超えてしまう。

西へ東へ

2011-03-28 05:29:15 | Weblog
旅で知り合った友人は、十日も前に西へ旅立った。

うちの街の学童の園長は、自分の子供を連れてとっくの前に避難・・・卒園式をばっくれてクビになったとか。

赤坂に住む金持ちたちの間では疎開ブーム。子供のいる家には、もうほとんど人がいないらしい。

放射能みたいな、得体のしれないヤツに人生をもてあそばれるなんて、まっぴらごめんだ!と、僕も思う。だから逃げたい人は逃げるべきだ逃げられる人は逃げるべきだ。
仕事もせずに遊び呆けてる僕なんぞは、真っ先に九州あたりに逃げるべきだ。温泉のそばにあるキャンプ場にテントを張って、寝転んで過ごせばいい。浮世を離れて、余計な情報から隔離されている方がよっぽどいい。

九州いいなぁ・・・本気で想った。

が、しかし、ガソリンが無かった。リアタイアの溝も無かった。本当に残念だ。格差社会だ。タイヤを替えられない丸ビライダーは、逃げる資格さえない。

放射能、野菜、水・・・もう僕はほとほと嫌になったんだ。赤ちゃんに飲ませるための水を買い占めようとする、文明社会を生きる人たちにさ。大人は子供を守りなさい。強いものは弱いものを助けなさい。困ってる母親にてを差し伸べなさい、かつての母親と父親たち。未来を背負う赤子を蹴落としてでも、不確かな未来にすがりつきたいか?

まぁいいや。どうせ僕も、同じ穴の狢だ。mujina。


そんなわけで、ガソリンがやっと手に入った。

ちょっと出かけてくるね。心配はいらないよ。今回は安全な旅だ。


未来に遺してしまうもの。

2011-03-25 06:33:29 | Weblog
「はなはだ情緒的だけれど、「核」というものには、何かひりつくようなねちっこい酷薄さがあって、それは要するに、化学的な無害化(完全な中和化)ができず、物理的に封じ込めるしかないという、不死の魔物のような面があるからだとずっと感じていた。」twitterへの投稿より。

世界遺産なんてものがあって、僕らは大昔の人が作った建造物や、絵画や壁画を見つけては、かつての文明人が作り上げた文化に感銘し、かつての時代に想いを馳せる。それは、人類が歩んで来た輝かしい歴史を示すものでもあるのだろう。
例えばギリシャ人やローマ人、例えばマヤ人やアステカ人、他にも色々・・・。例えばその時の文明を生きる人々は、まさか自分たちの文明や文化が滅び往く運命などとは露も知らなかったはずだ。滅びなかったとしても、自分たちが作りあげた普通の生活が、二千年後を生きる人間に遺跡として扱われるとは、想いもしなかったはずだ。ましてや、ポンペイ人なんて、火山の噴火一発で地中に沈んでしまったのだから。例えばそんな感じ。


今から何千年かが経ったある時代の話。

それなりの文明を持った僕らの子孫たち。千メートルの地中から何かを掘り出す。それは分厚い鋼鉄の大きな箱。その村か町か国では、偉い人が集まって会議が始まる。これはかつての文明が残した遺物だ。問題は、その鋼鉄の箱を開けるか開けないか。意見は割れる。千メートルもの深さに埋められているのには理由があるはずだ。それは何か悪いものに違いないという意見。何があっても未来を生きる人に届けたいと想いから、地中深くに埋めたのではないかという、タイムカプセル的な意見。議論は平行線だ。結論が出ないまま、鋼鉄の箱はしばらくそのままにされる。
かつての文明が遺した鋼鉄の箱の話しは瞬く間に国中に広がる。誰もが、かつての文明、自分たちの種の祖が作り上げたものに想いを馳せ想像を膨らませる。人の好奇心は不滅である。
再び、偉い人たちが集まり、会議が行われる。
「自分たちの祖先が、自分たちに悪いものを遺すはずがない、祖先たちが遺したメッセージを受け取るべきだ」。そんな意見が大勢を占めた。
かくして、その鋼鉄の箱は開けられることになった。国中の人が、鋼鉄の箱に興味を持って集まった。大々的なオープニングセレモニー。歴史に残る瞬間である。ガガガガガガガ・・・大きな音を立てて鋼鉄が切り裂かれていく。みな、ドキドキしながら鋼鉄の箱が開くのを待っている。大きなクレーンが、箱の上部にある面を持ち上げる。箱の中を見て、みんなガッカリ。そこには古代文字も何もない。おびただしい量の水と棒がたくさん入ってるだけ。「古代人のすることは理解できないな」。そう言って、みんな家路についた。偉い人たちも、古代研究の学者たちもガッカリ。「せっかく、観光名物が見つかったと想ったのに・・・」。

ギリシャ神話のパンドラの箱の物語。「箱の中からは病気、盗み、ねたみ、憎しみ、悪だくみなどのあらゆる悪が、人間の世界に飛び散った。箱の底に一つだけ残っていたのは「希望」。この希望が残ったお陰で、人はどんな困難の中でも希望を持って生きられるようになったのです。」

「希望」が入っていないパンドラの箱。今から何千年か経ったある時代のこと。かつて日本があった場所、アメリカがあった場所、フランスがあった場所、ロシアがあった場所、ドイツがあった場所・・・韓国、ウクライナ、カナダ、イギリス、スウェーデン、中国、スペイン、ベルギー、台湾、インド、チェコ、スイス、フィンランド、スロバキア、ブラジル、ブルガリア、ハンガリー、南アフリカ、リトアニア、ルーマニア、メキシコ、アルゼンチン、スロベニア、オランダ、パキスタン、アルメニアがあった場所。その全部の場所で、パンドラの箱が開けられた。
箱の中からは病気、盗み、ねたみ、憎しみ、悪だくみなどのあらゆる悪なんかは飛び出ては来なかったけれど、その代わりに、目には見えない何かが・・・この星の全部を覆い尽くすほどの、目には見えない何かが・・・飛び出しましたとさ。おわり。

報告

2011-03-22 20:08:43 | Weblog
昨日のライブで集まった義援金。早速、ドラちゃん募金に寄付してきました。

今の銀行って、コンシェルジェみたいなのがあるのね。銀行に入ると、キレイめなお姉さんが、今日のご用件は?みたいに聞いてくる。もう胸を張って言っちゃったよ。「募金です!」。そうすると、お姉さんが、募金の種類を説明してくれる。ちょっと食い気味で言っちゃったよ。「ドラちゃん募金で!」。お姉さんが僕を連れてATMの前へ。もうあれだよ。手取り足取りなぐらい親切に、初めから最後まで横に付いて操作の説明をしてくれたよ。名義をトラッシュボックスジャムにしたんだけどさ、文字を打つのに手間取って、ちょっと格好悪かったな。練習しておけばよかったな。あれ、難しいよね?あの五十音が並んだやつ。今度は練習してから行こう。

そんなわけで、無事に募金は完了。振込手数料は無料だったよ。さすがドラちゃん募金。
協力してくれたみなさんの善意の結晶。間違いなく、被災地に届けられることでしょう。

今日、メールをもらった。「チャリティCD、五枚欲しいのでよろしくお願いします」だって。嬉しいなぁ。嬉しいなぁ。知らない人にも僕らのメッセージが届くなんてさ。嬉しいよ。そして、また募金に行ける。やっぱり練習してから行こう。


心に花を。心にドラちゃん募金を。

ドラちゃん作戦、大成功!どうもありがとう。

2011-03-22 03:09:12 | Weblog
初めてのチャリティ大作戦。優しいお客さんたちの協力のもと、CDは完売。第一弾の義援金15000円が集まりました。明日、三井住友銀行へ行ってドラちゃん宛に振り込んできます。音楽が生み出した小さなチカラの結晶が、誰かの役に立てますように。

松本耕平プレゼンツ、ほのぼの会特別編、音楽のチカラ。

生ギター、生歌、客席との距離は1メートル。音響なし、照明もなし、暖房もなし。少々肌寒いハコの中、それでも被災地に比べたら暖かいに決まってる。小さいハコは、人の体温で段々と温まっていく。そんな感覚も素敵に感じられる夜だった。

メンバーにわがままを言って、新曲を歌わせてもらった。セットリストの最後、大抜擢だった。上手に伝えられたか、それは分からないけれど、全力で歌った。気持ち良かった。今日のところは、それでいい。

何よりも良かったのは、急な誘いに、トラッシュボックスジャムの三人で応えられたことだ。いざとなれば、ソロ、単身で乗り込み歌う事の出来る僕にとって、メンバー揃って演奏出来るというのは、何よりも嬉しい。不思議なものだ。

ヌマノカズシ、小川恭平、池田秀史(ex. Dragon Fish Blow)、松本耕平。競演者、みんな素敵な人たちだった。みんながそれぞれのメッセージを持って、そのメッセージを伝えるために、そのメッセージを音楽に変えて、全力で臨んでいた。気持ちのいい夜だった。

出演者もチャリティに協力してくれた。少し、照れくさかったが、とてもありがたかった。トラッシュ以外の出演者を観に来たお客さんもチャリティに協力してくれた。本当にありがたかった。さりげない優しさが、心の奥底に響いて来る。これもまた音楽のチカラ。

しかし、松本耕平という男、不思議な魅力を持つ男だ。僕は、この男が好きだ。選挙に出たら、応援する。間違いない。音楽で日本を変える党。いつか立候補したらいいのに。イベントに誘ってくれてありがとう。
チャリティCDを一番に買ってくれたのは、松本耕平、この人だったりする。

とにかく、今夜も素敵な絆が生まれた夜だった。この絆が、またどこかで目に見えるものになる日を信じて、今日は眠る。


悪条件の中、来てくれた人、どうもありがとう。とても、とても、心強かったよ。

3.21 NK Hearts Unplugged Live

1.希望の唄
2.月のお姫様
3.金色の翼
4.Goodtimes, Badtimes
5.メッセージ
6.Missing You

Missing You

2011-03-21 06:09:32 | Weblog

あなたの笑顔消えて この世界は闇になる
突然雷鳴が世界を分けてしまったみたい
止まれ・・・時の流れ 止まれ・・・あの日のまま
あぁなぜこのままで世界は息を出来るのだろう

壊れた夜と壊れた空を嘆きの唄で染めてみた
さよならだって・・・まだ言えてないよ
あなたのもとへ届くように声の限りに歌った

夢なら醒めて欲しいと神様に祈ったけれど
今日もまた同じ景色が目の前にただ広がってるだけで
夢でもいいよあなたにもう一度会わせて欲しいよ
言えなかった言葉を伝えさせてよ伝えさせてよ・・・ねぇ


あなたは元気ですか?あなたは笑ってますか?
何千回も呼びました 世界の果てをも抜けるくらい

壊れた朝に壊れた声であなたのために唄になる
儚い願い・・・それもろともに
この空を超え届くように声の限りに歌った

暮れる街の向こうにオレンジ色の月の色
思い出すのはあなたの笑い声とあたりまえの時
夢一色の幻を あなたと描いた続きを
言えなかった言葉を伝えさせてよ伝えさせてよ・・・ねぇ

あなたのもとへ届くように声の限りに歌った
夢なら醒めて欲しいと神様に祈ったけれど
今日もまた同じ景色が目の前にただ広がってるだけで

暮れる街の向こうにオレンジ色の月の色
元気でねとか・・・元気だよとか・・・まだ伝えたいことがあるのに
もう一度だけでいいから もう一度だけでもいいから
ほんの少しでもいいから・・・伝えさせてよ伝えさせてよ・・・ねぇ

song written by sing

音楽のチカラ~新曲の話。チャリチャリの音が聞こえる。

2011-03-21 05:27:51 | Weblog
今日はライブだ。西川口ハーツだ。トラッシュライブだ。アンプラグドだ。つまりストリートスタイル。トラッシュの独壇場だ。
なんとなく、歌うのは久しぶりだ。ほんのちょっと久しぶりだ。たぶん、大して久しぶりではないが、気分はだいぶ久しぶりだ。
今日のライブはチャリティではない。震災の影響、停電の影響、交通機関の影響などなどで、意気消沈しているライブハウスハーツを元気にする集い、という趣旨に賛同しての参加だ。タイトルは「音楽のチカラ」。音楽のチカラを僕は信じている。音楽にはチカラがある。

三日前に唄を作った。少し泣きながら、唄を作った。歌ったら泣いてしまいそうで、この唄は人前では歌えないかもしれないなと想いながら作った唄がある。正直に言うと、少しではなく、大泣きしながら作った唄だ。ボロボロと涙を流しながら作った唄だ。
誰かを励ますために作った唄ではない。ただただ、誰かの悲しみを歌った唄だ。僕の悲しみを歌った唄だ。この悲しみを忘れないように作った唄だ。そして、少し優しい唄だ。たぶん、少し優しい唄だ。僕がこの悲しみを忘れないように作った唄だ。それは、僕にとってはとても大切なことなんだ。

僕に出来ること・・・

一昨日の夜にライブが決まり、昨日レコーディングをした。誰かに聴かせるために作った唄ではないのだが、レコーディングをした。

ここからが大事。
普段なら、チャリチャリチャリティ~シングを救えなどと言ってしまうところ。今回は違う。僕に出来ること第一弾。チャリチャリチャリティ~ドラちゃん募金に寄付するぞ!大作戦。一曲入り1000円の高価なCD。売り上げはドラちゃん募金に全額寄付します。
明日のライブを皮切りに、チャリチャリチャリティスタート。趣旨に賛同してくれる人はぜひ。遠方からの希望にも沿いますよ。1000円送ってくれたら、CD送ります。送料はシングが負担します。v。

小さい事からね。



心に花を。心に音楽を。