ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ライダーが纏うモノ

2009-09-30 23:46:06 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
埼玉に戻ってきて・・・高速で福島を過ぎた辺りから想ったこと・・・「暖かい」。

やっぱり北海道は寒かった。昼間はTシャツ一枚で歩いてる人もいるんだけど、日が暮れると本当に寒い。昼間でもバイクに乗っていると本当に寒い。たくさん着込んで走っていても、一日中ゾクゾクと寒い日が何日もあった。

関東に近づくに連れ、自分の格好がおかしなものになってくる。一人厚着過ぎるほど厚着なのだ。埼玉に入ってからなんて、こいつバカじゃねぇのってくらいの厚着なのだ。それでも今更脱いでもしまう場所なんて無いから我慢して着続けるしかないのだ。

しかし、やっぱり北海道は寒かった。いくら着込んでも寒かった。雨も降っていないのに合羽を重ね着する日もあった。

今回僕が纏ったのはシングルのライダース革ジャケット。グローブはもちろん冬仕様。9月という季節柄、これ以上冬仕様のジャケットは選ぶ余地がなかったとも言える。万が一暑かった場合、脱いで走るシチュエーションを考えて選んだジャケットでもあるが、一度も脱いで走ることはなかったな。

人々はこう言った。北海道をバイクで走るのに適しているのは8月のお盆までだよ、と。
でもでも、9月の北海道、凍ってしまいそうな夜の寒さも含めて・・・最高だったなと、本気で想える。短い夏を終えて、雪に閉ざされる前の穏やかな季節・・・そんな気配があふれていて、最高だったなと、本気で想える。季節を超えて咲く、見慣れた花々の競演・・・本当に北海道を走るのが好きで、にぎやかな季節を外して渡ってくるライダーたちと交わす夥しい数のピースサイン・・・秋に旬を迎える海の幸山の幸・・・季節を問うことなく道端で出逢う人々の優しさ。

でもなぁ・・・また9月に北海道に行く機会があるとしたならば・・・B3のジャケットを着ていこう。B3の下には長袖のTシャツ一枚くらいな感じで、暑かったら前のジップは開けっ放しで走る感じでいこう。だってね、あの寒さはね、トラウマになるくらいの恐怖だから。うん、そうしよう。

再会~シビジロウ2

2009-09-30 23:29:03 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
焼き鳥を美味しくいただいて、シビジロウに御馳走になって、シビジロウはお酒が入っていい気分。さぁスナックに行ってジョンの唄を歌おうぜ、シング!ってことになる。

東松山駅近辺のスナックへ。スナックなんてほとんど行ったことがないので、ワクワクする。

シビジロウの馴染みのスナック。雑居ビルの二階。もう看板にしびれる。場末感満載。ワクワク最高潮。店に入るとロシア系の女の子が二人出迎えてくれる。あぁぁこれこれ、スナックって感じ。100点。

シビジロウが歌う。シングが歌う。他の客が歌う。シビジロウ、しこたま飲む。そして言う。「オレ、祐次郎の『我が人生に悔いない』を歌いたいんだよ」
オレが言う。「それ、さっき歌ったじゃん」。
シビジロウがびっくりした顔で言う。「えっ?オレ歌った?全然覚えてない」。
あはは、へべれけシビジロウ。なんだか可愛い。

ヤクザの親玉とか、寡黙なお客。おばさまに社長。普通のおじさん。平日なのにお店は賑わう。
最後に一曲。尾崎キヨヒコの「また逢う日まで・・・」を歌う。ちょっと本気で歌う。バンドマンのマスターのミニボンゴと超絶ハモリが重なる。しびれるねぇ。場末のスナック。みんないい人ばかりだ。

またまたシビジロウに御馳走になった。

あぁ、楽しかったなぁ。まだ旅が続いているみたいだ。

ありがとう、シビジロウ。今度テニスやろうね。v。

再会~シビジロウ

2009-09-30 23:15:39 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
日高の山の中で日高牛ときのこご飯を御馳走してくれたシビジロウを覚えているだろうか?突然の雨に負けそうな時に、「走れ!シング!」と心の中で呼びかけてくれたシビジロウを覚えているだろうか?

僕の帰りを待ちわびてくれていたシビジロウが、日高で交わした約束通り、シビジロウの地元「東松山」の名物の焼き鳥(やきとん)屋に招待してくれた。地元ライダーが集う店と聞いていたが、噂通り、マスターはゼファー1100に乗り、隣のお客はハーレー・ローライダー1450に乗り、彼の奥さんはドラッグスター250に乗り・・・土曜日にはライダーがいっぱい集まるのだそうだ。すげぇなぁ。面白いなぁ。
一緒にツーリング行きたいなぁと想ったけど、よくよく話を聞いていると、一日に350キロくらいをほぼ休憩なしで走るらしい。あはは、一緒に行くのはやめておこう。

名物の焼き鳥。ほんとに美味しい。埼玉の名物と言えば・・・川越のさつまいも?深谷のネギ?岩槻の人形?いえいえ、東松山のやきとんですよ。マジで。


一番したかったこと

2009-09-30 11:44:17 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
ちょっと長めの旅をしていると、「帰ったらこれをしよう」とか、「帰ったらこれを食べよう」とか、色々と考えるものなんだけど、今回の僕の場合は・・・「帰ったらブーツを磨きたい」だった。

このブランドが好き!と語るほどお洒落さんでもないし、このブランドはここがいいよね!と語るほどこだわりやさんでもないけれど、AVIREXは好き。高校生の頃に、学校をさぼってブラブラしていた店のショーウィンドウに飾られていたAVIREXのB3の値段~128000円に衝撃を受けてから、ずっと好き。AVIREXならなんでも好きだけど、高すぎて何も買えず、何も持ってないんだけどね。でも好き。

お気に入りのブーツ。これはAVIREXのバイク用ブーツ。履き始めてからまだ1年も経っていないけど、相当味が出て来た。月に一度はラナパーでツヤツヤに磨いてる。


旅をしていると、雨に濡れる。夜露で濡れる。キャンプ場の綺麗な芝生も、ブーツで歩けばブーツは濡れる。おまけに今回は、ホッキ貝を洗おうとして波打ち際まで行った時に、予想外の波にやられてくるぶしまで海水に浸かってしまった。これはまいった。
そんなこんなで、旅の間中、完全に乾くことなどほとんどなかった僕のブーツ。そんなわけで、旅の間中ずっと、ブーツを磨きたかった。


ブーツは濡れても靴下は濡れず。やっぱりいいものはいい。過酷な環境の中、僕の足を守り抜いてくれたAVIREXちゃんに感謝。

ピカピカになったよ。

熊が出たぞぉ!

2009-09-28 22:52:48 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
ただいま。無事に、なんとか無事に、なんとも無事に、命からがら、帰宅。

常軌を逸した鬼のプランニング。めちゃくちゃな旅をしめくくるにはちょうど良かったかも。

あまりの疲労困憊の中、旅の終わりの感傷ムードなど一切なく、『しゅーりょー!』的な感じ。

やっとの思いで荷物を部屋に運び入れ…あぁ、今日はテントを張らなくてもいいんだ…あぁ、今日はテントを張る場所なんてないんだ…と、ちょっとセンチメンタル…になってる暇などないのだよ。

疲れを癒す間もなく、ホッと一息つく間もなく、今から、仕事場に行かなければならないのだよ…三日後に始まる仕事のために。あぁ、なんて人生なんだ。


二十四日間に渡った今回の旅、これでホントに終了です。
ブログも、よく書いたな。読んでくれていたみなさん、どうもありがとう。一日に約2000件のアクセス数を記録してたよ。うれしい限りだ。

日々のブログでは追い付けず、書ききれなかったことが山ほどある。それは、カメラで撮った写真とともに、ゆっくりとアップしていくつもり。

あぁ、今にも眠ってしまいそうだ。面倒なことは先に済ませてしまわねば。

もう一度、こんな僕の旅を…応援してくれたみなさん、心配してくれたみなさん、どうもありがとう。無事に帰ってきたよぉ!

ただいま!

2009-09-28 08:35:28 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
今秋田です!\(^O^)/


びっくりした?もう着いてるかと想った?

無理無理、もともとムリに決まってるでしょ。二日がかり、寝ずに1200キロなんてさ。

いや、いけるところまで頑張ろうって想ったんだけどね、全然いけなかったって話。

東北地方の景色を満喫しながら、のんびり帰ります(^^)vブィ

旅の終わり…もう少し

2009-09-27 18:53:30 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
かつて、腰まで雪に埋まって遭難しかけた函館山が遠く離れていく。

楽しかったな。楽しかったな。楽しかったな。
幸せだったな。幸せだったな。幸せだったな。

さよなら、北海道。ありがとう、北海道。

到底語り尽くせない出来事の連続と、かけがえのない出会いの連続。
その中で、僕は僕なりに一生懸命生きました。


もう一度、さよなら、北海道。ありがとう、北海道。また会おうね。ブィ

キリキリバランス!

2009-09-27 18:39:05 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
ギリギリで、リアルにギリギリで、飛び込みセーフ!

無事にフェリーにバイクを積み込んだ。

いやぁ、危なかった。函館市内に入ってからは、100キロで走ったもん。路肩もいっぱい走ったし…ごめんなさい、函館。

今回の旅は、函館とは縁が無かったなぁ。

420キロ、全部下道で走り切った。やるな、オレ。

富良野から夕張へ抜ける、延々と続く山道は気持ち良かった。気温は低く、もう所々紅葉が始まっていて綺麗だった。

夕張メロンが食べたくて、夕張のおむすびやさんに尋ねたんだけど、夕張メロンは八月いっぱいで終わりらしい。かわりに、おむすびを二個食べた。
おじちゃんは気のいい人で、函館までのルートを色々と考えて教えてくれた。おじちゃん、無事に着いたよ。

千歳の町を抜けて、支笏湖へ。羊蹄山を眼前に洞爺湖を目指す。ここで、ニセコに行った時に走った道を再び通った。それ以外の道は重なっていない。

洞爺湖の外周を半周し、海へ抜ける。函館までは海沿いの道を走る。時間があれば恵山方面を回りたかったが、断念。国道5号、大沼を抜けて函館市街。

駒ケ岳も素敵だった。駒ケ岳を見ながら唐揚げを食べたから時間がなくなった。だって、おばちゃんがすぐに出来るって言ったのに、結構待たされた。


なんだかんだと、最短距離の道を選ばずに、走りたい道を選んだ。なぜなら、そんな旅をしたかったから。ギリギリ間に合っても、ギリギリ間に合わなくかったとしても、それはとっても大事な理由になる。

たくさん走った。今日はライダーだった。いい一日だった。


あぁ、そうそう、これからこのまま、750キロという途方もない距離を走らなければならないってこと…今は考えたくない。

いや、ホントに…考えたくない。

走れるのか?オレ。