ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ていたらくは、為体と書くんだよ。

2013-05-31 01:28:59 | Weblog
セニョールセニョリータ、ご機嫌はいかがですか?
あぁ、カラダが痛いな。特に背中と腰の中間の右側辺りがギシギシと痛い。

いやしかし、日々が過ぎて行くのが速いな。どのくらい速いかと言うと、東武東上線のティージェイライナーくらい速い。ビューンって感じだよ。ビューンって。・・・子供か?

いやしかし、どうなんだろうか?人々は時の速さをどんな風に感じているのだろうか?
早く過ぎ去って欲しいと思っているのだろうか?それとも時に留まっていて欲しいと思っているのだろうか?

知らぬうちに矢のように過ぎて行く・・・いや、ティージェイライナーのように過ぎ去っていく時の中で、人々は何を思うのか・・・気になる気になる。

でも、給料日は、早く来て欲しいよなぁ。でもなぁ、そう思うってことは、時速く過ぎ去って欲しいってことだしなぁ・・・。

まぁね、おれはね、時に留まって欲しいとは思わないんだけどね。ただ、時にクサビを打ちながら生きたいと思うんだよな。自分が何をして時を過ごしているのかを、常に記憶に留めておけるように過ごしたいんだよな。

まぁ、今、仕事をしているとね、そういうのもなかなか難しかったりするんだよな。だから思うのだよ。人々はこの問題にどう対処しているのか?ってね。

まぁ、どうでもいいっちゃいいことなんだけどさ。
あぁ、今週もティージェイが走り抜けていくよ。さぁ、どうやってクサビを打つかな?あっ、ライブだ!明後日はソロライブだ。
これはこれで、確実なクサビだよな。

そんなわけで、夜中に書きかけたブログを、慌てて朝に完成させるという・・・体たらく。

あぁ、給料日まで・・・遠いなぁ。

ふあん。

2013-05-30 01:33:00 | Weblog
今日は水曜日?明けて木曜日?ん?なんだなんだ?
ソロライブまであと少し。ん?あと何日だ?
今回は抜かりなく、だいぶ前に宣伝メールを送りまくった。なぜならば、いつも、急だから行けないよぉ!と言われたりするからだ。
だから、今回は抜かりなく・・・。きっと今回はこう言われる。連絡が早すぎて忘れちゃってたよぉ!

あぁ、不安だ。不安だ。ファンという言葉は不安、つまり、ふあんから来ているのだろうか?つまり、ファンが来てくれるかどうかふあんだ。・・・ほうほう・・・そういうことだったのか。語源辞典に載せましょう。ちなみに、オヤジギャグでは・・・ない。

新曲を作った。久しぶりに、作った。こんな条件のもとで作った。
「字数制限なし、時間制限なし。」
条件というか、条件が無いということだな。
そして、作って、大体固まって、歌ってみた。うん、歌ってみたら・・・10分を超えていた。イントロも間奏もアウトロも無いのに。これは由々しき事態だ。そんなわけで、せっかく書いた歌詞なのに、今、せっせと削っているのです。せめて七分くらいに収めたい。まぁ、いいんだけど。
大体からにして、歌詞が三ページもある。普通の曲は一ページね。三ページもあったら、10分にもなるよな。まぁ、よく書くよな。

新曲歌うから、みんな来てね。おれをファンにさせないでくれ。・・・あっ、ふあんね。あっ、不安ね。

バカは死のうが死ぬまいが・・・治るわけがない。

2013-05-28 08:33:55 | Weblog

中学の修学旅行は、お決まりの京都奈良。新京極通で買い物をして、他校の生徒とガンの付け合い飛ばし合い。それもまたお決まり。なんなんだろうか?男ってバカだ。

うちのクラスのバスガイドさんは、新人の飛び切りの美人。いや、ほんとに。いや、もう、修学旅行の思い出ってたら、それしか覚えていないもの。
で、他のクラスのバスガイドさんは、かなりベテランの域に入られたお方々。
普通はね、大人になるとね、こう変わっていくんだよ。右も左も分からない新人のバスガイドにガイドされるなんて・・・せっかくの旅行が台無しだよ!とね。やっぱりガイドは百戦錬磨のベテランじゃないとね!だね。

がしかし、中坊は違うよな。もうあれよ。他のクラスの連中に対して鼻高々よ。バカ男子よ。「おい、勝手にうちのバスガイドを見てんじゃねーよ!」状態よ。もう、クラス中のバカ男子が、俺の女、いいオンナだろ?状態よ。バカ男子、全員浮かれちゃってね、クラスの女子は嫉妬に狂って発狂よ。いや、嘘。女子は幼き頃から大人なんだね。嫉妬に狂わずに呆れるというやつね。
いやぁ、ほんとに・・・男って、幼き頃からバカなのね。もうバカが染み付いちゃってるんだね。

なんて話は、今日の話とは全然関係ない。カンケーない。
中坊の時に雪を被った三十三間堂に行ったなぁ・・・と思い出しただけ。

タオさんが勧めてくれた三十三間堂。「すごかったよぉ!すごいから行ってみな!」。タオさんはそう言っていた。

まぁ、でかいよね。どでかい。中には1000体の千手観音像があるんだよ。まぁ、まぁ、圧巻だね。ほとんどが国の重要文化財よ。風神雷神とか。運慶作の像とか。

三十三間堂ね、車とかバイクで行くとね、駐車場が無料の代わりに、拝観時間は40分以内と決められているの。
はい、わかりました。と言って入ってみたものの・・・40分じゃ無理だよ。小走りで観ないと無理だね。
中学の時も40分だったのかもな。だから・・・バスガイドさんのことしか覚えていないのかもね。

千手観音ってのはね、たくさんある手に、色々なモノを持っているわけ。その手の中に未来を暗示する手ってのがあったりするんだよ。

この像が造られたのは鎌倉時代。ざっと800年前だね。

僕の前を歩いていた、修学旅行生のお付きのタクシーの運転手が説明しているのが聞こえたんだけどね。

「ほら、見える?ねっ?見えたでしょ?鎌倉時代に今の時代を予見していたのかしらね?」

生徒の反応。

「きゃー!」「まぢで!?」「こわーい!」「すごーい!」などなど。

彼らが去った後、彼らが居た場所へ行ってみる。何をキャーキャー言っていたんだ?気になる気になる。
未来を予見とかなんとか言っていたな。手に何かを持っていると言っていたな。なんだなんだ?どこだどこだ?

何しろ、おびただしい数の千手観音である。そして、千手観音には手がたくさんあるのだよ。
彼らが覗き込んでいた場所を重点的に、探す。探す。捜す。

あった。見つけた。「ゾワっ」とした。

信じられないモノが、800年前に造られた千手観音像の手に握られていた。・・・iPhone。・・・スティーブジョブスもびっくりなのである。
まぁ、iPhoneは言い過ぎたな。正確には、携帯電話。800年前の千手観音像は、携帯電話にしか見えないボタン付きの四角い物体を握りしめていたのだよ。

三十三間堂に行く人は、ぜひ、探して欲しい。入り口から入って千手観音像の前を歩き歩き歩き、最後の縦の列の真ん中辺り。ちょうど横から覗き込める位置に、iPhoneが確認できるはず。

出口に売店があってね。ちょっと探し物。
ゆうべ、タオさんが首からぶら下げていた物体。タオさん曰く、「元気が出るお守りだって。つい買っちゃったよ」。
おれも、つい買っちゃいたい。そして、つい買っちゃった。あはは、お揃い。

数日前に載せた記事、焼き物の話の時に載せた写真の左下。元気が出るお守りが写ってます。

元気が出たかって?・・・愚問だね。
元気、出まくりだぜ!

5.26日曜日。大宮ストリート。とニューホームページ。

2013-05-27 05:36:05 | Weblog

大宮駅東口ストリート。今日はチラシをたくさん配ったよ。CDも売れちゃったよ。ご機嫌だね。
チラシを配りながら、「ブログを観てね」なんて言っていたのさ。
今日も終わりに近づく頃に、ふと気づいちゃったね。ふと気づいちゃったよ。
チラシに載っけているURLが二つ。Trash Box Jamのホームページとシングのホームページ。なんと、今現在、その二つとも存在していないのだよ。気づいちゃったよね。

ブログを観てねと言ったのに、ブログへは飛べないという悲しい現実ってやつだ。まいっちゃったね。

そんなわけで、スタッフじゅんさんが、大急ぎでトラッシュホームページを復旧してくれました。URLが変わりました。ブックマークしてね。

http://trashboxjam.web.fc2.com/

来週は下北沢でシングソロライブのため、大宮ストリートはお休みです。よろしこ。

1.あっ、満天の星空だ
2.Iris
3.星の楽隊
4.アンジュイックの丘
5.キリキリバランス

6.Birthday song
7.Kiss
8.マシンガン
9.ムーンライト キス
10. 3gの奇跡
11.クィーン オブ ランブルフィッシュ

12.ボヘミアの花
13.Tears
14.Smoky Crazy Diamond
15.泣き虫
16.ボヘミアの花
17.Little Love Story
18.Shak'in Shak'in Fall'in Love
19.金色の翼

20.星空のペンギン
21.Just gonna say good-bye
22.Cry bird
23.Every day
24. 3gの奇跡

発想がだよ。

2013-05-24 23:53:24 | Weblog

僕の北海道デビューは遅い。いや、北海道デビューは早かったが、北海道ライダーデビューは遅かった。初めてバイクで津軽海峡を渡ったのは、まだほんの四年前だ。
この四年で三回。たった三回の割には、僕は北海道をよく知っている。二十年連続で行き続けているという人と語り合えるぐらい、よく知っている。
なぜか?それは・・・滞在日数が長いからだ。たった三回なのに、130日間近くを北海道でバイクと共に過ごした。
毎年夏になると有給を取って七日間の北海道。それを20年繰り返しても140日だもんな。行き帰りのことなんかも考えると、滞在しっぱなしっていうのは有利だよな。

まぁまぁ、それはいいとして・・・ボーダーの話だ。

その日は、チャリンコで日本一周中、福島県出身のフクちゃん。もう一人、東京からチャリンコで四国を目指して走っているタオさん。そして、酔っ払いのおっちゃんライダー。

夜ご飯を外で食べライハに戻ると、宴会が始まっていた。挨拶もそこそこに仲間に入れてもらう。
なぜだろう?・・・旅人が集まると・・・京都にいるのに、北海道の話で盛り上がる。一推しスポットの発表会。セイコーマートの会員カード自慢。穴場温泉自慢。六花亭のポイント披露。・・・異様に盛り上がるのだ。不思議だ。
京都でどこへ行っただとか、京都の穴場だとか・・・そういう話は・・・出たかなぁ?

北海道帯広で、トロッコさんに教えてもらってここに来た。先にも述べたが、ここは田中米穀店の三男坊が北海道のライダーハウスをヒントにして立ち上げた場所である。そしてここでまた、北海道所縁の知り合いが出来ていく。なんとも・・・縁を感じてしまうではないか。
北海道が、ライダーの聖地と呼ばれる訳・・・なんとなく・・・伝わるかなぁ。特別なんですよ・・・特に、旅人にとってはね。

タオさん。歳が同じというだけではなく、なんとなくシンパシーを感じるこの人。
名前を聞いた時に、TAOのタオですか?と聞いたら、「そんな大それたものじゃないです」と言っていた。苗字の最初と名前の最後の文字をくっつけたらタオになるそうだ。
なんとなく、シングに似ていじゃないか?ん?似てない?新宮だからシングウだからシングだから、歌ってるからsingだよ?持って行き方が・・・似てなくもないような。シンパシーだな。

そのタオさんが勧めてくれた場所がある。
まったく行く予定ではなかったのだが、次の日はそこへ行くことにしたのであった。

つづく。

昭和くん、元気かな?

2013-05-24 01:24:18 | Weblog


道(タオ)とは宇宙と人生の根源的な不滅の真理を指す。

TAO・・・先生(昭和くん)が教えてくれた。大宮から横浜まで歩く道すがら、タオについて熱く語ってくれた先生は、その数ヶ月後に、クリスチャンに改宗してしまい・・・僕の目は・・・点になった。
そんなわけで、昭和くん元気かな?なのである。

そもそも、なぜボーダーに泊まったか?そこから始めよう。

時は去年。場所は帯広。ライダーハウス、大正カニの家。
帯広市が4000万円をかけて造ったログハウス。ピカピカの巨大なログハウス。シャワー付き。ライダー、チャリダー、トホダー専用。宿泊費無料。

北海道をバイクで旅する人で、カニの家を知らない人は・・・たぶん、居ない。泊まったことはなくとも、名前だけは知ってる。

そこで出会った、通称トロッコさん、京都在住。なぜトロッコさんか?それは、北海道お勧めスポットとして、トロッコを推しまくっていたから。

そのトロッコさんに、ボーダーの話を聞いたのである。そして、必ず行きます!と、約束したのである。
トロッコさんとボーダーの間には、なんの関係もないので、約束したからといって、ボーダーに行けばトロッコさんに会えるというわけではない。
それでも、それは約束なのである。それは約束でなければならない。なぜなら、それが・・・縁・・・というモノだから。

つづく。

下北沢LOWN

2013-05-23 02:32:10 | Weblog


6/2は下北沢LOWNでシングソロライブ。日曜日の夕方6時スタート。6時オープンではなくて、6時スタートなのでお間違いのないように。
キトウケイゴとのツーマンなので、6時きっかりにシングのスタートなのでお間違いのないように。よろしこね。

で、下北沢LOWNの場所なんですけどね。下北沢LOWNのサイトには地図がない。地図がないので、住所からiPhoneで検索。その地図を載せておきますわ。

駅からの道順。こちらは、下北沢LOWNのサイトから。↓

下北沢駅北口を出て右へ。サンドラッグを左に見て、突き当たりを右へ。右手前に「モスバーガー」のある十字路を左に。突き当たりに「メガネスーパー」がある通り(一番街)を左へ。左側2軒目の、1階に「スープカレー心」のある緑色のビルの3階です。3階のお隣さんはメキシコ料理屋さん「テピート」です。
下北沢駅北口から徒歩3分です。

lown ラウン 世田谷区北沢2-34-8北沢KM ビル3階  Phone:03-6407-1919

いきなりなんですが、いいですか?

2013-05-22 23:12:56 | Weblog

テンペルとタットルの村から吉野方面へと抜ける峠に、ポツンと、ことさらポツンと、モンベルショップがある。もちろん、直営店ではないのだろうが、モンベル商品しか置いていない、正真正銘のモンベルショップなのだ。なんでだ?

モンベルショップに併設されたパン屋がある。パン屋の隣には巨大な石窯があり、そのまた隣には小さなレストランがある。

峠道に突如現れるログハウス。なのだ。

そこでね、あぁ、パン屋でね。パンを買って、伊勢の帰りに食べようと思ったら、伊勢神宮の鳥居前でカラスに根こそぎ持って行かれたんだけどね。あぁ、迂闊だったよ。石窯ソーセージパンツが・・・おれのソーセージパンが・・・。って話ではなくてね。

モンベルショップに併設されたパン屋の隅っこに、焼き物が売られていたのさ。結構破格なお値段でね。信楽焼よ、信楽焼。

引っ越してから、カフェ営業開始を目指して、ハチミツカフェの看板だけ造ってさ、心の準備は万端なんだけどね、やっぱりカップは焼き物がいいわけよ。焼き物じゃないと嫌なわけ。で、焼き物を集めよう!なんて思ってるんだけど、未だ一つも持っていないという・・・。

そこにさ、信楽焼よ。お安いのよ。これは甲買いなのよ。でも・・・バイクなのよ。積載量はギリギリなのよ。

一個買ったね。信楽焼のコーヒーカップを一個買ったね。一個買ってネットに挟んだね。

カフェ用の焼き物カップ、やっと一個集まったよ。
でね、今、コーヒータイムなわけ。久しぶりにドリップしちゃったよ。
いやぁ、やっぱりいいね、焼き物にドリップコーヒー。最高だね。

だからさ、何が言いたいのかというとだよ。今後、お土産やプレゼントは焼き物にしようよ。ってことね。

あぁ、焼き物を飾る棚を造っちゃおうかなぁ。かなぁ。天井から吊り下げる方式にしようかなぁ。かなぁ。

Trash Box Jamホームページの件。

2013-05-20 16:38:42 | Weblog
ホームページが観られなくなっているという指摘が何件か届いて・・・。アクセスしてみると、あら、ほんとだ・・・消えている。

管理人のじゅんさんに聞いたところ・・・
プロバイダー契約を解除したようで、現在別のサーバーへと移行中との事です。

そんなわけで、しばしお待ちを。

次のライブは、6/2日曜日、下北沢LAWNでシングソロライブ with キトウケイゴ。
8/17土曜日、お茶の水カカドでTrash Box Jamのアコースティックライブを予定してます。
よろしこ。

ストリート。

2013-05-19 12:29:19 | Weblog
今日は日曜日。大宮ストリート、やりましょう。

旅の疲れを癒せぬままに、仕事三昧の毎日で。11時間、寝てしまった。そして、まだ眠かったりする。

久しぶりのストリートだ。
雨、降らないといいなぁ。

境界線をつなぐモノ。

2013-05-18 12:01:03 | Weblog

もう少しだけ米屋の話を。

ライダーハウスボーダーの壁に貼ってある、田中米穀店の三男坊が愛車カタナと共に写った宗谷岬での写真。
その下に、もう一枚写真が貼ってある。まったく同じ風景。まったく同じ構図。愛車カタナも同じ。一つだけ違う。写っている人が、三男坊ではないのだ。ん?ん?ん?

親父さんが言う事には、彼は三男坊の大学時代の友人。
もしかしたら、ボーダーは、三男坊が彼と一緒に立ち上げたのかもしれない。

和歌山に住むその友人は、三男坊が亡くなった後も頻繁に田中米穀店に訪れている。ボーダーと親父さんの様子を伺いに来ているのだろう。

宗谷岬の写真は、三男坊亡き後に、三男坊の愛車に乗って旅をした時の写真。
もう一度北海道を走りたい・・・と言う三男坊とカタナの願いを叶えた時の写真。

ボーダーの床の間に、一際大きなパネルが飾ってある。
その友人が四国八十八カ所を10日間で回って集めたお札。
大きな掛け軸も飾ってある。巡礼の御朱印が掛け軸に書きこまれている。
友人から三男坊と親父さんに贈られた品が、所狭しと並べられている。

親父さんは、少し照れ気味に、少し誇らしげに、息子の友人の事を語る。


とても素敵な話だった。
三男坊の徳。親父さんの徳。そして、友人の徳。
その全部が、今のボーダーを作り上げて、これからも続いていく。

いつまでも元気で、いつまでもボーダーがその場所にあるように・・・心から願わずにはいられない。
そんなことを想う、徳がだいぶ足りない、僕なのである。

そんなもん、関係あらしまへんがな。

2013-05-17 23:35:56 | Weblog

親父さん。田中米穀店の親父さん。ライダーハウスボーダーを立ち上げた田中米穀店の三男坊の親父さん。
親父さんが、亡き息子の意志を引き継いだ。

テンペルとタットルの村を出て、田中米穀店を目指す。峠を三つ越え、宇治を抜け、観月橋、京都駅、西本願寺、二条城・・・。お昼前にボーダーにたどり着いた。駐輪する場所が分からずに、店の前にバイクを止めると、店から出て来た親父さんが手招きをする。
店の脇を抜けると、奥に広い駐輪スペース。駐輪スペースの目の前がライダー部屋。10人くらいは泊まれるそうだ。小さいながら、女性部屋もある。

親父さんが色々と説明をしてくれる。説明してくれるのは、ライダーハウスの利用規定のようなもの・・・ではない。昨日までは
どんな人が泊まっていただとか、今日はどんな人が一緒に泊まるだとか、最近のお寺は拝観料が高過ぎて、坊主丸儲けとはよく言ったもんだという話だとか、何百万円もするハーレーに乗って1000円の宿に泊まりに来る理解不能のライダー心理の話だとか、亡き息子の良き友人の話だとか、息子が乗っていた愛車カタナの話だとか・・・である。

ライダーにも色々いる。人間だから当たり前の話だ。良き人もいれば、そうでもない人たちもいる。

親父さん、きっと、大変だったろうと想う。米屋だから、客商売だから、人間を相手にすることには慣れていたのだろうけど・・・ライダーという特異な人間たちの相手を、一身に引き受けて来たのだから。

これが、いい親父さんなんだな。なんというか・・・フランクというか・・・。

近くにある銭湯や、ラーメン屋や洋食屋、飲み屋の説明をしてくれた。

「ここは夜中までやってるから」みたいな事を言うので・・・
「あっ、でも、ここの門限は9時ですよね?」と聞いてみた。

「そんなもん、関係あらしまへんがな!」

そうなんだよ。そういう、いい親父さんなんだよ。

境界線の向こう側。

2013-05-17 16:57:48 | Weblog

北海道をバイクで旅したことのある人は必ず想うものである。
「ライダーハウスをやりたい!」。
毎日たくさんのライダーが集まって・・・あぁでもないこうでもない。日本中から、世界中からライダーが集まって・・・あぁでもないこうでもない。・・・楽しいに決まってる。
マスター!とか、オーナー!とか呼ばれちゃったりして。

田中米穀店の三男坊はライダーだ。スズキのカタナを駆り、北海道を駆け抜ける。やはり、三男坊も例外ではなかった。こう想ってしまったんだな。
「ライダーハウスをやろう!」

想うところまでは誰でも出来る。「想う」と、実際に「やる」の差は、とてつもなく大きい。

そんなわけで、三男坊はライダーハウスを始めた。・・・実家で。・・・実家の米屋で。
米屋の手伝いをしながら、ライダーハウス経営。京都のど真ん中で。・・・夢のような話である。

大学時代からの友人が、あちこちで宣伝をしてくれて、お客さんもチラホラと訪れるようになったそうだ。京都随一の利便と安さを誇るライダーハウスボーダーは、こうして誕生した。

ライダー部屋の壁には、三男坊が愛車カタナと共に写った写真が何枚も貼られている。例えば、北海道最北端宗谷岬にて。

田中米穀店の三男坊、生きていれば、今年で40歳。
33歳の時に、癌を患った。手の施しようがないくらいに進行が早かったそうだ。

ボーダーに憧れて、ボーダーを誕生させた米屋の倅、三男坊。
見たい景色が、まだたくさんあったろうに・・・。神様は無情にも、彼の命を奪ってしまった。
が、しかし・・・彼がこの世界に誕生させたボーダーによって、そこを訪れる人たちは、様々な景色を見られるようになったのだろう。

そんなことを想うと、三男坊がカタナと共に写る写真の前で、彼の想いと行動力に、敬服せざるを得ないのである。

続く。