「礼を忘れるは恥である」
大震災。未曾有の災害に陥ったこの国に、たくさんの国が助けの手を差し延べてくれている。僕らはそのどれくらいを知っているのだろうか?救助隊、医療チーム、救助犬、救援物資、国家からの義捐金、民間からの義捐金。色んな国が色んな援助をしてくれていることは知っているけど、その内容をちゃんと知っているのか?これは大事なことなんじゃないかと思うんだけど・・・どう思う?どの国も、どの国の人も、日本人のために手を差し延べてくれているのに、当の日本人がそれを知らないとしたら、どうだろう?どう思うだろう?
知っておいた方がいいだろうと思い、調べてみたけれど・・・なかなか見つからない。なんでもすぐに調べられる便利なネット社会。それが、今回はなかなか目的の情報にたどり着けない。震災直後の情報はいくらか出てくるが、今の時点での総合的な情報はなかなか出て来なかった。
断片的でもいいから、ニュースはこういった情報をもっと流すべきだと思う。NHKでさえ、それほど伝えていないのはどういうことなんだろう。世界が味方でいてくれるというニュースこそ、日本人が、被災した人々が心強く思うことなのではないのかと思うのだが・・・。ディズニーランドが再開するニュースよりも、「昨日はベラルーシから4200万円、今日はアルバニア共和国から800万円の義捐金が届きました。たくさんの国が日本を応援してくれています。」というニュースを流した方がよっぽど心が暖まるような気がするのだが・・・。「一つになろう日本」とか「立ち上がれ日本」とか、全然一つじゃない度満載のCMを流しまくるよりも、「ありがとうアルバニア共和国!僕らは感謝を忘れない。」と人気芸能人に言わせた方が、よっぽど心に響くんじゃないだろうか。
例えば、最近は海外の不穏な対応についてのニュースは良く流れる。色々な国が日本産の野菜を輸入禁止にしたニュース。諸外国が日本が垂れ流す放射能に過敏になっているニュース。韓国が竹島の占拠状態を拡大しよとしているニュース。ロシアが国後島にミサイルを配備しようとしているというニュース。
国民の心を・・・誘導しているようにしかみえない偏った報道体制・・・どうかしちゃってる。それはそれ、これはこれ。礼を忘れてはいけないだろう。
台湾では総統自らテレビで寄付を訴え、募金の電話を受けてみせる。集まった義捐金は128億円。台湾の物価レベルは、日本やアメリカより低い。そう考えるとその額は相当な価値になる。アフガニスタンでは国民の三分の二が一日2ドルの生活を送っている。そんな国から8000万円の義捐金が届く。タイではスラム街でも募金活動をしてくれている。色々な国が日本のために、尽力してくれている。僕らはそのどれくらいを知っている?どれくらいを知る事が出来る?
例えば、日本を助けてくれた国の人の国へ行く事があったら、「ありがとう」を伝えなければならないだろ?例えば、日本でその国の人たちに会ったら、「ありがとう」と伝えなければならないだろ?それが「礼」というものじゃないか。
もしかしたら、報道がそのニュースを流さないのは、国家的な思惑があるからなのかもしれない。
もしかしたら、報道がそのニュースを流さないのは、国民はそんなニュースを望んでいないと思われているからなのかもしれない。
雑誌や新聞の見出しは、心暖まるものよりも、不安を煽るものの方が遥かに売れると言う。
なんか・・・バカにされているように感じるのは僕だけか?
外務省のプレスリリースに細かい情報が載っていた。時間のある人は見て欲しい。
まとめられた情報は、3/28現在のものしか見つけられなかった。参考までに見て欲しい。こんなにもたくさんの国と国の人が日本のことを思ってくれている。二週間以上前の情報なので、義捐金の金額、物資の種類などは随分と変化しているよ。
「礼を忘れるは恥である」。知らないうちに恥をかかされないように、僕らは気をつけなければいけないね。いけないよね。
親日国トルコも、援助の手を差し延べてくれているよ。
134の国と地域、 39の国際機関
(28日19時00分現在、外務省発表)
* 救援隊の状況
* 米国(軍人約8,000名+救助隊144名+専門家2名+8名=8,154名、救助犬12頭、義援金49億円以上、物資150トン)
* 韓国(救助隊5名+消防隊員102名=107名、救助犬2頭、義援金約6億9,000万円、ホウ酸52トン、その他援助物資)
* 台湾(救助隊63名、義援金約2億8千万円+104億円、支援物資500トン以上)
* 中国(救助隊15名、義援金7,200万円、ガソリン等燃料2万トン、3億6千万円相当の援助物資)
* インド(救援隊46名、毛布25,000枚、飲料水13,000本)
* パキスタン・イスラム共和国(食料等支援物資約23トン)
* タイ(義援金1,350万円、毛布1,000枚+20,000枚、タイ米15,000トンを含む援助物資)
* スリランカ(義援金8,200万円)
* マレーシア
* フィリピン(カップ麺など支援物資)
* ネパール(毛布5,000枚)
* オーストラリア(救助隊および専門家75名、救助犬2頭)
* ニュージーランド(救助隊7名+45名=52名)
* シンガポール(救助隊5名、救助犬5頭、毛布食料など支援物資)
* インドネシア(義援金約1億6千万円、救助隊15名)
* サモア(義援金約820万円)
* トンガ王国(義援金約900万円)
* アフガニスタン(義援金約400万円)
* ウズベキスタン共和国(義援金約400万円)
* キルギス共和国(飲料水2.5トン)
* モンゴル(援助隊12名、義援金約8,200万円、毛布等の援助物資)
* ブータン(義援金約8,200万円)
* カンボジア(義援金約1,000万円)
* ラオス(義援金約1,500万円)
* ベトナム(義援金約1,600万円)
* イラン・イスラム共和国(缶詰食料18トン)
* トルコ(救助隊32名以上)
* ロシア(救助隊50名+25名+約80名=156名、毛布17,200枚他援助物資、天然ガス供給増)
* ウクライナ(毛布約2,000枚)
* ドイツ(救助隊41名以上、救助犬3頭)
* スイス(救助隊27名、救助犬9頭)
* フランス(救助隊100名以上、ホウ酸100トンを含む支援物資)
* 英国(救助隊および医療支援チーム計63名、救助犬2頭)
* クロアチア(義援金約5,600万円)
* ポーランド
* スロベニア(義援金1,730万円)
* エストニア共和国(義援金2,300万円)
* ラトビア共和国(義援金1,630万円)
* アイルランド(義援金約1億1,500万円)
* オランダ(義援金1億1,500万円)
* スロバキア(義援金1,150万円)
* カナダ(毛布約25,000枚)
* メキシコ(救助隊12名、救助犬6頭)
* ブラジル(義援金約4,200万円)
* ベネズエラ(毛布、飲料水、食料等の支援物資)
* 南アフリカ共和国(救助隊49名、救助犬4頭)
* ガボン(義援金約8,200万円)
* タンザニア連合共和国(義援金約140万円)
* ボツワナ共和国(義援金約1,200万円)
* ナミビア共和国(義援金約8,200万円)
* スーダン(義援金約820万円)
* 朝鮮民主主義人民共和国(義援金約810万円)
* EU(毛布25,000枚など寝具70トン)
各国の詳細
http://wikiwiki.jp/h4j/
外務省のプレスリリース
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/index.html