ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

マギー司郎の弟子が、昔、うちの高校の三送会に来たんだよ。

2015-01-31 00:25:20 | Weblog
MRIの話のつづき。

ところで今日の午後。病院から帰って来て、雪は止んでいたけど、部屋の中が冷蔵庫よりも寒かったから、外の薪ストーブをつけてロストシンボルの下巻の最終盤を読もうとしていた。ら。

「こんにちはぁ」と声が聞こえた。

誰かなぁ?NHKの集金かなぁ?うちはテレビのアンテナ立ってないしテレビ観られないんだよぉ?とか思いながら、テントの外へ出ると、庭に知らないおにーさんが立っていた。

おにーさんは、庭にある色々なものを見ながら僕に、「すごいですね、全部手作りですか?」「お店、やってるんですか?」と聞いてきた。よく意味がわからない・・・あなたはだーれ?

この近くでイベントをやってるんですけど、その説明をさせてもらってもいいですか?と言う。

イベントって何かなぁ?
こんな所で・・・嵐山の奥地とも言っていい場所でイベント・・・レイブパーティーとかかなぁ?比企郡の若者総動員でドコドコ重低音のパーティーしてるのかなぁ?それか、近くの杉山公民館にDA PUMPでも来てるのかなぁ?それか、すぐ裏のタマノオカ中学の体育館にマギー司郎の弟子のマギー瑠美でも来てるのかなぁ?イベントでしょぉ・・・なんだろう?これは説明してもらわないといけない。

そんなわけで、庭に置いてある揺り椅子を勧めた。そして、遠慮をするおにーさんの制止を振り切って美味しい紅茶もいれてあげた。
さて、僕も椅子に腰をかけて、さぁ、イベントの説明を聞こうじゃないか。

おにーさんは、おもむろにバッグの中から布と缶を取り出した。缶には、「WAX」と書いてある。・・・ワックスぅ?

ワックスですか?と聞くと、おにーさんはこう答える。そうです、ワックスです、よくわかりましたね!
いや・・・ワックスって書いてあるし・・・。と言うと、はははははと笑った。

このワックスがですね、すごいワックスでしてぇ・・・と、マギー一家の手品のイベントの説明ではなく、ワックスの説明が始まる。

今、我が家にはバイクがある。こーかたにーさんから譲り受けたスズキのジェベル号。モトクロスのバイクである。まだナンバープレートが付いていないので公道は走れない。
このバイク、こーかたにーさんの家で数年間眠り続けていた代物で、不動車だったものを、我が家にやって来る前に手を入れて動くようにしたものである。年代物のせいもあり、相当の汚れなのである。
いっとき、綺麗に磨こうと思いトライしたのだが、長年の汚れというのはそう簡単には落ちない。色々と試したが、どうしても取れない。これが時の流れの証というものなんだなぁと、あきらめたという経緯。

おにーさんが説明してくれるワックスは、汚れを落として艶を与えるワックス。おにーさんの座る揺り椅子の隣にジェベル号。

「その汚れ、落ちますかねぇ?全然落ちないんですよ」と聞いてみる。落ちないと知っていて聞いてみる。だって、マギーのイベントの説明をしてくれないんだもの。

おにーさんは、ジェベル号の汚れを指で触わってこう言う。
「いやぁ・・・この汚れはどうですかねぇ・・・古すぎるよってのは・・・いやぁ。一応やってみましょうか」

缶からちょびっとワックスを噴いて、布で擦ってみる。
「うーん、やっぱり難しいかなぁ・・・。ん、あれ、落ちるかもしれない」

確かに、ちょっとだけ汚れが落ちた、ような気がする。でもなぁ・・・。

おにーさんは、再び缶からちょびっとワックスを噴いて、そのまま数分放置した。そして、またゴシゴシ擦る。

すると・・・なんと、なんと、汚れがスッキリ落ちて、真っ白になったではないか!魔法か?おぉぉ!すげぇ!

おにーさんは、イベントの説明をしながら魔法のワックスの営業をしているらしい。
今日は、結構買ってもらえたらしく、そんなことを説明してくる。もう残りは8本しかないらしい。

それにしても、こんな片田舎。民家がポツポツとしかない辺鄙な場所。一軒一軒、「こんにちはぁ」と飛び込みで営業をかけるなんて・・・すごすぎるだろ?ツワモノってのはいるんだねぇ。

ところで、おれ、そのワックス、欲しいなぁ。と思ったんだね。だって、どうやっても落ちなかった汚れが落ちたんだもん。欲しいよ、ワックス。
おにーさんが言ってきた値段は安くもないが高くもない。どちらかというと、安い部類に属する思う。
あぁ、ワックス欲しい!

でも、買わなかった。だって・・・今、おれ、無職だし。働かざる者、ワックスを買うべかざるっていうし。。。

おにーさんは、椅子や紅茶やらの厚遇とワックスの性能に感嘆する僕の反応に反して断られたことに、少し驚いていたようだが、こればかりは仕方がない。
でも、欲しかったんだよぉ、おにーさん。

で、おにーさんは、冷たい雨の中を傘も刺さずに、ワックスを乗せたカートをコロコロと引いて、紅茶のお礼を告げながら愛想良く去って行った。

あれ?イベントは?あれ?

そんなこんなの午後でした。

あっ、MRIの話をしようと思ったのになぁ。

つづく。

ここは新宿歌舞伎町。

2015-01-30 01:51:57 | Weblog
昨日から、ダンブラウンのロストシンボルを読んでいて、閉所恐怖症の主人公ロバートラングドンが棺桶ほどの大きさのグラスファイバーのボックスに閉じ込められながら、MRIの検査を受けた時の恐怖について思い出していたりするからね。MRIの話でも書こうかな、と。

話は変わって。
僕はさ、タトゥーを入れようと思って早十数年経つんだよ。タトゥーってわかる?タトゥーだよ、タトゥー。
もうね、どんなタトゥーを彫るってのは昔から決まってるんだよ。

左の二の腕に太陽。右の二の腕にイバラと三本の爪。
なんでかっていうとね、太陽はいいじゃない。古代のシンボリックなやつがいいね。
イバラと三本の爪はね、僕が通っていた大学はクリスチャンの学校でさ。紋章がスリーネイルクラウンなのよ。イバラはキリストが頭に乗っけてた冠で、三本の爪は磔にされた時の釘を意味すると。
結果クリスチャンではないんだけどね、いいじゃない、そういうの。キミ意味わかってんの?くらいな感じがさ。イバラは二の腕をグルっと巻いているんだよ。そういうやつね。

おととい、暇だったから新宿の歌舞伎町まで繰り出してさ、友達から紹介されたユダヤ人の彫り師の店に行って、遂に、遂に、彫っちゃった!っていう、そういう話ではないんだよ、全然。だって、痛そうだし。プール行けないし。銭湯行けないし。温泉行けないし。親、泣くし。いい歳だし。結果、彫らないんだろうなぁ。おれ。
いやぁ、でも彫りたいねぇ。

あぁ、そうそう、MRIの話だったね。

つづく。


ボルトの締め付けは甘いはずです。

2015-01-29 21:05:05 | Weblog
早く雪が降らないかなぁ・・・とかね。
もう大人だから、雪なんてどうでもいいんだけど、早く雪が降らないかなぁ・・・とかね。
明日は病院に行かなきゃだから、雪が降って積もったりすると困るんだけど、早く雪が降らないかなぁ・・・とかね。
今日は手の病院に行って早起きだったからもう眠いんだけど、早く雪が降らないかなぁ・・・とかね。

どうなのかなぁ?積もるのかなぁ?どうなんだろうなぁ?

ジムニーちゃん、スタッドレス履いてないんだよなぁ・・・とかね。
そしたら、もし雪が積もったら病院へ行けないじゃん・・・とかね。
この右腕と、注射を打ったばかりでギシギシと痛む左手で、タイヤ交換が出来るのか?・・・とかね。
でもやっぱり、雪が降ったからリハビリ行けませんっていうのもなんだよなぁ・・・とかね。
結局、タイヤ交換しちゃったんだけどね。

あぁ・・・早く雪が降らないかなぁ。

おれ、準備万端。明日はきっと、病院空いてるだろうなぁ。

鹿は一頭五千円で引き取ります。

2015-01-29 02:39:54 | Weblog
薪の話だっけ?

北海道音別町にあるカムイミンタラという名のキャンプ場。
僕はいつも、ライダー専用のテントサイト(そこだけ薪ストーブ付)にテントを張る。
オーナーの宮代さんはこう言う。
「薪は一箱300円で売ってるけどね、そこら辺にいくらでも落ちてるから、拾ってくればいいんだけどね」

そわなわけで、いつも薪拾いをしている。四日も五日も滞在する時には、毎日薪拾いをしている。

薪拾いをする時の注意点。目立つ格好で行うこと。つまり、目立つ色の服を着て森に入ること。赤とか黄色とか。

通りすがりのハンターが、森の中で動くものは何でもかんでも撃ってしまうしまうから・・・散弾銃で。・・・怖すぎるだろ。

僕が初めてカムイミンタラへ行った年、山菜採りかなんかをしていた人が、森の中で頭を撃ち抜かれて亡くなったらしい。怖すぎるだろ。

ハンターは、車の助手席に散弾銃を置いて運転している。通りすがり、森の中で動く物体を察知すると、車の中からその物体目がけて散弾銃をぶっ放す。
そして、当たったら車から降りて獲物を回収する。当たらなかったら、散弾銃を助手席に戻してそのまま走り去る。これはとても普通のことらしい。怖すぎるだろ。

そんなわけで、山菜採りの最中に頭を撃ち抜かれた人を撃ち抜いた人は、見つからず終いだったとか。何しろ、撃った本人に自覚などないのだからね。怖すぎるだろ。

そわなわけで、命がけの薪拾いだったりするわけなのである。
赤ジャケットなど持っていないどころか、どちらかというと迷彩チックな、宮代さん曰く、「それを着ていたら間違いなく撃たれるね」的な色の服しか持っていない僕にとっては、リアル命がけの薪拾いだったりするのである。

ちなみに、カムイミンタラのライダー専用サイトにある薪ストーブと、嵐山の我が家にある薪ストーブはほぼ同型。薪をバンバン消費する、数千円の格安ホームセンターモデル。
ちなみに、カムイミンタラの母屋の談話室にある薪ストーブは、外国製で60万円くらいする超省エネ、超高級モデル。
ほんの少しの薪で驚くほど長時間部屋を暖めることが出来る。

いつかは欲しいなぁ・・・ちょっと高級な薪ストーブ。

つづく。

パンツが見えたからラッキーだとは限らない。

2015-01-28 02:29:49 | Weblog
北海道なんて半年近く雪に閉ざされるわけだから、冬の途中で薪がなくなったりしたら死活問題なわけだね。ほんとに、そうみたいだよ。特に北海道でも田舎に住んでる人たちなんかはね。

北海道喜茂別にあるライダーハウス。

そこには、ちょっと風変わりな人が集まる。もちろん、僕も風変わりな人の一人ではあると自認すれど、そこに集まる人たちと比べたら・・・どこも何も風変わりなんかじゃありませんってなくらいでね。

リビングダイニングみたいな大きな部屋があって、夜はみんながその部屋に集まる。

どうもなんか気になる。どうも何かが気になる。

ちょっと離れたテーブルの席に座っているサラサラストレートのロン毛のおにーさんの、パンツが見えている気がする。

まぁ、気のせいだろうなぁ。ロン毛のおにーさんのパンツが見えるはずがないもんなぁ。うんうん、気のせいだ。と自分に言い聞かせる。

でもぉ、やっぱり、それはもう、パンツなんじゃないでしょうか?ってくらいに確実にパンツが視界に入ってくる。
たぶん、なんか事情があるのだろう。一着しかないズボンが濡れちゃったとかね。そういうことだってある。

おもむろに、ロン毛のおにーさんが椅子から立ち上がった。

ガーン!と来た。

ロン毛のおにーさんが着ていたのは、ワンピースだったのよ。膝上40センチくらいの。というよりも、股下5センチくらいの。ははは。そりゃあ、パンツが見えるっつーの。

そのおにーさんは女装家らしいんだけどさ、色々と複雑な事情を抱えていて、地元には居たくない、的な感じでね。
女装家はいいの。ゲイでもバイでもいいの。そういうの、あるじゃんね。でも、パンツを見せながら生きるってのはどうなのかなぁ?ってね。

そのワンピースがお気に入りみたいでさ、五日間で四日間のヘビーローテーションで、その超絶ワンピースを着ていたよ。
まぁ、最後の方は、パンツにも慣れたけどね。

他にも、片目を失った怒りを世間にぶつけまくりながら生きているおじさんとかね、色んな人がいたなぁ。みんな、数ヶ月の長期滞在っていうね。居心地がいいんだね。

で、その人たちが毎日何をしているか?なんだけどね。

毎日薪を切っているんですね。

近くの解体業者がダンプの荷台からガガガーっと降ろしていった廃材の山。
それをコツコツと少しずつ少しずつ切っては積み切っては積み。一冬を越せる分の薪を、ただひたすら切っては積み切っては積み。

僕には、一冬、ほぼすべての燃料を薪で賄った場合に必要な薪の量なんて想像もつかないのだけど、僕が見ただけでも相当な量が積んであったよ。そして、相当な量の薪の数倍の量の廃材の山が、まだそこにはあるという・・・。

オーナー曰く、「万が一薪がなくなった時のことを考えるとな・・・」だそうです。

つづく。

奴隷という名の中村さん。

2015-01-28 02:13:48 | Weblog
薪の話をもうひとつ。

今年は冬が来る前に薪拾いに行けなかったから、我が家の薪が心許ない。と、思っていたのだよ。

薪ってのは、冬が来る前に、切ったり割ったりして乾かしておかないといけない、らしいよ。まぁ、生木は燃えが悪いからね。

鳩山に住んでる中村さんは、解体業者から引き取った廃材に刺さった釘を、毎日毎日抜いていた。
ある朝のこと。
廃材に刺さった釘をバールで抜きながら、中村さんがブツブツと何かつぶやいている。何を言ってるのかなぁ?と近づいてみると、「おれは奴隷じゃないんだ、おれは奴隷じゃないんだ・・・」といっていて、それを聞いてしまった僕の背筋が一瞬寒くなった。
ほどなくして、家の中からパートナーの庄司さんが中村さんを呼ぶ声がする。廃材とバールを置いて中村さんが家の中へと入っていく。しばらくすると、中村さんの怒鳴り声が聞こえた。

「おれだって、人間なんだ!!!このバカヤロー!!!」

温厚にしか見えない中村さんが突然イノキに変貌してしまう。冬には備えて薪を用意するってのは、こんなにも大変な作業なんですよ。

つづく。

横田が薪拾いに来ないから。

2015-01-28 01:49:21 | Weblog
ふと思う。・・・いくらなんでも運動不足なんじゃないか?
リハビリ室のベッドに横たわって、ホットパックという名の、患部を温める熱ーいヤツを右肩に押し当てられながら、強く思うこと數十回。

別に今更、超デブデブに太ってしまってもなんら気にすることもないのだが、太った上に体力が落ちてしまうと、その反動はすべて未来の自分に返ってくるではないか。それは、ダメだと思うんだね。

だって、いつか北岳に登りたいんだもん。

そんなわけで、先週から柴刈り、始めました。
今までは、自作の背負子を持って裏山へ登ってね、背負い切れるギリギリの量を背負子に積んで、地べたに寝転んで腕を通して、必死の思いで担ぎ降りてくるなんてことをしていたのだけど。
今は數十キロの背負子を担げるカラダではないのでね、手ブラで山を登って行くのです。

裏山の中腹くらいに、1メーター50センチくらいの丁度良い感じの木があるのです。
そこまで登って行って、両腕に一本ずつ。小脇に抱えて山を降ります。そう、一度に二本。
今はそれを一日二往復。合計四本。

丸ノコで四頭分に切って、薪ボックスに積んでおきます。来年の冬には乾いているかな?って感じです。

実益を兼ねた体力作り。なるべく欠かさず出来るようにね。頑張ります。


ねぇねぇ、カラオケ行こうよ!いいじゃん、いいじゃん、カラオケ行こうよ!

2015-01-22 17:46:30 | Weblog
結婚式の話。

高校生の頃から二十歳を過ぎす頃までやっていたバンドがある。最終的な名前は「To Junks」。トゥージャンと呼ばれていたような気がする。

コピーバンドから始まって、オリジナルを作り始めて、僕の青春バンド時代を彩る大切な存在、のような気もする。

大学生の後半頃になると、僕は他のバンドを始めていたし、トゥージャンのメンバーそれぞれも就職活動なりなんなりで忙しくなったため、自然消滅的な形でバンドでの活動はなくなってしまった、ような気がする。

バンドが消えてから数年後の話。
リーダーだったヨッシーが結婚をすることになった。生意気に結婚式を挙げるという。さらに生意気に、結婚式に来いという。そして生意気MAXなのは、結婚式は宇都宮で挙げるという。
さらに、ヨッシーが、二次会でバンドをやりたいと言い出す。何年もギターに触っていなかった癖に、嫁に格好いいところを見せようというみえみえの魂胆だ。

極めつけは、二次会で演奏する曲のリストである。ウルフルズだったり、イエローモンキーだったり、藤井フミヤだったり・・・ねぇ、わけわかんないじゃん。やったことないじゃんか。なんでだよ。
自分たちが長年演奏してきたオリジナルの曲は一曲足りとも入っていない。
なんだこいつは?バカなのか?バカだろ?と、本気×100で思ったね。

元来、他人の曲を覚えるってのな苦手なのである。本気度が足りないせいもあり、全然覚えられないのである。しかも、聞いたことのない知らない歌を四曲も。むりむりむーりーなのである。

そして、結婚式前夜、宇都宮のホテル。二次会のバンド演奏の歌詞も覚えていないってのに、披露宴で弾き語りをするオリジナルソングの歌詞も出来ていないってのに・・・
エムケイは僕らを無理矢理宇都宮の歓楽街へと連れ出すのである。ちなみに、エムケイはバンドのメンバーではない。
そして、エムケイは街中でナンパをし始めるのである。
カラオケいこ!カラオケいこ!えー、いいんじゃん、ちょっとだけさ、いこーよー!と繰り返すエムケイ、元気なのである。
カラオケなんて行ってる暇はないだろ?と思いながら、エムケイを見て笑う僕なのである。早くホテルへ帰って、歌詞の続きを書きたい僕なのである。

カラオケいこ!カラオケいこ!いいじゃん!いいじゃん!えっ?いいの?えっ?うそ?いいの?いくの?おれたちさ、明日結婚式でさ、カラオケとか行ってる暇はないんだよね、ゴメンね。と、エムケイが女の子二人組に謝っている。
エムケイってさ、何がしたいのか、さっぱりわからないんだよ、ほんとに。

かくして、結婚式当日。出来上がったばかりの「Promised Ring」という名曲を披露宴で無事に披露し一安心。次はバンド。
二次会の会場のステージでリハーサル。主役であり言い出しっぺであるヨッシーがまったく練習しておらず、ほとんど弾けないというオチ。全曲歌詞をうろ覚えのオレ以下のヨッシーがいてくれたお陰で、オレのミスなど目立たぬことを確信。
ドタバタバンドらしく本番もドタバタと乗り切り、二次会に参加していた可愛らしいおねーちゃんたちに「かっこよかったですぅ」とハートになった瞳で、見つめられたり見つめられなかったり、宇都宮の夜は過ぎていったのである。

それにしても、なんで練習してこねぇんだよ、ヨッシー!のヨッシーから、最近電話があった。年賀状に、死にそうな目に遭った旨を書いて送ったため、「大丈夫?」といった趣旨のものである。

最近、知らない番号からの着信が数日にわたってたくさん入っていて、怖いなぁ、誰だろう?嫌だなぁ、誰だろ?と思っていたのだけど、その番号の主は、トゥージャンのドラムを叩いていたキョッツであった。
これもまた、年賀状に「三途の川を渡りかけました」といった旨を書いたため「大丈夫?」という趣旨のものだった。

二人とも、十年近く会うことも声を聞くこともなかった友である。

近いうちに嵐山にお見舞いに来てくれるらしい。
楽しみだなぁ。ヨッシー、練習して来ないんだろうなぁ。エムケイも来るかなぁ?無意味なナンパに連れて行かれるから、エムケイには内緒にしておこうかなぁ。

って話。

ヨーロッパ珍道中。

2015-01-22 00:44:47 | Weblog


おれさ、もう何十年も前に、リュック一個背負ってヨーロッパへ行ったの。
ヨーロッパってどこやねん?ってね、ヨーロッパったらヨーロッパだよ。13カ国を三ヶ月かけてふらふらーゆらゆらーだらだらーと旅したってわけ。

リュックの中にはTシャツが三枚とパンツが三枚と靴下が三足。寝袋一個。リュックのベルトに上着を一枚巻きつけて。荷物はそれだけ。

何しろ、担ぐ荷物を極力減らしたかった。だって、宿を探すのに何キロも歩くことになるかもしれないから。

すごく悩んだものがある。持って行くか、置いて行くべきか。すごく悩んだものがある。それは・・・爪切り。
散々悩んだ末に、爪切りは日本に置いて行った僕なのである。爪切り一個分の重さも増やしたくなかった当時の僕なのである。

今までの僕の人生で一番後悔していることはと言えば、あの時、爪切りを持って行かなかったことだったりする。
大袈裟だなぁと思うかもしれないが、何十年も前のことを、いまだにブツブツと何度も何度も繰り返しているのだから、相当な後悔であることは間違いないのである。
僕のヨーロッパ三ヶ月間の旅は、爪切りを探す旅だったと言っても過言ではない。

人生で一番大切なのは、爪切りだと思う。だって、爪切りがないと困るもん。

話は変わって。

去年の五月、福島で一週間ほどレコーディングをして、その足で宮城県石巻へ向かった。一年半振りに瓦屋さんの仕事に復帰したのである。
福島宮城の東北ツアーってことでね、お泊まりセットも完全仕様。もちろん、
爪切りも入ってる。

爪切りってさ、優劣に相当な差があるも思うんだね。優劣ってのは、切れるとか切れないとかだね。気持ちいいとか気持ち良くないとかでもあるね。
愛用の爪切りがあってね。もう何十年も使ってるやつ。どこで手に入れたかなんて忘れたけどね。もう、一緒に墓場まで行こうねってくらい愛用しちゃってるやつ。その爪切りは、間違いなく優劣の優なんだね。

東北ツアーを終えて帰ってきて、ちょっとして、爪を切ろうと思ったら・・・え???え!!!え???爪切りが・・・ない。あれ、あれ、あれ、爪切りが・・・無い。
石巻に置いてきたのかもしれない。・・・ちゃんと忘れ物チェックしたのに・・・。

それ以来、石巻へと行く機会もなく、爪切りもなく、でも、爪切りがないと生活が出来ないわけで、仕方がなく、爪切りを探すわけで。
探すといっても、爪切りって、なかなか試し切りなんてさせてもらえない。試し切りが出来ないなんて、それほど怖いこともない。
悩むこと数ヶ月。試し切りが出来ないならレビューだ。口コミだ。と、Amazonのレビューに目を凝らす。
高くてもいい。これぞ!という爪切りが欲しいのだ。

で、買って、失敗した。

それ以来、爪を切るのが憂鬱だ。ヨーロッパでビクトリノクスのナイフに付いているハサミでチョキチョキ切っていた時と同じくらい憂鬱だ。

愛用の爪切りを失ってから、早八ヶ月。

話は変わって。

今日は雪がチラチラしたりして。寒かったなぁ。
朝の8時半過ぎには病院に着いて、9時の診察予約。9時半には診察も終わって、10時には帰ってきて。
寒いなぁ、と上着を着て、庭で薪の整理をしていたんだよ。

薪の整理が大体終わって、部屋へ入って、ポケットの中に入れておいた携帯とかタバコとかライターを出してテーブルに置いて。

ん?

あれ?

ポケットの中のものを全部出したのに、まだなんかある。でも、ポケットの中にはない。なんだこりゃ?
グニグニと触って形を探ってみる。

ん?あれ?これは?これは!これは!!!

爪切りさんじゃないですかぁ!!!
あの、なくしてしまった爪切りさんじゃないですかぁ!!!

上着は、冬の仕事用の防寒ジャケット。リバーシブルになっている。そう、裏側のポケットの中に爪切りさんが隠れていた、というわけ。
探しても探しても見つからないわけだ。

長々となんの話かって?

モノは大事にしましょうね!って話だよ。ははは。
早く爪を切りたいなぁ。パチン、パチンってさ。いい音を鳴らしてさ。早く爪を切りたいなぁ。

2015年、ベストニュースに、決定です。

医大は今日で最後かな。

2015-01-15 10:51:32 | Weblog
雪予報が出ている中、埼玉医大に来ています。脳神経外科の診察待ちです。
今日も、埼玉医大には一万人くらいの患者さんが押し寄せています。
世の中には驚くほど病を抱えた人がいるんだなぁ・・・と、毎度ながらの驚愕です。

昨日89%まで回復していた風邪の症状、今朝起きたら67%までダウンしていた。喉が・・・痛い。
乾燥予防に、加湿器プラス、バスタオル一枚とフェイスタオル二枚を濡らして掛けておいたのに。喉が焼けるように痛い。
むむむ。

Amazonから届いた、誤差2%以内の高精度湿度計が示す湿度は60%。部屋の湿度に問題はない。つまり、この喉の痛みは、スティル風邪の症状だということだ。

まいったなぁ。何がまいったって。土曜日は従兄弟の結婚式があってさ。そこで歌うことになってるんだよ。目黒の雅叙園で。
まずいなぁ。焼けるような痛みの喉では、まずいんだよなぁ。




東京ラブストーリー。

2015-01-13 14:25:25 | Weblog
あぁ、辛かった。風邪、辛かった。あぁ、まぁまぁ、辛かった。
寝たり起きたり寝たり起きたりを延々と繰り返し、喉痛いし鼻水出るし。
でもまぁ、風邪の症状としては、十段階中レベル4くらいってなもので、死ぬぅ!とまでは思わなかったな。
でも、一回だけ、呼吸が苦しくなった時があって、その時は嫌なことを思い出しちゃったよ。全身麻酔の手術から目覚めて、傷の痛みと呼吸の苦しさで一晩中もがき苦しんだことをね。あぁ、入院なんて二度としたくない。

10日にアニーの新年会があって、11日の夕方までオムスビおだちゃんと遊んでいてね。
アニーの新年会で、エムケイが150回くらい言っていた。「しんぐー、食べなよ!」
あまり食欲がなかったのは、風邪の引き始めのせいだったのかもしれないね。

オムスビおだちゃんが帰った11日夕方から、本格的に風邪の治療に入り、12日はベッドとソファを移動しながら、目を閉じたり開けたり、食欲がまったくないもので、おだちゃんが新年会に差し入れてくれたスィーツ山盛りセットを無理矢理口の中に入れたりして。

そして、今日、13日午後。風邪、治りました。はい。体調80%まで回復です。
今週はいつにもまして忙しいのですよ。ほとんど病院だけどね。
今日は夕方から歯医者さん。

とりあえず動けるようにはなったので、日々のスケジュールをつつがなくこなしていきたいと思っている所存であります。はい。

ご心配おかけしました。

病み上がり、一応パブロン飲んでおこうっと。vvv

かーんち。

待合室にて。

2015-01-08 11:01:29 | Weblog
最近ね、最近っていうか今年からね、今年からっていうかおとといからね、レコーディングをしよう!と思い立ってね。
思い立つってのは、今まで数百回思い立ってるんだけど、いよいよやるかって感じでね。
とりあえず、リハビリがてら録ってみるかと始めてみた。Macの電源を入れるのも久しぶり。

で、何を録音するっかな?と迷って迷って、録音し始めたのが、ライオンズポートレート5に入れるボーナストラック。つまり、他人の曲なんだね。自分の曲ではないんだね。
でも、これを作っちゃうと、本格的にライオンズポートレート5を作り始めなきゃいけないってこと?とか思って、尻込みしちゃうよね。ははは。

そんなことを、1/8に書き始めて、中断。なぜ中断したかというと、医大の待合室で書いていて、名前を呼ばれてしまったからなんだよ。

で、ジャストナウ、12日現在の話なんですがね。風邪を引いたみたいなんですよ。何日か前から、???という気配はしていたのだけれど、昨日から本格的な風邪の諸症状が・・・。

ははは。早く治さなきゃ。辛すぎる。

デニーズのオムスビ。

2015-01-03 04:32:27 | Weblog
ポケットの中から、デニーズの割引券が出て来たので、おだちゃんに「いる?」と聞いたら・・・

「おれはスーパーセレブじゃねえから、デニーズになんていけない」

という答が返ってきて・・・ちょっとうけた。

割引券を断ったおだちゃんが、僕の腕をぐいぐい引っ張りながら、こう言う。

「ちょっとコンビニ行こうぜ」

100メートル先にあるファミリーマート、通称ファミマまで連れて行かれて、480円もする無添加の高級タバコを買わされた。

おれ、これはカツアゲだと想う。警察に行って、「この坊主頭のオニギリにカツアゲされました!」と突き出そうと思ったんだけど・・・

オニギリちゃんは、この寒空の下、ペラッペラの薄い上着しか着ていなくて、足元はサンダル履きで・・・しかも原チャリ。

なんだか可哀想になってしまったので、どうせオニギリのやることだし、と許してあげることにした。

おだちゃんだかオニギリちゃんだか知らないが、そのオムスビちゃんみたいな人は、今日は終始こう言っていた。

「前借りっていう制度がいけないんだな、うん、制度がいけないんだな」

つまり、たぶん、前借りの制度を利用して、給料の一部を先に貰ってしまい、使ってしまい、そのおかげで、本当の給料日に貰える給料が少なくなってしまい、やり繰りが出来ないとか・・・

おれ、こいつは、バカ、だと、想うんだな。

バカだなぁオニギリ、と思っている僕の横で、オムスビは美味そうに、無添加の高級タバコの煙を夜の闇に向かって吐き出すのであった。

初夢。

2015-01-02 04:14:55 | Weblog
今日見る夢が初夢だってことで。初夢を見ると夢が現実になるってことで。
どんな夢を見ようかなぁって考えていたら、こんな時間になったわけで。
うーん・・・でも、まだ、決まらない。どうすっかなぁ、初夢。

コデラーマンは宗谷アタックを完遂したようで、思ったほど天候は悪くなく、「普通のツーリングみたいです!」とメールは来たものの、気温は?も聞くと、「マイナス15度です!」と返事。

風が1メートル吹くと体感気温が1度下がるとよく言うけれど。マイナス15度の気温の中、時速60~70キロでバイクを走らせたら、体感気温は何度になるのかなぁ?とかね。普通のツーリングのわけないじゃん!と、僕は思うのだけどね。
やっぱり嫌だなぁ、宗谷アタック。一生やりたくないなぁ、宗谷アタック。

でもなぁ、マイナス15度の中でキャンプしてみたいなぁ。寝られるのかなぁ。あぁ、雪の中でキャンプしてみたいなぁ。ホントはしたくないけど、ちょっとしてみたいなぁ。どんな気分かなぁ。あまりの寒さに、死にたくなったりするのかなぁ。あぁ、体感したい。

初夢、何にするっかなぁ。

2015。

2015-01-01 05:39:27 | Weblog
明けました。明けてしまいました。ハロー、2015。なんだか、未来世紀みたいな数字だなぁ、2015。

今年は、なんとなく、おとなしくしていないといけないような気がして。コデラーマンの宗谷アタックの無事を祈ったりしながら、ひっそりと。
とりあえず、色々な人に心配をかけた一年だったので、なんとなく無茶をするのはしばらく控えようと想うしばらくが、今だったりするわけで。
そのしばらくが終わったら、どんな風に無茶をしてみんなを驚かせようかとか、歌ったり跳ね回ったりして楽しもうとか、まだ知らない景色を探して回ろうかとか。

探し続けてきた宝物みたいなものを、あいもかわらず探し続けるような。
憧れてきた人生みたいなのに、さらにさらに挑み続けるような。

僕はやっぱり、僕でありたい。
何が起きても、何が変わっても。
僕はいつも、僕のままでいたい。

今年もよろしくお願いします。