ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

冬から秋へ。

2013-10-31 12:35:14 | Weblog

天気が良くて気持ちがいい。

鳥がチュンチュンと鳴いている。

北海道で見た紅葉は綺麗だったな。赤と白のコントラスト。
あの時は冬だったのに、今は秋だ。僕の中で季節が逆行している。

今の仕事、もうしばらく忙しくてね、今週のストは難しそう。

秋はいいよなぁ。秋が好きだな。
あっ、京都に行きたい!なーんてね。

君への手紙。

2013-10-29 01:44:02 | Weblog

結局ね、自分なんてね、自分でしかないんだね。
頑張ってもね、自分以上にはならないんだよね。なれないんだよね。
だからね、自分の最高の位置はどこかってことなんだよね。
無理してもいいし、無理しなくてもいいし、自分が自分で居られることの幸せの位置はどこかってことなんだよね。

走っても歩いても留まっても、時は過ぎて行く。
さてさて、それならば、自分はどうやって生きていこうか?そういうことなんだよね。

最後に笑うか、最後に泣くか・・・そんなことはどうだっていいんだよね。最後は誰だって笑うに決まってるんだからさ。
大切なのは、笑いながら行くってことなんだよね。今を笑いながら行くってことなんだよね。

ハーブティーをゆっくりゆっくり飲みながらさ。好きな音楽に涙を流しながらさ。
今を噛み締めながら、今を抱きしめながら行けるなら・・・君はまったくもって大丈夫。

僕は、自分の事なんて棚に上げながら、君を褒めてあげるに決まっているじゃないか。

ブログに書くとおっちゃんは怒るのだ。

2013-10-26 23:32:27 | Weblog

今更ながら、斜里の一日の続き。を書くかな。
日付けを戻って確認するのが面倒なので、推測するに多分、池の湯の狂った三線を弾きならすおっさんの話辺りまで書いたんじゃないかと想う。

池の湯にザブンと浸かって、次はコタン温泉に向かった。屈斜路湖畔随一の温泉はコタン温泉、これは間違いない。昼間の混浴露天風呂・・・女子などが来ると照れるので、ここもザブンと浸かってサッと出る。
温泉は好きだが、温泉マニアと言うほどでもない僕なので、なんだか、温泉
ごっこをしているような気になる。とりあえず入っておくか・・・的な。

コタン温泉の向かいに小さな小屋が建っている。風が吹けば飛びそうな・・・オンボロな小屋である。そこはお土産屋。フクロウの木彫りがたくさん置いてある。急ぐ旅でもないので、フラリと小屋の中へと入ってみる。

入り口に近づくと、声がする。誰もいない。気のせいか?さらに声がする。誰もいない。気のせいか?ん?確かに何か言っている。
なんのことはない、中からおっちゃんが「中へ入りなさい」と呼ぶ声だった。

オンボロ小屋の片隅で、おっちゃんが木彫り細工を・・・と思ったら違った。おっちゃんは、壊れた自分のサンダルを直していた。
「今の連中はな、モノが壊れるとすぐに捨てるだろ?直せば使えるモノでもすぐに捨てるだろ?」
そうつぶやきながら、おっちゃんはせっせとサンダルを直す。

屈斜路湖畔随一の温泉、コタン温泉。このおっちゃんが作ったんだって。事の心顛末をとうとうと語ってくれた。もう何十年も前のことだ。

このおっちゃんは内地の出身で、運命の女性を探しに、つまりは嫁探しの旅に出たところ、旅に出てすぐに北海道阿寒湖のアイヌコタンでアイヌの女性に出会った。二年かけて口説き落とし、阿寒湖と屈斜路湖でお店を始める。理想の嫁は不幸にも早逝してしまい、男手一つで三人の子を育てる。

フラッとチョコっと寄ったつもりが、そんな話の後には、現代人へのお説教が始まる。
おっちゃんは、FacebookやTwitterやBlogといったものがお嫌いのようで。老若男女全てが同じ情報を共有するというご時世にひどくご立腹。ナビだけを頼りに合理的な旅行をする人たちにもご立腹。

僕のような、寄り道至上主義の旅人にしてみれば、おっちゃんの話にうんうんと頷くところも多々あるのだが・・・。
おっちゃんが過ごしてきた、戦後から現在に至るまでの多種多様な変化を鑑みると・・・Facebookやらなんやらなんていう変化など・・・些事なんじゃないかと。

ラジオやテレビや冷蔵庫や洗濯機や車や携帯やら、戦後の混沌やら高度成長期やらバブル景気やら底なしの不況やら、そのどれと比べてもFacebookやらなんちゃらが悪いというおっちゃんなのだが・・・。

悪いけど、僕にしてみれば、こんな時代を作ってきたのは、おっちゃんたちじゃねぇか・・・と。反省してくれよ・・・と。猛省してくれよ・・・と。思わないでもなかったんだなぁ、僕は。

でもね、おっちゃんのことは好きだよ。1時間半も説教されて、予定が狂っちゃったりはしたけれど、おっちゃんの話は面白かったし、勉強になった。これぞ・・・旅の中の出会いだ。

しかし、あれだ。おっちゃんは、やけに世相に詳しい。テレビを観たり、新聞に目を通したりしているんだろうな。
僕なんぞはね、もうテレビから離れて早数年。さらに、旅なんかをしてると完全に浦島太郎状態なわけなんですよ。

何が言いたいか。
おっちゃんは怒りに溢れている。僕は怒りを忘れている。
情報は僕らに「怒り」という感情を伝達するものなんだなぁ・・・と染み染みと思ったというわけで。

今日のクライマックス。次なる場所へと向かうのであった。

人生讃歌。

2013-10-26 00:46:34 | Weblog

今日はオフなんです。オフってことはお休みなんです。一日だけデイオフなんです。
ずっと都内に泊まり込みだったんです。都内はやはり、やはりやはり緑が少ないわけなんです。息が詰まるってわけではないんだけど、嵐山の我が家、緑があふれる我が家へ帰って来ると、深呼吸をしたくなるのです。
でも実際は、濡れた薪ストーブに火を入れて乾かしているので、深呼吸をすると煙を吸い込むので要注意です。

慣れない場所での生活は、やはり、やはり、やはり疲れるようで、のんびりの休日にホッと一息ついているという次第なのです。

明日が楽しみ。明日が仕事でも休みでも。毎日、明日が楽しみ。そんな風に想える日々ってのは、いいもんだな。そんなことを想いながら、刻々と過ぎて行く今という時間を謳歌している、そんな僕なのであります。

帰還後の話。

2013-10-24 20:31:54 | Weblog

北海道旅、当初の予定では、雪が降るまでだった。
結果、雪が降って、雪の中を走って帰ってきたわけなんだが・・・。その雪は想定外のものだったわけで・・・。

実は、帰らねばならない事情があったのだ。そうでもなければ、命の危険を冒してまで走らない。走らない。走らない。

その事情の詳細は語らないことにするが、僕の足は今、ペンキだらけだ。もう、全身ペンキだらけだ。だらけなんだ。

地下足袋を履いて、ニッカボッカを履いて、ペンキだらけになりながら、日々働いているのだ。毎日、夜が更けるまで・・・。心なしか、目が腫れぼったい気がするのは・・・疲れのせいではなかろうか?ははは。

でも、いいんだよ。毎日楽しい。ペンキを塗ったり、カナヅチトントンしたり、脚立を伸ばした梯子で高い所に登ったり。

しばらく、こんな感じで暮らす予定。

おれ、そのうち、自分で自分の家を建てるわ。トントンして建てるわ。シマチューで木材買ってトントンするわ。誰か、土地くれないかな?

だから、そうなんだよ。旅ボケしているわけじゃないんだよ。

あぁ・・・旅ボケしたいなぁ。
・・・したいなぁ。

そんなわけでね、ストは、来週くらいから始めようかなぁ。なんて思っている次第です。

それと、11/30にジョンレノンの例のやつのライブが決まりやしたよ。

そんなわけで、もうすぐミュージシャンです。

早くギターが弾きたいなぁ。あぁ、弾きたいなぁ。

後始末。

2013-10-19 11:21:26 | Weblog

なんなんだなんなんだ。

久しぶりのベッドでグッスリ・・・とはいかず。なんなんだ?なんだかまだ関東の空気が肌に合わない。なんだかむず痒く、なんだかちょっと暑寒い。

仕方ないから起きた。そして腰が抜けそうに痛い。なんなんだ?

自慢のウッドデッキのタープが、数度の台風でズタボロにされている。・・・撤去撤去。
自慢のヨシズが、数度の台風でグチャボロにされている。・・・撤去撤去。
自慢のプチトマト畑が、ジャングル化していて、なんだかもう収集不可能。撤去撤去。

いやぁ、どう見ても、庭から見ると廃屋状態だったな。うへぇ。

タビノオワリ。

2013-10-19 03:37:03 | Weblog

仕事をしている時にね、「あぁ、早く北海道へ行きたい」とずっと想っていた。
仕事を辞める時にね、「しばらく北海道へ行ってきます」と言って辞めた。

それが七月の終わり頃の話。それから二ヶ月半が経ち、僕は北海道から帰ってきた。あれから・・・まだ二ヶ月半しか経っていないのか・・・。
福島、八丈島、北海道。・・・めまぐるしく。なんとも、幸せのさすらい人生なのです。

今は、ただ、身体が痛い。疲れた・・・とかではなく、ただただ身体が痛い。
両手の人差し指にアカギレが出来ている。これは、昨日の寒さでやられたやつだと想われる。

ちょっと眠ろうと想う。今日は眠ろうと想う。荷物は明日片付ける。台風にやられた我が家の惨状は、明日伝えようと想う。

とりあえず。

ただいま。帰ってきたよ。まだ生きてるよ。また・・・会えるね。どうもありがとう。どういたしまして。いえいえとんでもない。こちらこそ。

おやすみなさい。

サラバ。

2013-10-17 20:24:44 | Weblog

今から乗船。台風の影響で一時間遅れ。
北の大地に吹く風を噛み締めようと・・・外で待つ。・・・寒いよ。

最後の最後で死にかけたような気もするが・・・「まだ生きてるぜ」。

「また来年!」。

そんな言葉を何度交わしただろう。

さらば、北の大地。北の風。北の雨、雪、空、雲、太陽。そして、月と星。

ちょびっと、センチメンタル・・・だな。




イキテテヨカッタ。

2013-10-17 01:07:44 | Weblog

史上最悪と言っていいだろう・・・と想う。
もうダメだ・・・とあきらめかけること数十回。
こんな日に走るなんてバカだ・・・と自分を責めること数百回。

気温1度。路面温度0度。北見峠は積雪AND降雪。路面はシャーベット状態。
寒さでガチガチと歯が鳴る。足も手も感覚を失うほどに冷たい。死ぬかも・・・とうなだれなかったと言えば嘘になるかもな。

んで、今フェリー待ち。台風の影響でだいぶ遅れているようだ。

はぁ・・・無事にたどり着いたよ。

バラノハナビラ。

2013-10-16 12:48:54 | Weblog

斜里まで、どんな状態で来たかというと・・・。

クラッチレバーが戻らない。これは手動で戻すからどうにでもなる。

タイヤに釘が刺さって、ゆっくりと空気が抜けていくスローパンクチュア。要するにパンク。これもちょっと走るごとにガソリンスタンドで空気を入れてもらえばなんとかなる。

チェーンが伸び切って、タルンタルンになる。これが原因だと思われるのだが、二年連続でスプロケが折れている。これもまぁ、走れないわけではないのでなんとかなる。

一つ一つの問題はなんとかなるが、この三つが合わさると・・・想像以上に満身創痍感が漂う。そんな問題を抱えながら、尚最果てを目指す自分に、ちょっと酔う。

斜里のバイク屋に一日入院させた。

修理代が2万8千円もかかった。まぁ、おれの命と旅の値段は、辛うじて2万8千円以上はあると思われるので・・・致し方ない。

晴れて、復調したマグナが帰ってきた!と思えればいいのだが、チェーンは替えたがスプロケの歯は折れたまま。
まだまだ、騙し騙しの旅は続くのである。

バイクとは関係ないのだけれど。
昨日、代車のセローに乗って200キロほど走った。そしたら、ポケットにぽいっと入れておいたクレジットカードが消えたいた。たぶん、風で飛ばされたんだな。ちょっと笑えた。

そういう星回りの今ならば、そういう星回りに挑む戦いを。そんなことを想う今日この頃。

今日も僕はご機嫌だ。そういうこと。

ボウフウ。

2013-10-16 12:34:00 | Weblog

朝から嵐。暴風はこれから夜にかけて、更に強くなるようで。。。
知床斜里に足止めされているわけで。

まだまだのんびりと旅を続けていたいのだけれど、明日の船で帰ろうと思っているわけで・・・。船は出るのかな?

今日の足止めのお陰で、明日は激走500キロになると思われるわけで・・・。大丈夫かな?

嵐で何もすることがないから、図書館で重力の勉強を・・・。リンゴがなぜ落ちるのか知ってる?それはね、地球の質量とリンゴの質量との差が空間を曲げているからなんだよ。とかね。

とりあえずは、寒くもなく、雨に濡れることもなく、ダラーリと過ごしているのです。

そんなわけで、いきなりだけど、そろそろ帰るよ。もうすぐ帰るよ。

ストーリー。

2013-10-16 00:43:32 | Weblog

生きるとか死ぬとか、そういうのは大した問題ではない。生きたいと思う人がいれば、死にたいと思っている人もいる。

何かを遺したとか何も遺せなかったとか、そういうのも大した問題ではない。そんなものは千年も経てば全部砂に変わってしまう。

鮭だか鱒だかは分からぬが。
堰き止められた川で、傷ついて変色した身体で、あきらめたように、死を待つように、ゆらゆらと漂っていた。
鮭だか鱒だかが川を遡れないように、ねずみ返しのような堰がそこにはある。

孵化センターで孵化した稚魚達は、四年の歳月を経て、生まれた川に戻ってくる。ねずみ返しがついた川に戻ってくる。

元は人間が孵化させ放流した稚魚たちだ。卵も産めず、子孫を残せず死んで行く夥しい数の魚影。群がるカモメ。
そんなことはどうでもいいんだ。

僕たちは果たして・・・天然なのか・・・養殖なのか・・・。
それが問題なんだ。

難攻不落とも想えるねずみ返しを飛び越えて行く魚がいた。飛び越えて力尽きた魚もいた。

僕たちは天然なのか・・・養殖なのか。

やなせたなしが亡くなった。
人は老い、そして死ぬ。誰もみな。
それは仕方のないことなんだ。

堰がいくつもある、川の遥か上流まで遡って、彼は逝ったのだと。
養殖の人生ではなく、天然の人生を彼は遂行したのだと。

僕は想う。

優しき怒りの詩人・・・さよなら。