ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

沖縄日記3~安宿だと侮ることなかれ

2008-10-31 03:22:15 | Weblog
ギリシャのミコノス島をイメージし、安室奈美恵等を輩出した、かの有名なアクターズスクールのビルを改装して作ったゲストハウス。そんなところに泊まってみた。ドミトリー一泊1000円。個室2000円。激安。

いやぁ・・・うけた。実に素晴らしい。入り口、階段、廊下・・・面白いくらいのミコノス具合。どのくらいミコノスかと言うと、どこも微妙にミコノスなのである。どこも微妙にミコノスだから、総体的にミコノスになっていて驚く。そんでもって、まだ工事中の箇所があちこちにあって、ペンキの臭いがしたり、工具が散らばってたり、屋上の壁が抜けてたりもする。そこがまたいい。なんかいい。
受付の兄ちゃんと仲良くなって、話を聞いた。工事は兄ちゃんが暇を見つけては続けているらしい。がしかし、最近オーナーの気が変わって、アジアンな雰囲気に変えたがってるらしい(確かにオレが泊まった部屋は完璧にアジアンだった)。アジアンの方が遥かに女の子受けが良いってことに気づいてしまったのだとか・・・。ミコノスとアジアンの融合・・・それもまたいい。

3階と5階にシャワールームがある。キレイなシャワールームとそうじゃないシャワールームがある。まぁどっちでもいいんだけど、5階のキレイなシャワールームを使う。洗い髪をキシュキシュとタオルで拭きながら、木製の階段を昇って屋上に上がる。那覇のとまりん港の夜景が見える。木枠を乗り越えて、タオルを敷いて床に寝転がる。昼間30℃の那覇も、夜になると気持ち良く涼しい。ビルの屋上となると、さらに気持ちよく涼しい。髪が乾くまで、那覇の夜景とちょっと少なめの星空を見ながら過ごす。那覇は都会だから嫌いだと言う旅人が多い。オレは那覇も好きだ。当たり前のことだけど、那覇には那覇の良い所がたくさんある。クラクションとサイレン、暴走族の騒音と眠らない街のノイズ。ゴミ箱みたいな屋上で寝転ぶカラダに、微妙な振動が伝わってくる。そして、実際には東京とは比べようも無いほどに静かだ。小さな大都会に佇む白壁のゲストハウス。安宿だと侮ることなかれ・・・永遠にここに居たいと思えるほどの・・・そんな無邪気な適当さが、ここにはある。・・・ここにもある。

沖縄日記2~オレの島ぞうり

2008-10-30 02:09:09 | Weblog
島ぞうりってのがあって、石垣島の人曰く、本当の島ぞうりってのは黄色の草履と青の草履と赤の草履のことを言うのであって、ピンクとか茶色とか緑のは、最近売り出された紛い物なんだよ、とのこと。僕が石垣島のホームセンター「K-MAX」(地元の人には木田商会と言わないと伝わらない)で、399円で買った島ぞうりは運良く黄色。やったホンモノだ!!!。あっ、島ぞうりってビーチサンダルのことね。もう、完全に普通のビーチサンダル。白地に黄色の鼻緒の。もう、疑う余地のないくらい、なんの変哲も無いビーチサンダルね・・・島ぞうり。島の人曰く、島ぞうりは丈夫で壊れないんだって。へぇぇ。丈夫で壊れないビーチサンダル。へぇぇ。

最近、良く夢を見る。沖縄の夢を見る。

☆オレの島ぞうりを盗人が盗もうとする。「おい、それはオレのホンモノの島ぞうりだぞ。盗むなら他のビーサンにしな」と注意する。

☆オレの島ぞうりを誰かが間違えて履いて行ってしまう。「あぁぁぁぁ、それはオレのホンモノの島ぞうりなんだよぉぉぉぉ。お前のはニセモノだろう!!!」と叫ぶ。

☆オレの島ぞうりが、色んなビーチサンダルに混ざってしまって、どれだか分からなくなる夢。「あぁぁオレのホンモノの島ぞうりはどれなんだぁぁぁぁ!!!」と本気で叫ぶ。

いやぁほんとに見分けがつかないくらい普通のビーチサンダルなんだもん。島ぞうり。
・・・今日は普通の夢が見れますように。。。

沖縄日記1~のんびりの旅はまだ遠い

2008-10-29 06:00:43 | Weblog
行きたい場所が多過ぎる。やりたいことが多過ぎる。ガツガツと回る。ガツガツと歩く。疲れて眠る。疲れて寝坊する。

のんびりとした旅がしたいなぁ・・・そんな事を思いながら沖縄を描いた。静かな離島・・・南の島の白い砂浜に寝転んで、本でも読みながら・・・。

17日間は長いか短いか・・・。振り返らずとも短い。のんびりするには短過ぎる。のんびりとせっかちが同居した自分の性格に、時々リアルに悩まされる。

石垣島を車で一周。竹富島を徒歩でほぼ一周。西表島をバイクと車で半周(残りの半周は道路がない)。波照間島(日本最南端)を自転車で一周。沖縄本島を車で縦断(辺戸岬~喜屋武岬)。

いや、別にね、一周や縦断する旅を目指してた訳じゃないんだけどね、なんかね・・・日本最南端とか・・・本島最北端とか最南端とか・・・石垣最北端とか・・・そんなこと言われると行きたくなっちゃうんだよね。誰も興味の無いユーラシア最西端のロカ岬とかにも行っちゃったし、銚子の犬吠埼とかも好きだし・・・。何があるって訳でもなくて、ただ風がビュービューと吹く吹きさらしの断崖がそこにはあって、狂ったように波が叩き付けて、白い飛沫が上がって、なんだか厳かな雰囲気が漂ってるような気がして・・・。神に逢えるような逢えないような・・・。きっと・・・好きなんだな・・・端っこが。

途中までリアルタイムで更新していたブログ、携帯の圏外とか眠気とかに邪魔されて途中で断念してしまったから、これからちょびちょびと支離滅裂な旅行記として綴っていくつもりです。

のんびりとじっくりとね。




10.26(日)大宮ストリート

2008-10-27 19:00:45 | Weblog
第1部
ジュエル
everyday
恋人
あいのうた
サマンサのアイデンティティ


第2部
3グラムの奇跡
星の奇跡
スモーキークレイジーダイヤモンド
希望の唄


~しっしーbirthday~

ハッピーバースデイ
birthday song

第3部
ジュピター
カサブランカ
クイーンオブランブルフィッシュ
メッセージ


しっしーのバースデー企画、たくさんの人が集まってくれました。ホッとしてます。どうもありがとう。みんなからの誕生日プレゼントは演奏する時に使うイスでした。が、なんと、しんぐの分のイスもついでに買ってくれてたみたいで・・・そうとは知らなかった訳だけど・・・一部の最後で、しんぐのイスが自然崩壊。どうしたものかと思案に暮れていたら、ニューイスが登場。イスが壊れたのが自然の現象なのか、神の悪戯なのかは分かりませんが、最高のプレゼントをいただきました・・・しっしーの誕生日なのに(笑)。得しちゃったなぁ。

10.25(土)大宮ストリート

2008-10-26 14:38:47 | Weblog
第1部
Everyday
サマンサのアイデンティティ
恋人
愛の唄
メッセージ

第2部
希望の唄
星の奇跡
ジュエル

第3部
ローズ
星空のペンギン
Everyday
Starting Over

第4部
新曲
キリキリバランス
花鳥風月
メッセージ


久しぶりのストリートでした。歌詞がだいぶ抜けてたなぁ。風が気持ちいい。さぁ始まりだ。

星の砂の見つけ方マニュアル

2008-10-25 14:00:46 | Weblog
宣言通り、みんなへの沖縄土産は「星の砂」。イリオモテ島の星砂の浜で拾って来ました。が、しかし、ただ星の砂をあげたのでは芸が無い・・・まるで那覇の国際通りのお土産やの店頭で売られている小瓶入りの「まぁこれでいいか」的なお土産になってしまうじゃないか。そこで一考。

星の砂って「探すもの」だって知ってました?ビーチの砂を拾い上げて、その中からトゲトゲした星の砂を探すんですよ。そう、砂浜全部が星の砂で出来ている訳じゃないのです。竹富島のカイジ浜などの星の砂があるビーチには、探すのを断念した人のために、小瓶に星の砂を入れたお土産が売ってたりします。そう、なかなか見つからないものなのです。

そこで今回のお土産。欲しい人には一握りの砂を差し上げます。イリオモテのビーチにいる気分で、星砂を探してください。必ずあります。写真を見ると分かるように、手のひらに20個くらいの星砂が付いてます。新聞紙などに砂を広げて、少し湿らせた手のひらに砂をくっつけて探すのがコツです。
星砂だけを抽出するも良し、星砂の存在を確認して砂のまま保存するも良し、ただ砂に手を当ててイリオモテの風を感じるも良し、各々自由に楽しんでください。

欲しい人は、小瓶、ビニール袋等、入れるもの持参でお願いします。v。



ネバーエンディングジャーニー

2008-10-24 09:07:46 | Weblog
夜中まで遊び歩いて、朝の8時に起きて、荷物をまとめて、9時にゲストハウスを出て、なんだかんだと寄り道をして、10時過ぎに那覇空港に着いて、ブラブラと時間を潰して、11時半の飛行機に乗って、2時過ぎに羽田に着いて、4時のバス(奇跡の坂戸行き)を待ちながらフラフラして、6時に家に帰って来た。ただいま。荷物をほどく間もなく久しぶりのトラッシュリハに出かけて、久しぶりにメンバーと顔を合わせて、11月のライブの練習&打ち合わせをして、11時過ぎに帰宅。今日が終わった。

無事に帰ってきました。ただいま。
楽しかった。
疲れた。
楽しかった。
バスで居眠りしたせいで首が痛い。
空が青かった。
忙しかった。
楽しかった。
慌ただしい日々だった。
のんびりした日々だった。
空が青すぎた。
太陽に焼かれた。
楽しかった。
疲れた。
歩いた。
走った。
眠った。
遊んだ。
生きた。
眠った。
巡った・・・巡った・・・巡った。

終わらないような終わりの中で、旅が終わった。

ただいま。




ブログを書きながら、さっそく床で眠ってしまった。沖縄スタイル・・・Tシャツのまま眠ってしまった。寒かった。凍えた。ぜったい風邪ひく。。。ブルブル。

西表キャンプ生活~丸五日。

2008-10-17 03:42:09 | Weblog
イリオモテ初日に高いユースに泊まったあと、移り住んだのはキャンプ場のテント。一日700円。節約節約なのである。朝起きると、まずは火を起こし、二つの鍋に水を張り火に掛ける。一つ目のお湯で紅茶を入れ、もう一つの鍋でインスタント沖縄そばを作って食べる。これ、日課。早起きしても、寝坊しても変わらない…日課だから。昼は主にジャングル探険やそれもどきに出掛け、夕方に帰宅ならぬ、帰テント。一時間100円のレンタル自転車に乗って、一番近いスーパーへ買い出し。行きはよいよい帰りはこわい…6段変速の自転車でも登りきれない坂のせいで、きっかり一時間かかる。また火を起こし、晩ゴハンの準備。最近のメニューは、豚の味噌焼き。鮭と玉葱のマヨネーズアルミホイル包み焼き。厚切り三枚肉スペアリブ風。しめじとえのきのバター醤油焼き。豚肉とホタテ入り西表そばを使ったオリジナル塩やきそば。そして、なす、たまねぎ、かぼちゃなど野菜もちゃんと食べる。毎日がバーベキューなのである。
そして夜が更けると薪を足す。キャンプファイヤーよろしく、赤く燃える火を眺めながらただただ永遠の時間を過ごす。時々月が見える。時々スコールに見舞われる。時々蛍が空を横切る。時々夢の中にいるように思える。そしていつも、海が見える。いつも眠るタイミングを逃してしまう。

一日のほとんどの時間を、外で過ごす。そろそろ月とも、友達になれそうだ。

アドベンチャーワンダーランド

2008-10-16 01:45:44 | Weblog
昔から乗りたかったモノ…水の上をアメンボの如く、滑るようにスイスイと進むカヤック。
連日の話題で申し訳ないが、カヤックツアーもそれなりに値が張る。お金に余裕のある人は、ガイドが付くツアーに参加すれば、安全とサービスとほどよい冒険感を味わえばいいのだが…こちらはそうもいかない。そこで色々と調べる。そう、色々と調べるところから、マイオリジナルツアーは始まっている。
そして見つけたのが、レンタルカヌーの格安店と、カヌーツアーのパンフレット。自分でカヌーを借りて、一般のカヌーツアーの行程を行けばいいんじゃないか的な。…的な。

そんなわけで、今日は一日カヤックを借りてジャングルクルーズ、幻の滝を探せ!ツアーを実施。

いやしかし、書ききれないな。
カヤックは簡単に進むが、向かい風に弱い。カヤックは、水があれば簡単に進むが、潮が引いて水が無くなると進めない。従って砂地を引きずって行かなければならない。
カヤックを降りて、幻の滝へと続く道は、またもや泥道のジャングル。…これで三日続けてジャングルウォーキング。。。
幻の滝は普通にそこにあって、つまり、マップに書かれた場所にあって…なんで幻?的な疑問を抱かざるを得ないわけで…。
雄大な河を時にパドルを必死で漕ぎ、時に時間を止めるかのように風に流され、時に流されすぎて座礁し、時に干潮と言う名の暗礁に乗り上げ、途方に暮れ、素手で河豚を捕らえ膨らませ、結局なるようになるさと、干潟遊びに切り替える回転速度。潮が満ちたらまた進めばいい…まるで人生哲学のようなワンシーン。

とどのつまり、地上だろうが水上だろうが、旅と言うのは日々ヘトヘトに疲れるということだ。

結果はどうあれ、人のペースに合わせて決まった道を進むんじゃなく、行きたい場所を自由に決めて、自分のペースや自分のやり方を知るってのが…オレの好みだ。また今日も、新しい自分に出会った。

ようこそ旅へ。もう折り返しだ。

ジャングルでリアルに迷うの巻

2008-10-15 01:34:47 | Weblog
イリオモテ観光の基本はエコツアーと呼ばれる、自然と触れ合うツアー。それはトレッキングだったり、シュノーケリングだったり、カヌーだったりするわけだが…いかんせんどれもこれもエクスペンシブ…つまり高いのである。一日ツアーで壱万円なんとのはザラで、そんなのにひょこひょこ参加してたら、たちまち破産してしまう哀れな旅人なのである。

そんなわけで、ジャングル探険をしながら滝を見に行くツアーを企画した。もちろん、オレのオレによるオレのためだけのエコツアーINイリオモテアイランド~ジャングル編。

干潮の時間を調べて引き潮の時間に干潟を渡る。マングローブの林を掻き分けて進むのだが、ここでまず道に迷う。迷うと言うか…道を見失う。そして道じゃない場所を進む。そして完全に迷う。そしてひざまで完璧に泥にはまる。死ぬかと思った。もうこの時点で心は折れている。オレのオレによるオレのためだけのエコツアーを断念の危機。進めそうな木の間を縫って歩いていくと、運良く道らしきものを発見。心ちょっとだけ回復。なんとかマングローブの林を抜けることに成功(すでに泥まみれの悲惨な状態)。草原をしばらく行くと…目の前に鬱蒼と繁る圧巻の本物のジャングルが現れる。…隊長…ちょっと迷う。いけんのか?やめんのか?入り口で迷ったやつが本当にいけんのか?
やはり行くでしょう、ここでおめおめと引き下がるわけにはいかない。そしてジャングル侵入。倒木が道を塞ぐことしばしば、チクチクする葉っぱが肌を刺すことしばしば、青いとかげが一緒に歩くことしばしば、歩みの遅いカメを追い抜き、小川で泥を洗い流し、岩に膝をぶつけ、すねを倒木にぶつけ血を流し、また道に迷い、蟻塚の要塞を跨ぎ、アップダウンを繰り返し、川を渡り、岩場を登り…辿り着いた滝は…人生最良の滝だった。
そこにはカヌーツアーでやってきた観光客がいっぱい。普通はカヌーを漕いで川を進みたどりつく場所なのである。たとえば、現地で作るランチ付きツアーとか、滝壺で泳ぐツアーとか…。オレはというと、滝を見ながらカバンに入れて持ってきたパンを一個食べただけで、滝見物終了。さっそく帰路につくのである。なぜなら、今来た道を戻り、満潮の時間が来る前に干潟を渡らなければ、マングローブの林で水に溺れ、ヤシガニやヤドカリに突かれて海の藻屑と消えてしまうからである。

さすがに一度通った道は楽勝。予想以上に早く干潟まで戻ることができた。干潟でヤシガニの子供らしき大群を追い掛けたりして遊んでいたら…し、し、潮が…みるみるうちに海水が迫ってくる。結局バッグを胸にかかえて、腿まで水に浸かりながら干潟を渡る始末。なんだかんだとあったけど、無事に帰還。めちゃくちゃ楽しかったょ。ホントだって!

以上、しんぐエコツアー、総額0円の巻。いやしかし…無事に帰って来れて良かったぁ…マヂで。

海とジャングルと人とヤマネコの島

2008-10-13 23:51:54 | Weblog
三連休、みんなはどんな風に過ごしたかな?
こちらは三連休に翻弄され、目当ての宿を取れず、高いユースに泊まることを余儀なくされ、250CCのバイクで島中を駆け回り、星砂の海岸で夕陽にみとれ、ひとっこひとりいない中野海岸で日記を綴り、干潟を走ってはもぐるカニや水の上をぴょんぴょん跳ね進むハゼと戯れ、金色の月を見ながらブログを書くために一日の出来事を振り返る…羨ましい?そうかそうか、羨ましいか…。それは何より。

今イリオモテヤマネコが生息している島にいます。つまりイリオモテ島ね。石垣島から船で45分…この船が恐ろしく揺れる。座っていても、普通に飛び跳ねる。天井に頭がぶつかるくらい飛び跳ねる。手摺りをしっかり握っていないと無重力空間に放り出される…ジェットコースターに一時間ぶっ通しで乗せられてる感じ。。。帰りもあの船に乗ると思うと…憂欝だ。

こんなに果ての島にも町があり、小学校があり、人々の生活がある。なんかすごいなぁと思う。イリオモテで一番大きな港の魚屋さんに行って「エビありますか?」って聞いたら、「ないよ」と言われ、「イカありますか」と聞いたら、「ないよ」と言われ、「…何があるんですか?」と聞いたら、「刺身」と言われ、「何の刺身ですか」と聞いたら、「まぐろ」と言われ、「ほかには?」と聞いたら、「それだけ」と言われる。そして曇った陳列棚には自分ちのらしきおかずが並んでいて、そんなことを聞いているオレの横には良く日焼けした二人の少年が目玉焼きを食べながらニコニコと笑っている。バイバイと言うと、満面の笑みでバイバイとこたえる。

海とジャングルと人の島…いまのところ、この島…とてもとても素敵だ。

出会いも別れも一色の恋も

2008-10-13 02:31:52 | Weblog
憧れの三線を弾かせてもらった。竹富のゲストハウスでの出来事。ひょんな流れで、唄を歌うことになった。百花繚乱…沖縄の沖縄らしい島に似合うなぁと想った。ちょうど今日は日曜日…いつもなら路上で…。三線を持って旅をする「しんさん」に三線で合わせてくれるように頼んだ。三線でのセッションはやったことないからなぁと言いながら、見事なフレーズを被せてくれた。百花繚乱…赤いハイビスカスが咲き乱れる場所に、よく似合うなぁと想った。窓を開け放ったゲストハウスでの、素敵なセッションだった。まるでストリートで演奏しているかのような…ね。ゲストハウスの管理人「けんさん」が動画を録ってくれた。ブログに数秒でもアップしようとトライしたんだけど…ダメだった。

宿を発つとき、二人は見えなくなるまで手を振って見送ってくれた。背中にかかる重い荷物が、少し軽くなった気がした。竹富は好きだな。うん、すごく好きだ。

竹富を出る船を待っている時のこと、事件発生。長年旅をともにしてきたリュックが…ビリリッという音とともに破れてしまった。これはまずいぞ。ホントにまずい。

そんなわけで、今はイリオモテ島。高台にあるホステルの真っ暗な屋上に座って、海と港の灯りを見ながら潮風で洗い髪を乾かしてる。…確実に南の果てに近づいてる。

青い月空海と蛍の島

2008-10-12 17:20:08 | Weblog
石垣島を後にして、いよいよ離島巡りの始まり。今日は竹富島。石垣から高速船でわずか10分…そんな場所に、まるでタイムスリップしたかのような赤瓦屋根の集落がある。砂の道を歩くと水牛に出会う。迷子になれそうで迷子になれない小さな島。スーパーマーケットは無い。高校に通うにも、トイレットペーパーを買うにも、ポテチが食べたい時にも、醤油を切らした時にも船に乗るのだ。だからここで暮らす人やここが好きな人はみんな船の回数券を持っている。
一年中蛍が飛びかっている島。今日は風が強く、月が明るいから、蛍を見るには条件が良くない。それでも緑蛍光色の光を放ちながら飛ぶ蛍を二十数匹見つけた。地元の人に話したら…数えられるくらいしか見れなかったの?と一蹴。

竹富の夜は暗い。夕方、石垣からの定期便が終わり日帰りの観光客がいなくなると、町は一気に静かになる。オレンジの優しい色の街灯がポツリポツリ。集落を抜け出るとまるで闇。月明かりと雲がなければ満天の星空と静けさ、ときどき三線の音。
誰もいない西桟橋に座り、夜でも青い海に見とれながら、なんでもない一日がなんでもなく過ぎていく。