ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

#11 世界の中心で「ブルートゥースカムバック!」と叫ぶ。

2017-05-26 03:15:48 | Weblog


十一曲目。第2部の四曲目「月のお姫様」(trash box jam The Band 2nd, the room404に収録)。

アイフォーンセブンが発売されてから、ブルートゥースのイヤホンが飛ぶように売れているらしい。なぜならば、アイフォーンからイヤホンジャックが消えたからである。

イヤホンジャックがなくなったら音楽が聴けないじゃん?とお思いのアナタ、心配はありません。充電ケーブルを挿し込むところへ、アダプターを使ってイヤホンを挿し込めば聴けます。アダプターは標準で付属しているからご安心を。

僕はアイフォーンセブンを使っているわけで、つまりイヤホンジャックがないわけで、でもアダプターを付ければ問題なく聴けるわけで。
だがしかし、一つ問題が・・・ある。あった。
充電ケーブルを差し込む箇所へイヤホンを挿すと、充電ケーブルを挿すところが塞がってしまう。つまり、充電しながらだとイヤホンが使えないのである。

がーん( ̄◇ ̄;)

ということで、僕は売れに売れているというブルートゥースのイヤホンを買ったのである。へへへ。

コードが無いってのはいいのである。気に入ったのである。畑でも庭でも散歩中でも、イングリッシュニュースを聴けるのである。

「よし、かっこいいのを作っちゃうかな」

と、レザーのイヤホンホルダーを作ったのである。へへへ。

イヤホンホルダーにブルートゥースのイヤホンを付けて、会う人会う人に自慢をするのである。見せびらかすのである。

そして、ブルートゥースのイヤホンをどこかで落として失くすのである。

ショックなのである。

まだ5回くらいしか使ってないのに。

見せびらかしたからバチが当たったのである。とほほ。
ブルートゥースのイヤホンがなくたって、生きていけるからいいけどね。


月のお姫様。ハネバージョン。

手拍子をお願いします。そこはハネバージョン。それぞれがそれぞれの手拍子を。
ステージの上から。それぞれの手拍子を眺めながら歌う。

僕の好きな唄。
君の好きな唄。
僕を好きな君。
君を好きな僕。

笑いながら、微笑みながら、毎日をいく。

チョコレートみたいな夜が明ける。

きっと今日も、世界は君に優しいはずだ。


「月のお姫様」

嵐の前触れのようにボクが恋をした人は
赤いリボンとハーモニカが似合う月のお姫様

雲の切れ間に浮かんでいたボートに乗って駆け落ちして
海の向こうは行き止まり知らない世界はこの先だ

チョコレートみたいな毛布に包まれて
少し寒がりなボクらはベッドを作った

ボクは少しあくびをしてキミはすでに夢の中で
ロッキングチェアーみたいに揺れてる三日月は今日もご機嫌だ


次第に追っ手が迫り来るお姫様奪還の指令のもと
情熱を武器に応戦だ 愛に勝るものなどありはなしない

気まぐれた猫にそそのかされて迷い込んだ未知のダンジョンで
「ボクが必ずキミを守るよ」格好をつけて約束した

つないだ手を強く握りしめたまま
少し泣き虫なボクらは笑った・・・そして

ボクはキミにキスをしてキミはちょっと首をかしげて
ロッキングチェアーみたいに揺れてる三日月は今日もご機嫌だ


チョコレートみたいな毛布に包まれて
少し寒がりなボクらはベッドを作った

嵐の前触れのようにボクが恋をした人は
赤いリボンとハーモニカが似合う月のお姫様



#10 どこかで輝くshineを探して。

2017-05-23 21:41:15 | Weblog
十曲目。第2部の三曲目。「カナリア」(trash box jam The Band 2nd, マジカルステラーツアーに収録)。

世界のどこかで雨が降ってる・・・きっとどこかで
世界のどこかで陽は照っている・・・きっと今もどこかで

悲しむことはないよ

君は君が望む場所にいればいい・・・君が望む場所に

八月のグラナダ・・・アルハンブラが見下ろせる丘の上に僕は立っている・・・サクロモンテの丘。

世界は美しかった。
世界が美しかった。
僕は、世界を愛おしいと想った。

きっと僕は

・・・君に逢いたい・・・

その時僕は、きっとそう想っていたはずだ。


「カナリア」

冬が来る頃に静かな街角に
カナリアの唄が聞こえる月の明かりを遮って
僕らの悪戯な罠にかかった
おもちゃの兵隊のマーチが軽やかなリズムを奏で始める

ベッドに寝そべった君が好きだよ
時計の針を気にしながら生意気な笑顔浮かべて
ルピナスの香りが街に届く頃
消火栓の上に座った黒いノラネコのブルースを踊ろう

君をそっと引き寄せて抱いた

空を染める切なさにも 壊れそうな声で応えて
君が眠りにつくその時幻のように
空っぽの僕は消える

三日月のチャイムが鳴り響く夜には
ネムノキの丘を横切って教会の裏で待ってるよ
ねぇハニー旅に出よう誰も知らない
ダイアモンドみたいな月とサファイア谷の青いバラを探そう

君をそっと抱き寄せて眠る

空を渡るカナリアの唄 零れそうな愛しさを込めて
君が目覚める朝に残る風のように
空っぽの僕は歌う

空に果てなき恋心映して カナリアが羽ばたく

この空を染める切なさにも 壊れそうな声で応えて
君が眠りにつくその時幻のように
空っぽの僕は消える


#9 BGMは、MOTO LIONのJUJU。

2017-05-19 02:06:10 | Weblog
九曲目。第2部の二曲目。「ジュジュ」(sing from trash box jam, Lion's Portraitに収録)。

インターネット経由でライオンズポートレイトが買えるという話は、前に書いた。
ライオンズポートレイトというのは、しんぐくんのソロアルバムである。
ライオンズポートレイト1〜5、絶賛発売中なので、どうぞよろしく。
ちなみに、インターネット経由で買えるのはライオンズポートレイトの1だけだよ。

インターネット経由でライオンズポートレイトを買えるという話を書いた時に、何を書いたのかは忘れてしまったのだけれど・・・。

インターネット楽曲販売の件については、もう長いことtrash box jam The Bandを応援してくれている「カミー」が全て請け負ってくれている。

すべてを請け負ってくれているというのはどういうことなのか?というと・・・。
なんだか面倒な登録の手続きだったり、登録の手続きにかかる費用の支払いだったり・・・。全部カミー持ちなのである。

ははは。おかしいね。赤字になってもカミー持ち。ははは。それはおかしいね。おかしいけど、カミー持ち。面倒なこともカミー持ちで、赤字もカミー持ち。

僕の周りにはおかしいことがあふれているなぁ。

先日のライブの日。もちろんカミーはお金を払って来てくれる。お金を払って来てくれてビデオをセットしてビデオを撮ってくれて、それをブルーレイに焼いて即日我が家へ送ってくれる。ははは。もちろん、費用はカミー持ちだよ。ははは。

そのライブの日。カミーから報告があった。

インターネット経由でライオンズポートレイトが売れたらしい。

あと2枚売れたら、赤字から黒字に転換するらしい。

ほぉぉ・・・それはすごい。すごくないですか?

黒字に転換したら、しんぐくんにもお金をくれるらしいよ。あと2枚、誰か買ってくれないかなぁ。

カミーが言うには、「ジュジュ」が人気があるらしい。
海外から、「ジュジュ」へのアクセスが多いのだと言う。

どういうことなのか?

海外から、しんぐくんのジュジュへのアクセスが多い理由などあるはずがない。

おそらく、たくさんの人が何かと間違って「ジュジュ」へとアクセスしているのだろう。他のジュジュと間違えてアクセスしてしまっているのだろう。

まぁ、それはそれでよいのである。


話は変わって、ジュジュ。

二風谷のおじさまは、初めてライオンズポートレイトを聴いた時「なぜか涙が止まらなかった」と言ってくれた。
10曲聴き終えて、ボーナストラックが流れた時に、涙が止まらなかった訳がわかったという。

ライオンズポートレイト1のボーナストラックには佐野元春のサムデイのカバーを勝手に収録している。

僕は佐野元春が好きである。佐野元春の意志を継いでいると勝手に想っている。佐野元春は生きているし、まだ歌っているけどね。

佐野元春のジュジュという歌が好きである。

佐野元春のジュジュみたいな唄を作ろうと想った。
本当にジュジュみたいな唄を作ろうと想ったのである。
つまり、それは、佐野元春のジュジュを聴きながら、唄を作ったのである。
何から何までジュジュみたいな唄にしようと想った。

そして、唄が出来上がる。タイトルを決めねばならない。

ジュジュみたいな唄を作ったジュジュみたいな唄を作っのだから、そのタイトルは、ジュジュ以外、思いつかない。

普通はそんなことはしない。ジュジュみたいな唄を作ったら、タイトルをセントエルモスファイアーとかにして、原曲の影を消しにかかるのが王道。なんの王道かっていうと、パクリの王道。

僕は想った。

「タイトルはジュジュにしよう!だって、何から何までジュジュなんだから!」

だって僕は、佐野元春の意志を継ぐ者だから。佐野元春は生きているけどね。

歌詞の世界もメロディーも、元春テイストいっぱいの、素敵な唄が出来上がったんだよ。

へへへ。名曲。


「ジュジュ」

微熱の夜のように眠たげな風に吹かれて
世界にあふれた情熱に酔って通りでは犬が吠え始めた
期待はずれの僕らは風に吹かれたまま
世界に零れた雨粒集めて後悔を洗い流す
君は泣いてるの?

スミレの花のように悪戯な恋に焦がれて
世界に届いたグッドニュースにリボンをかけて君に届けた
バラの花のように悪戯な恋に焦がれて
世界を駆け抜けるクールな想いにリボンをかけて君に
君は泣いてんの?

明日が来るまでは毛布にくるまったまんまで
君の名前を何度も何度も呼んでみたよ

ジュジュohジュジュ 世界がこんなにも愛しい
ジュジュohジュジュ 君のせいなのに知らない振りで
君は少し微笑う

ありきたりのストーリーと誰かが笑うのかもしれないぜ
でも世界が傾ぐその瞬間に君の頬にそっとキス
ありふれてるストーリーと誰かが笑うのかもしれないぜ
でも世界に終わりが来ても君の手を離すことはない
君は泣いてんの?

頼りない夜の鳴き声がほら聞こえてくるだろ?
どうしようもないほど何度も君の名を呼んでみたよ

ジュジュohジュジュ 世界がこんなにも愛しい
ジュジュohジュジュ 君のせいなのに知らない振りで
君は少し微笑う

ナポレオンフィッシュが夜を渡って
シュールな夜の幻に墜ちて
ライ麦畑でモノクロの月を捕まえた

ジュジュohジュジュ 世界がこんなにも愛しい
ジュジュohジュジュ 君のせいなのに知らない振りで

ジュジュ・・・君は泣いてんの?
ジュジュ・・・君に逢いたい

ジュジュ・・・ジュジュ・・・
君は少し微笑う

#8 シェアハウス「リリー」の想い出。

2017-05-16 00:13:16 | Weblog
八曲目。第2部の一曲目。「金色の翼」(trash box jam The Band 2nd. the room 404に収録)。

お久しぶりです。
五月病の五月。いかがお過ごしですか?

先日、母の日に実家へ帰った。カーネーションというのもなんなので、ラベンダーの鉢植えを携えて。
ジムニー号の車内がラベンダーの香りに包まれて、少しいい気分になったりして。

実家にて、何気ないひと時を過ごしていると、母親が「こんなのが出て来たわよ」と一通の手紙を僕に手渡した。

なんとなく見覚えがある気がするなぁ・・・と思いながら見る。その手紙は、大昔、僕がオーストラリアから両親宛に出した手紙だった。

母親は言う。「ホントにお金が無かったのねぇ。封筒が買えないから、チラシで封筒を作ったのね」

その手紙は、なんかのチラシを袋型に折って、封筒に仕立てたものだった。

母さん、それは違うよ。・・・それは、オシャレでやってるんだよ。英語のチラシに包まれたオシャレな手紙なんだよ。と言ったのだが、母親は聞いていない。

大昔に両親に送った手紙など、こっぱずかしくて読めたもんじゃない。と思ったが、何を書いて送ったのか、皆目見当がつかないので、なんとなく読んでみた。

少し笑った。大いに面白かった。

手紙には、こんなことが書いてあった。

「最近は仕事ばかりしていて、書くことがありません」
「書くことがないので、シェアハウスの同居人の紹介をします」

そうして、ケアンズのシェアハウスの同居人9人を紹介している。

大いに懐かしかった。不思議なことに、その頃の仲間で、忘れている人は一人もいない。みんなのことを鮮明に覚えている。

そして、最後に僕はこう書いている。

「送りたいものがあったら送ってください!」

・・・こんな催促の仕方があるだろうか?
かつて、こんな催促をした人がいただろうか?

送りたいものがあったら送ってください・・・とは・・・。やるなぁ、あの頃のおれ。

バカだったんだなぁ、あの頃から、おれ。

楽しかったんだなぁ、あの頃から、おれ。


僕には確かに翼があった。

僕はその翼でパタパタと羽ばたいて、知らない町へパタパタと出かけた。知らない町から知らない町へ、パタパタと渡り歩いた。
怖いものなど無かった。怖いものがあると、人は飛べない。そう知ったのは、ずっと後のことだ。

絶対絶命のピンチを
戦闘不能空っぽの電池を
抜け出せない毎日を
砂に変えるんだ

と、僕は歌う。

僕は確かに翼を持ってる。

さぁ、飛ぼうか。

どこへ向かおうか。

君は確かに翼を持ってる。

さぁ、飛ぼうか。

どこへ行こうか。


どうやって?

その胸の中に「好奇心」ってやつがあるだろ?

何を求めて?

「幸せ」と「希望」と「未来」ってやつを求めて、だよ。

「金色の翼」

佇むのはホライズン今朝は雨が降って
地対空合わせた天使が休息
感傷浸って泣かないで君よ 世界はまだまばゆい

ゆうべ見た夢明日を飛ぶ夢
旅の途中のスクラップの中の翼
進行形で泣かないで君よ 旋回中の鳥が呼ぶ

色褪せた希望と語り尽くされた未来
そして今僕らに託される選択肢

例えば僕らはこの世界に生まれた
高鳴る鼓動をこの空いっぱいにばら撒いた
例えば僕らは柔らかな翼で
向かい風に逆らってどこまでも飛んでくんだ


儚き日々のサンセット涙色の空は
いつか見た景色のリバイバル映画
感情嫌って泣いてないで君よ 世界中に羽根が降る

胸に抱いた絶望と引き換えに手にした野望
そして今僕らに渡された選択肢

例えば僕らはこの夜に生まれた
さえぎる雲を突き抜けて星をつかんだ
例えば僕らは金色の翼で
向かい風に逆らってどこまでも飛んでくんだ


絶体絶命のピンチを
戦闘不能空っぽの電池を
抜け出せない毎日を
砂に変えるんだ

例えば僕らはこの世界に生まれた
高鳴る鼓動をこの空いっぱいにばら撒いた
例えば僕らは柔らかな翼で
向かい風に逆らってどこまでも飛んでくんだ

飛んでくんだ・・・金色の翼で