ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

うるせーんだよ!の話。

2020-12-15 01:00:00 | Weblog



「この世界は素晴らしい」の続編。

「この世界は素晴らしい」と想うだけで、幸せな気分になれるのだから、不思議だ。
この数日間で二百五十回くらい、「この世界は素晴らしい」と想ったから、二百五十回くらい「幸せ」を感じたことになる。魔法か!?と想うくらい幸せになれる。楽しいな。

意地悪な人に意地悪をされたことを思い出し、「でも・・・この世界は素晴らしい」と想うと、ニヤリとしてしまう。
全然うまくいかないことばかりで嫌になりそうになっても、「だから・・・この世界は素晴らしい」と想うと、へっちゃらになってしまう。
政治家がバカで、そんな政治家を支持するバカばかりで、歌も歌えず旅にも出られず・・・。でもやはり僕は想う。・・・この世界は素晴らしい。

素晴らしき世界は自分で作る。それはとても簡単なことだ。世界が素晴らしいか素晴らしくないかは、自分だけが決められる。

我が町には自然がたくさんある。裏山も、どこもかしこも、今は紅葉が美しい。
赤く染まった楓の葉が風に吹かれてヒラヒラと舞い落ちる。
もちろん想う。・・・この世界はなんて素晴らしいんだ・・・。嘆息ものである。

幸せな人にしか幸せな世界は作れない。しみじみと・・・そんなことを想ったりもする。

それはいいとして。

初期のtrash box jamを共に結成したジンセイ君の話は前に書いた。ちなみに、ジンセイ君とは誕生日が同じ日である。

誕生日を一日過ぎた辺りに、ジンセイ君から連絡が来た。
「誕生日おめでとうございます」
なんで同じ誕生日なのに、一日遅れるんだ?謎!と想いながら僕は返した。
「ありがとう。誕生日おめでとう」

ジンセイ君は今、小田原と横浜辺りで焼肉店を経営している。二店舗も経営している。すごくないか?僕はすごいと想う。なぜならな、僕は絶対に焼肉店を二店舗も経営出来ないから。焼肉店を二店舗は経営出来ないけど、タコ焼き店一店舗くらいなら経営出来るかもしれないな。そうだ、タコ焼き店を経営しよう。いや、でもなぁ、タコ焼き店は夏が暑いなぁ。そもこも夏にタコ焼きなんて食べるのか?やっぱりタコ焼き店の経営はあきらめよう。ほらね、こんな風に、焼肉店を二店舗も経営するってのは凄いんだよ。きっと。

このご時世である。コロナが焼肉店に与える影響は少なくなかろう。と思い聞いてみると。
「もうもがくことも出来ない状態です」と来た。

かける言葉もないので、僕は言うわけだ。
「おれがこの何日か考えているのはね、この世界は素晴らしいってことと、人生は素晴らしいってことだよ」とね。

するとジンセイ君はこう言ってくる。
「さすがです。僕はその境地までは程遠いです」

「境地」ではないのだよ、「境地」では。達観でも諦観でもないき、宗教チックな「悟り」的なものでもなくて・・・もっと単純な・・・足下に転がっている幸せ的なさ・・・とかは面倒だから言わない。

ジンセイ君は言う。
「娘と大喧嘩して、お店のスタッフのことで揉めて・・・消えてなくなりたいです」

消えてなくなってもらっては困る。僕はもうすでに「昭和くん」という存在に消えてなくなられている。一年に七回くらいは昭和くんの事を思い出して涙するのである。もうこれ以上はごめんだ。

「喧嘩を出来る家族がいるという幸せがそこにあるじゃないか。スタッフのやり繰りをしなけらばならないお店をもっているという幸せがあるじゃないか」

僕はジンセイ君に問うた。

「たとえば、子供たちに教えてあげるとしたらどんな世界がいい?」

もはや、「うるせーんだよ」の世界である。「ほっといてくれ!」のパターンである。

でも、僕は想うのだよ。
子供たちには素晴らしき世界の存在を教えてあげて欲しい。

厳しい現実の中を生き抜いていくために必要なものは何か?

幸せに生きる術とは何か?

幸せな人にしか、幸せな世界は作れないと僕が言ったのは、そういう意味だ。

友よ・・・と僕は想う。
足下に転がっている幸せを見過ごすなよ。

そして、友よ・・・とさらに想う。
今持っている幸せをすべて見過ごして失ってしまったとしても・・・大丈夫。だって、何にしたって、この世界は素晴らしいのだから。

happy birthday to me!

2020-12-11 02:56:00 | Weblog



今年もまた、誕生日がやって来て、誕生日が過ぎて行きました。とても幸せな気分です。なにはなくとも、何もなくても、とてもハッピーな気分です。

僕は、生きている。

夜中に誕生日を迎える頃に、僕はキッチンに立っていて、ニンニクを300粒くらい剥いていて・・・剥いてどうするのかっていうと、剥いてから刻んでミルサーにかけておろしニンニクにして、瓶に入れたり、フリーザーパックに入れて冷凍したり・・・。
それをなんで今やっているのかというと、初夏に収穫してそのまま放置して、秋になって畑に来年の分のニンニクの種を植えて、大量のニンニクはそのまま放置して、寒くなって来て、芽が出てきて、このまま放っておくとニンニクはすっからかんになってしまうのだよ。だから、今、今しかないんだよ。いつやるの?今でしょ?ほんとはいつやるの?ほんとは収穫してすぐでしょ?でもやらなかったんだから仕方がない。泣きながらやるしかない。誕生日だろうとなんだろうと、泣きながらやるしかない。

知ってる?この世で一番怖いものはなーんだ?
オバケ?
ぶぶー。
ヤクザ?
ぶぶー。
借金取り?
怖いけど、ぶぶー。

この世で一番怖いのは、腐らない食べ物。

知ってる?スーパーで買うおろしニンニクって、たとえばチューブに入ったおろしニンニクって、全然腐らないんだよ。常温でも。なんでか知ってる?なんで腐らないか知ってる?
僕は知らないけど、きっと、すごく怖いものが入っているような気がする。ちょっと振りかけるだけで、腐るものが腐らなくなっちゃう魔法のような何かが。

いやまぁ、だから、おろしニンニクを作っているわけなんです。一年分。ニンニクって、体にいいよねぇ。ってことで一年分。

さて、僕にはたくさんの教え子がいるわけで。僕は先生でもないし、担任のクラスを持ったことがあるわけではないのだけれど、たくさんの教え子がいるのです。

ストリートライブやポストカードを売ったりして生計を立てていた二十年間。僕はきっと何万人もの人と知り合ったことでしょう。その中で、僕の話をたくさん聴いてくれた人たちがいます。僕が体験したことや、僕が考えることや、僕が想うことすべてを、僕は伝えて来たのです。つまり、そういう意味で、教え子がたくさんいるということなのです。

誕生日にあたって、教え子の一人からメールが届きました。

「シングさんに教わったことは数えきれないほどあるけれど、一番大きくて大事なことは・・・この世界は素晴らしい・・・ってこと」

ふむふむ。。。そんなこと教えたかなぁ?という気もするが、そんなことしか教えていないような気もする。
「この世界ってバカばっかりなんだよ、知ってた?」とかはよく言っていた気はするが、おれってば、ちゃんと良いことも言っていたんだなぁ。

昨日から、「この世界は素晴らしい」ってことについて、ずっと考えている。
僕は生まれてこの方、ずーっと幸せしか感じたことがないのだけれど、うそ。悩み苦しみもがきながら、ずーっと幸せを探しながら生きているのだけれど・・・うそ。なんとなーく、「おれ、今日もすごく幸せだなぁ」とか思いながら毎日を過ごしているのだけれど・・・ほんと。

幸せとかを感じるレーダーはピキピキに張り続けているのだけれど、世界は素晴らしいレーダーのことを、ほんの少し忘れていたみたいで、ちょっとビックリした。

声を大にして言いたい。

「そう!この世界は素晴らしい!!!」

当たり前のことに気がつくのに、人って、たまに、時間がかかってしまったりするよね。当たり前の答が目の前にあるのに、人って、ちょっと、忘れてしまったりするんだよね。あるある。真実あるある。

ここ3年くらい、ずーっと考えていたことがあってね。何を考えていたのかっていうと、「保守とリベラル」についてなんだけどね。答が見つかっちゃったな。

だって、この世界は素晴らしいのだから。

ねぇ、知ってる?
世界って素晴らしいんだよ?

おれは知ってたよ。人に教えるくらい知ってた。
ううん、忘れてない。全然。

僕はきっと、こんな風に喋っていたんじゃないかな?

この世界には「素晴らしき側面」がある。ほとんどの人はその素晴らしき側面に気がつかずに生きている。同じことなんだよ。側面を見るか見ないかで、側面に気付くか気付かないかで、人生は変わる。
素晴らしき世界で生きる人は幸せだ。
君はどっちの世界がいい?同じことなんだよ。
君はどちらの世界を生きる?同じことなんだよ。

happy birthday to me。



冬の街。

2020-12-05 01:04:00 | Weblog



12月になった。
12月なのにライブがない。
ライブがないから、夜中に歌の練習に行くこともない。
なんとも、退屈な12月だ。
なんとも、寂しい12月だ。

12月のライブ。12月にライブ。
「12月は忙しいんで、ライブは12月以外の月にやってください」とかなんとか言われ続けながら、忘年会があるので行けませんと散々言われ毎度毎度集客に悩みながら、20年くらいかなぁ・・・続けてきた12月のライブ。

今年は、ない。

なんと言われようと、誰も来なかろうと、「12月に歌いたい」。これに尽きる。他に理由は、ない。

今年の12月にライブをやらないと決めたのは、夏の頃だったのだけれど・・・今にしてみれば、正解だったと思う。
100年に一度の「人間対ウィルス」の闘いが収まる気配がない。

冬が来た。
冬の街は賑わっているのだろうか。

歌いたいなぁとか、みんな元気かなぁ?とか、逢いたいなぁとか。

明日でジムニー号とお別れだったりして。そんなことも重なって、ちょっとセンチメンタル。
12月ってのは、ちょっとセンチメンタルが似合うのです。