ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

しゅうちゃん、春だよ。

2015-02-28 23:05:14 | Weblog
2月いっぱいはしゅうちゃんの話題で引っ張っちゃうかな・・・そりゃあ無理だな・・・なんて思っていたら、ほんとに引っ張ってしまったという始末。

もう三月。春だね。あぁ、寒い。

人間が完成するのはいつか?という話。
言い方を変えると、人が人として出来上がるのはいつか?という話。

そんなもん死ぬまで出来上がりゃしねぇよ。というのはもっともな話。
でも、どうだろうか?

いつごろから、今の自分になったのだろうか?
意識の問題。考え方や生き方のスタイルの問題。
たとえばそれは、他人に対する距離感の問題や、自分の思考の在り方の問題や、それはつまり、物事の好き嫌いだったり、それはつまり、自分は人見知りだとか、自分は破天荒だとか、自分は堅実派だとか、自分はクールだとか、自分はおっちょこちょいだとか、自分は寂しがり屋だとか、自分は楽天家だとか、自分は愛するよりも愛されたい派だとか、自分は孤独を愛するとか・・・つまり、自分自身のタイプの認識。

いつごろから、今の自分になったのだろうか?

早熟な人は、十代の前半か半ばあたりで自分という存在を、つまりは考え方を確立してしまっているのだろう。
二十代の中盤あたりになると、大体の人は、自分はこういう人間だ、といったものを意識として感じるのではないか?
あるどこかの時点で、自分はこういう人間だ!決定!決まり!決まっちゃったよ!まぁ、仕方ないね。これからも頑張っていこう。とかね。
そのあとは、そんな自分と共に生きていく。

人は少しずつ変わっていくのである。それは当たり前のこと。

変わるのは悪いことではないし、変わらないのも悪いことではない。そういう話ではない。

さて・・・僕はいつごろから今の僕になったのだろうか?っていうね・・・そういう話。

つづく



週間エムケイニュース。

2015-02-24 23:06:33 | Weblog
しゅうちゃんの株式会社に所属するアイドルグルーブに、僕は何曲か曲を書いているよ。

今年のアニーズガーデンの新年会(ミホは不参加)で、一同が驚愕したエムケイの発言。

「えっ?おれは全然あきらめてないよ」

何をあきらめてないか、という問題だね。ズバリ、音楽である。
エムケイが音楽に携わっているのを、ここ十年くらい見ていない。

だから、その驚愕発言を聞いた時に、「ねぇ、どの口が言ってんの?」と、思わず茶々を入れてしまったのだが・・・。

しゅうちゃんが埼玉に遊びに来た時に、「エムケイにも曲を書いてもらおうかな?」と言っていた。
だから僕は言ったね。「うん、いいと想う!だって、年初に《おれはあきらめてねぇ!》って豪語していたもん」とね。

そんなわけで、正式に、しゅうちゃんからエムケイに作曲のオファーが出たというわけ。
「ほにゃららみたいな曲を作ってね」


で、昨日、エムケイから電話があった。
「明日、しんぐ家に行っていい?」
いいけど、なんで?
「曲の作り方忘れちゃってさ!教えてもらいに!」
・・・

大丈夫なのかなぁ?エムケイ。
何をもって、あきらめていない!と言ったのだろうか。。。
心配だなぁ。エムケイ。


桃色しゅうちゃんゼット。

2015-02-23 22:52:31 | Weblog
しゅうちゃんが福島で立ち上げた会社には、今二組のアイドルグルーブが所属している。らしい。一個は前からあって、二個目は最近出来た。

数年前、しゅうちゃんがこう言った。一個目の「グループの末尾にZを付けた。これからは、なんちゃらなんちゃらゼットになったから、よろしくな。・・・絶句である。

なんちゃらゼットって、もうすでにあるじゃないですか?有名なのが。ドラゴンなんちゃらゼットとか、桃色なんちゃらゼットとか・・・。
どちらかというと、と言うか、完全に後者のゼットから取ったみたいなんだけどね。

桃色なんちゃらゼットってのは、メンバーが抜けたりとか?色々あったりして、これからはゼットになって頑張ります!的な意味合いでゼットにしたとかなんとか。

なんちゃらなんちゃらゼットは、絶対に止めた方がいい。だって、パクリだし。同じ路線だし。路線さえもパクってるし。カバー曲とか歌ってるし、衣装とかも真似してるし。名前までオリジナリティーを失ったら・・・。と、強硬に反対した。反対するも何も、もうゼットの名前を付けて活動しちゃっていたんだけどね。

そしたら、しゅうちゃんは、うーん・・・と考え込んだ末、こう言った。

「そうか、しんぐは、なんちゃらなんちゃらの歴史を知らないんだもんな。メンバーが変わったり色々あったんだよ。だからゼットになったんだけどな・・・そっか、しんぐは、知らないからな・・・」

だーかーらー!それがダメだってーの!そのまんまだってーの。パクってるってーの!意味わかってないってーの!

しゅうちゃん、面白いなぁ。ってね。

フーセンマルのメンバーはたーれだ?

2015-02-22 23:18:06 | Weblog
おとといは、我がバンドTrash Box Jamのメンバー、マコ先生の誕生日だったんだね。
「おめでとう」とメールをしようと思っていたんだけど、気が付いたら日付けが変わってしまっていたので、ブログに書いてやれ!と思い、今書いている。「マコ先生、おめでとう。良き人生を探りながら、あちこちに寄り道をしながら進みたまえ。」

マコ先生と出会った頃は、マコ先生はまだ高校生だったような・・・。

三人組のアニーズガーデンというバンドがメジャーデビューを約束され、ライブをやることになった。でも、ドラムがいない。どこかにいいドラムがいないものか?と探している時に、白羽の矢を立てられたのがマコ先生である。かくして、アニーズガーデンは四人組になったと。

それから早・・・何年だ?

しゅうちゃんが参加する前、シングANDジンセイで結成した初期のTrash Box Jamにもマコ先生は参加した。大宮のストリートへ初めて行った時にも、マコ先生はそこにいた。

アンディーズガレージというバンドの最後のライブ@原宿の時も、マコ先生がドラムを叩いてくれた。

なかなか、長く深い付き合いであるなぁ・・・と、しみじみ想う。

そういえば、マコ先生はしゅうちゃんと一緒に、「風船マル」というユニットを組んで、路上で風船やら何やらを売るパフォーマンスをしていた。

そういう色々なことを考えると、マコ先生の人生は、完全にうちらのファミリーと共にあるんだな。

シングANDしゅう、その他たくさんの仲間たちと共に時を過ごして、少年だったマコ先生は、どんな風に成長したのだろうか。
良いこともあったし、悪いこともたくさんあった。その全部を受け止めて受け入れて、マコ先生はどんな風に感じてきたのだろうか。
泣いたり笑ったりを繰り返し、自分の手と足で歩を進め、生きるための様々な決断を下しながら、これからどんな風に生きていくのだろうか。

みんなが想うよりも不器用で、知恵を回して生きるのはへたっぴで、感情を優先するくせに想うように感情を出せず、我慢強くもないくせに限界を超えるまで我慢をしてしまうような、腹の中は信じられないくらいに黒いのだが、底抜けの優しさを持ち合わせていたりして・・・そわなマコ先生なのですがね。

一つだけ、おにーさん的な存在の僕から、一つだけ言わせてもらえるのならば・・・

「人生のすべてが上手くいかなかったとしても、『大丈夫』、僕らはみんな、いつだってマコ先生の味方だよ。」


昨日、エムケイが言っていた。
「マコから連絡あった?」
ないよ。
「あれぇ?おかしいなぁ」
なんで?

エムケイが言うには、マコ先生が僕を誘って東北のしゅうちゃんの所へ行く計画を立てていたらしい。

それ、実現していたら凄く面白かったのになぁ。と、僕は思ったのだけれど・・・マコ先生からは、一切連絡はありません。

あぁぁ、飯坂温泉の鯖湖湯・・・入りたかったなぁ。。。

なんでも屋しゅうちゃん。

2015-02-21 00:19:44 | Weblog
相変わらず、しょーもない話を書いています。
こんなブログ、誰も読んでいませんようにぃ。

そんでもってね、去年の春に福島へ行った時に、しゅうちゃんに聞いてみた。舘ひろしと猫ヒロシの話。ネコ同士、タチ同士だった場合、関係は成立するのか?って話ね。まぁ、しょーもない話題なんだけど。
そしたらしゅうちゃんは、ちょっとキレ気味で「そんなの知らねーよ!」と言ってきた。

またまたぁ、知ってるくせにぃ。とは思ったけどね、しゅうちゃんは、怒ったらヤクザに変身するから、「しゅうちゃんでも知らない事があるんだね!びっくりぃ!」と、可愛げに振る舞っておいたんだよ。


しゅうちゃんがパチプロをやっていた頃の話。
パチプロには基本的に馴染みの店がある。馴染みの店には馴染みの客がいるわけで、馴染みの客たちは、毎日顔を合わせるわけだから仲が良くなっていく。某駅そばのパチプロたちの話。

ある頃、パチプロ仲間に新しい仲間が加わった。初々しい大学生である。イケメンかどうかは知らない。

パチプロたちは、毎日パチンコ屋に通うわけだから、パチンコ屋の店員とも仲がいい。パチンコ屋の店長とも仲がいい。
その、某パチンコ屋店長さんが、そっち系の人だった。

ある日のこと。某パチンコ屋の店長さんは、しゅうちゃんにそっと耳打ちをしてくる。
「あの子、可愛いじゃない。なんとかしてくれない?」
可愛いあの子ってのは、新しく仲間になった初々しい大学生のこと。
「まじっすか?じゃあ、なんとかするんで、出玉の調整、ヨロシクシクヨロ!」

それからしばらくの間、しゅうちゃんファミリーの調子は上々だったらしい。特にしゅうちゃんとウブな大学生。なんたって、店長のお気に入り。

飲み会をすることになった。大学生を嵌めるための飲み会。大学生を陥れるための飲み会。店長の毒牙にかけるための飲み会。ひ、ひどすぎる。

なんだかんだあって、首尾よく、店長と大学生は二人きりで泊まることになった。
しゅうちゃんたちはニヤニヤしながら家へ帰ったことだろう。可哀想な大学生。。。しゅうちゃんに売られちゃったんだね。

後日談。しゅうちゃんが大学生から聞いた話。

その夜、大学生が酔っ払って寝ていると、計画通り、店長が迫ってきたという。
初めは、「なにやってるんすかぁ、くっつかないでくださいよぉ」とか、失礼のないように応対していた大学生。しつこく大学生に迫る店長。何度か繰り返しているうちに・・・。大学生曰く。

「なんなんすか?たのオヤジ!すげぇ触ってくるんすよ!頭にきて、終いには蹴り飛ばしてやりましたけどね。ちょー気持ち悪かったっす!」

「そっか、それは災難だったな・・・」

その後、某駅そばのパチンコ屋。しゅうちゃんと大学生とそのファミリー。まったく玉が出なくなったそうな。

何が言いたいかって。・・・ネコの悲哀。ネコが故に、迫ることはできても襲うことは出来ない、と。そういうことみたいです、その世界は。

しゅうちゃんは根っからの悪人だと想うよ、僕は。

タチトネコトしゅうちゃん。

2015-02-20 00:15:46 | Weblog
ちょっと前にね。何かの拍子で、ホモセクシャルの人たちの事を考える機会があった。

舘ひろしがいて猫ヒロシがいるように、タチとネコの問題である。

例えば、ネコ同士の人が出会ってしまい気が合ってしまったらどうするんだろう?逆もまた然り。その関係は成立しないのだろうか?

むむむむむ。なのである。

ピーン!

今度、しゅうちゃんに会ったら聞いてみよう!
と思ったのである。だって、しゅうちゃんは、なんでも知っているからね。


昔の職場の話。

高野さんっていうおじさんがいた。高野さんは、みんなから「サブ」と呼ばれていた。陰で。
サブと言っても、補欠とか控えという意味ではない。ホモセクシャル専門誌「サブ」から名づけられたらしいと、誰かから聞いた。

僕はおこちゃまだったので、そういう世界があることは知ってはいるが、なんとなく現実味を感じられないというか・・・よくわからない。

高野さんとしゅうちゃんは、とても仲が良い。

高野さんは、しゅうちゃんにこう尋ねたことがあるらしい。
「しゅうよぉ、おまえ、男と寝たことあるか?おれはよぉ、昔よぉ・・・」
その先はこんなところには書けません。子供が見ているかもしれないので。

そんな話もあって、職場のみんなは、サブとしゅうちゃんはそういう関係なんじゃないか?などと囁きあっています。

僕はおこちゃまだから、そういうことはまったくよく分からないので、そんな噂を立てるみんなのことを「バカだなぁ・・・暇だなぁ・・・」と笑っていました。


ある日のこと、
僕は、しゅうちゃんの住む、床の抜けた昭和の貧乏長屋を訪れていたのです。たぶん、Trash Box Jamの打ち合わせかなんかをしていたのかなぁ。忘れたけど。

ドンドンドンと、触っただけで破れそうな玄関のドアを叩く音が聞こえて、おもむろに扉が開きました。
「よぉ、しゅう、いるかぁ?」と顔を覗かせたのは、高野さんです。

僕は「あっ、こんにちは高野さん」と挨拶をします。
するとどうでしょう。僕の姿を認めた高野さんは、一瞬気まずそうな顔をして、「また来るわぁ」と言って、扉を閉めて帰ってしまったのです。

「ん?」「なに?」「今のなに?」

なんだろうな、としゅうちゃんは言ったけど、ぜーったいにおかしいじゃないですかぁ!
今のは、ぜーったいに、おれがお邪魔な感じだったじゃないですかぁ!なんなんですかぁ!あれは!

おこちゃまだった僕も、なんだか、少し分かったような気がします。

おこちゃまから少し脱皮をしかけた僕は、職場で、友人のエムって人に言うのです。
「金曜日にね、しゅうちゃんの家にね、高野さんが来てね、あっ、サブが来てね・・・そんでね・・・」

友人のエムに言うということは、職場の全部に噂が流れるということなのです。世界はそういう風に出来ているのです。職場はしばらく大フィーバーなのです。エムってすごい。


だから、今、僕は、しゅうちゃんに謝りたい。
しゅうちゃんとサブの「秘密」を、間接的にとはいえ広めてしまってゴメンね、と。
あっ、これを読んで秘密を知ってしまったという人は、オフレコでお願いしますよ。

しゅうちゃんマスター。

2015-02-19 02:13:34 | Weblog
前に書いたことのある話。

バッドチューニングというお店があった。ライブが出来るバーAND飯屋、倉庫のようなお店。前の我が家のすぐ近所にあった。通称バッチュー。素敵な店だった。

バッチューのマスターはシングが大層お気に入り。
暇な時には電話がかかってきて、「しんぐー、歌いに来いよぉ」。
僕はトコトコと徒歩で出かけていく。

トコトコと僕がたどり着くと、100パーセントの確率でマスターは飲んでいる。飲んでいるというか、酔っている。
スタンディングだったら300人以上入るだろうという広さのお店に、従業員がチラホラ、お客さんがチラホラ。
マスターは、僕が来ると、他のことはそっちのけになる。
「腹減ってるかぁ?」
「なんか食うかぁ?」
「なんか飲むかぁ?」
「新しい曲出来たかぁ?」

で、僕は、出されたものをパクパク食べて、ゴクゴク飲む。
そんで、頃合いをみて、ちっちゃなステージに乗っかって、マスターのギターでポロリンとギターを弾いて、歌う。
マスターは、カラコロリンとグラスの氷を揺らしながら、煙草の煙をゆらゆら~っと燻らせながら、目を閉じて、ゆ~ったりと僕の歌を聴いてくれる。

それはそれは極上な時間だった。

よく考えてみると、おれ、バッチューでお金払ったことないかもな・・・だから潰れちゃったのかなぁ。悲しいなぁ。

おれ、マスターのこと、大好きだったからね。大好きなマスターに大好きなしゅうちゃんを会わせなきゃ!って想ってね、しゅうちゃんをバッチューに連れて行ったんだね。

で、マスターの前にしゅうちゃんを連れて行って、こう言ったの。
「あのね、この人ね、おれが出会った人の中でね、一番スゴイ人なんだよ!マスターに会わせたくて連れてきた!」

まぁね、そんな紹介の仕方があるか?って話ではあるんだけどね。そんなハードルの上げ方があるか?って話でもあるんだけどね。

マスターは嬉しそうな顔をして、おぉそうか!と言いながらしゅうちゃんと話し始める。
僕は、後は若い二人に任せての仲人風で、マスターとしゅうちゃんを二人にして、違う席で別の人たちとワイワイ騒ぐ。

小一時間もした頃に、マスターとしゅうちゃんの座るテーブルに戻る。そんで、マスターに聞く。
「どう?この人、どう?」

そんな聞き方があるか?って話しなんだけどね。本人を目の前にしてこの人どう?ってなんなんだよ?って話しなんだけどね。

そこはマスター。さすがマスター。
マスターは、カラコロリンとグラスの氷を揺らしながら、僕の目をジッと見ながらこう言った。

「しんぐー、おれはな、今な、この人の人となりをな、ざっと聞かせてもらったんだけどな、しんぐー、おれはな、しんぐがこの人をスゴイと言う意味がさっぱりわからん。・・・いたって、フツーだ」

かわいそうなしゅうちゃん。勝手に持ち上げられて、勝手に落とされる。しゅうちゃん、苦笑いである。絵に描いたような苦笑いである。

で、僕は言う。

「あのねマスター、おれ、それ知ってるよ。でもね、この人、ホントにスゴイ人なの。そのスゴさが全然分からないくらいにスゴイ人なんだよ」


月日は過ぎて、つい先日。歌舞伎町から嵐山へと帰る電車の中。
しゅうちゃんと、懐かしくその時の話をした。

「あの時はね、マスターにしゅうちゃんのスゴさが伝わるわけがないと思ったし、伝わらなくてもいいと思った。ただ、事実の確認をしたかっただけだからね。でも、今は違うんじゃないかなぁ。初めて会った人にも、しゅうちゃんのスゴさを伝えていかなきゃいけないんじゃないかなぁ。だって、しゅうちゃんはスゴイんだからさ」


僕は想う。今、想う。
しゅうちゃんほどスゴイ人を、僕は知らない。
僕の人生にもっとも影響を与えた人物が、しゅうちゃんであることは間違いない。それは、今も変わらない。
何よりも面白い。ちょっとおバカだし、ちょっと抜けてるし、いまやデブちんだし、たまにヤクザみたいに怖くなるヒドイヤツだったもするけれど。きっと、誰よりも他人のことを思いやれる人だし、誰よりも他人の力になれる人だし、誰よりも優しいし、誰よりも楽しくて面白い。しゅうちゃんほど他人のために一生懸命になれる人を、僕は知らない。


僕は願う。今、願う。
しゅうちゃんのスゴさが分かる人が、たくさんたくさん増えますように。・・・ホントに。
そしたら、世界は、もっともっと楽しくなるのに。。。

しゅうちゃんとエムケイのアイダ。

2015-02-18 02:19:22 | Weblog
ある女の子がいてね。
その女の子はアイドルになりたかったのかな。
可愛らしい子でね。
でも、この世界、可愛いからってアイドルになれるってわけではない。

まだAKBが誕生する前の話。

日本のサブカルチャーの発信基地、秋葉原。
アイドルになりたい女の子は秋葉原の歩行者天国に立っていた。
なんのためって。そこで歌うため。
女の子の傍らに、男が一人立っていた。その男とは、しゅうちゃんである。

女の子は秋葉原の路上で歌い始め、秋葉原の街で人気を集めるようになり、月日を経て、日本だけではなくドイツやイタリアやフランスなどの国々でのコンサートに参加するようなアイドルになっていくのです。

女の子に付き添って秋葉原の歩行者天国まで行ったしゅうちゃん。
その頃のしゅうちゃんは風船を作って売る、ってのを生業にしていたわけで、秋葉原でもバルーンアートをやったそうです。

風船売れた?と聞くと、しゅうちゃんはこう言いました。
「全然売れない」

ねぇ、なんで行ったの?と聞くと、しゅうちゃんはこう言いました。
「一人じゃ怖くて行けないって言うからさ」

しゅうちゃんは、いつでもそういう人でした。頑張りたいと想う人を応援してあげる人。頑張る人、ではなくて、頑張りたいと想っている人を。

それからだいぶ時間が過ぎて、その女の子がちょっと人気者になって、ちょっと調子づいて来た頃にしゅうちゃんとその時の事を話しました。しゅうちゃんはこう言いました。
「そうだっけ?おれが秋葉原へ連れていったんだっけ?」

しゅうちゃんはそういう人なのです。

エムケイだったら、きっとこう言ったことでしょう。
「あいつさ、誰のお陰で売れたと思ってんの?おれよ、おれ、おれのお陰だよ?」

僕だったらどう言ったかなぁ?

きっと、しゅうちゃんとエムケイの中間くらいな気がするなぁ。

まだまだですな。


ラルクアンシュウチャン。

2015-02-17 20:50:20 | Weblog
なんだっけ?
カラオケの話だっけ?

ある日のこと。職場でのこと。
仕事中に、しゅうちゃんの持ち場へとフラフラと遊びに行く。そういうことは多々ある。面白いから。あまり度を越すと、職場のリーダータッシーに怒られる。しょっちゅう度を越すから、しょっちゅう怒られる。

ある日のこと。
しゅうちゃんの持ち場へ遊びに行くと、しゅうちゃんがこう言った。
「おれ、ラルクのモノマネ、練習してるんだ」

やってやってと僕が言うと、しゅうちゃんは歌ってくれる。

「かーわーいーったー♪♬♩・・・なんちゃらなんちゃら」

しゅうちゃんは、一節歌い終わると僕に聞く。
「どう?」

僕は、言う。真顔で言う。力強く言う。
「・・・似てる・・・」

しゅうちゃんは、顔をほころばせながら、ホントか?似てるか?と喜ぶ。

ここは大事。すごく大事。絶対に笑ってはいけない。終始真顔で通さなければならない。ひたすらに感情を込めなければならない。それが肝心要。
「似てるよ。似すぎ。ハイドかと思った。やっぱり・・・モノマネの天才なんだね」と僕は言う。

それから、週末を挟んで、また職場。例によって、しゅうちゃんの持ち場へとフラフラと遊びに行く。
心なしか、しゅうちゃんの機嫌が悪い気がする。気のせいかな?
どうよ!調子は!?と声をかける。

しゅうちゃんは、ちょっとプイっとした顔でこう言った。
「しんぐ、また俺のことを嵌めたんだな」

なにが!なにが!なにがよぉ!???と一応聞く。

しゅうちゃんは、週末に仲間たちとカラオケに行ったのだと。
そこで、最近練習した、しんぐ絶賛のラルクアンシェルのモノマネを披露したんだとか。
そこで、「全然似てねーよ!カケラも似てない!ハイドに失礼!ハイドに謝れ!バカ!カス!ボケ!」などなどと、超スーパー壮絶ブーイングを喰らったんだとか。立ち直れないほどの衝撃を全身に受けながら、またしんぐに嵌められたことに気づいたんだとか・・・。

僕は、しゅうちゃんのそういう話を聞くのが大好きでね。ゲラゲラ笑いながら、そういう話を聞いているんだけどね。

ゲラゲラ笑いながら、「そこまで言うことないじゃんねぇ」とか「似てると思ったんだけどなぁ」とか言うんだけど。そんで「ねぇねぇ、もう一回ラルクのモノマネして」と頼んでみたりするんだけど、しゅうちゃんは二度とラルクのモノマネはしてくれなかったんだよ。

しゅうちゃん、もうすぐ春だよ。

2015-02-11 23:12:03 | Weblog
原宿の真ん中がどこなのかは知らないけれど、これは原宿のど真ん中で起こった話である。

しゅうちゃんは、モノマネが得意。どのくらい得意かというと、若い時分、なんだかのオーディションを受けに行って、カメラテストの時に、吉川晃司の真似をして回転回し蹴りをマイクスタンドに食らわして、マイクごとマイクスタンドがどこかへ飛んで行ってしまい、出入り禁止になってしまったほど、モノマネが得意。

あとねぇ、「今何人のモノマネが出来るの?」
と聞いたら、「100人は超えてるな」と言うのだけど、どれも全部同じ人の真似してない?っていうくらい得意。
あとねぇ、「モノマネして!」と頼むと、「てーのひらーに~」と歌ってくれるんだけど、中村雅俊とか、古すぎて似てるかどうかわかんないよ!っていうくらい得意。

でもあれだね。周りのみんなは「似てないよぉ!」とか言ったりするけれど、僕くらいのしゅうちゃん好きになると、似てないよぉ!なんて言わないんだね。似てルゥ、似てルゥ!ちょー似てルゥ!と言っちゃうんだね。そして、ケラケラと笑う。ちょー面白いから。

Trash Box Jamとかアニーズガーデンとか、そらよりも前のアンディーズガレージというバンドをやっていた頃の話。
その日は原宿のライブハウスでライブをやった。けっこうたくさんの人が来てくれて盛り上がった。
ライブが終わって、余韻に浸りながらメンバーやスタッフやお客さんたちと共に原宿の街を練り歩く。ビールやジュースを買って、広場に集合。
乾杯をしたり、お礼の挨拶をしたり、打ち上げチックな盛り上がり。

当時、なぜかは知らないが、しゅうちゃんは松任谷由実のモノマネをしていた。なぜだろうか。僕はしゅうちゃんの松任谷由実のモノマネが大好きだからさ、みんなに言ったね。大きな声で言ったんだね。
「今からさ、この人がモノマネをやってくれるから!みんな!聞いて!!!」とね。

しゅうちゃんは「おいおい、ほんとにここでやるのか?」とか言いながら、みんなの前に出て、ちょっと高い場所へ上がる。一同大注目。

「はーるーよー」

一同、・・・ ・・・ ・・・。

原宿の街が凍ったね。 街が凍ることってあるんだね。原宿だけじゃないかもね。恵比寿から新大久保くらいまで凍ったかもね。ロイター通信が外電を打つくらいに凍ったね。

でもおれは凍らないよ。一人で、似てルゥ!と言いながら転げるくらいに笑ったんだよ。

でも、しゅうちゃんに一言言いたい。いくらなんでも、松任谷由実は無理があるよぉ。

さすがのしゅうちゃんも、この件に関しては相当心に残るものがあるらしく、今でも言うね。

「あの時は、シングのせいでひどい目に遭ったな」ってね。

また歌ってくれないかなぁ。はーるーよー、が聞きたいなぁ。

ゲットだぜ!始めたものだけが貰えるご褒美。

2015-02-10 20:03:06 | Weblog
それはやめておいた方がいい。とか。
もう少し練ってから始めた方がいい。とか。
そんなんじゃ失敗しちゃうよ。とか。
相変わらず計画がメチャクチャだなぁ。とか。
むりむりむーりー。とか。
バカバカばーかー。とか。
新しいことを始めようとする時や、大きなことに挑戦しようとする時には、決まってそんな声がかかるものだ。

でも、わかるんだな。でも、わかっちゃうんだな。
新しいことを始めたことのある人や、大きなことに挑戦したことのある人には、わかっちゃうんだよ。
「失敗するかもしれないし、成功するかもしれない」

始めなければ失敗も成功も出来ないが、始めれば失敗か成功が出来る。宝くじは買わなきゃ当たらない、と同じロジック。

しゅうちゃんは、ひらめきの人である。アイディアと発想の人である。その分、緻密さと計画性に欠ける。漠然という名の大きな丼を両手に持って荒野を彷徨う・・・そんな人である。
話を聞いていると、時々ほとほと心配になる。
こちらの心配をよそに、しゅうちゃんは至って意気揚々である。

今回は、ミュージカルとカフェを始める話を聞いた。アイディアではない。もう始まった計画である。
ミュージカルに関しては、ホールを押さえてあるという。カフェに関しては、テナントの契約を済ませたという。

しかし、つくづく面白い。目をキラキラさせながら計画を話すしゅうちゃんは素敵だ。でも、端から見ていると、全てが杜撰だ。呆れるほど杜撰だ。
でもまぁ、僕は、しゅうちゃんが決めることや始めることには、滅多なことでは反対はしない。
なぜなら、先にも述べたように、何かを始める者には成功する可能性が付き纏うからだ。どんなに杜撰でも、どんなに適当でも、どんな素人でも、成功の美酒に酔い痴ることが出来る。そんな可能性に満ちている。それが、僕たちが住むこの世界だ。

でもまぁ、心配は心配だ。しゅうちゃんはシンプルANDイージーの人だから。
僕は、ただ単純に背中を押すことなどしない。
僕は、僕が思いつく注意事項やチェック項目や、なんやかんやをしつこいほど確認する。うるさいほど言い尽くす。思いつく限りのことを進言する。

しゅうちゃんは頷いたり、落ち込んだり、怒ったり、凹んだり。
でもね、僕が思うに・・・僕の言うことなんて一つも聞いていないんだね。ははは。
僕の言うことなんて全部無視して、シンプルANDイージーに物事を進めていくんだね。ははは。

僕はね、しゅうちゃんが仮に失敗したとしても、「だから言ったじゃん」とか「なんで言うこと聞かなかったの?」とか言わないんだよ。そんなことは言ったことがない。

僕がいつも、なんやかんや言うのは、そのなんやかんや言うことで、背中を押しているつもり。頑張れよ!って言っているつもり。だから、その内容には、大して意味なんてない。

しゅうちゃんもきっと分かっているんだろうなって、僕は思う。
いつも最後は「頑張るよ、ありがとな」と言って去っていく。

楽しみだなぁ、ミュージカル。
楽しみだなぁ、福島初のアイドルカフェ。

しゅうちゃんとピカチュウ。

2015-02-10 01:39:30 | Weblog
昔の話。

しゅうちゃんと職場で知り合って、しゅうちゃんは一回仕事を辞めた。まだちょこっとしか仲良くなかった頃のこと。

しゅうちゃんが仕事を辞めてから少しして、僕はしゅうちゃんの家を訪ねた。例のオンボロ過ぎる昭和の貧乏長屋である。
なぜ長屋を訪ねたかというと、しゅうちゃんが辞め際に、僕にこう言ったからである。
「お菓子のおまけのポケモンシールが貯まったら、家に持ってきてくれな」

貧乏長屋にはピンポンなどない。なかったような気がする。イメージかもしれない。
ノックをしたら拳が向かう側に突き抜けそうなドアみたいなやつをノックしてみた。ドンドンドン。返事はない。ドンドンドン。返事はない。あれぇ...いないのかなぁ。

諦めかけた時、ガチャリとドアが開いた。しゅうちゃん!ポケモンシール持ってきたよ!とドアの中を覗く。

そこには、それはそれは、おぞましい光景が広がっていた。
昼間なのにカーテンが引かれ、部屋の中は薄暗い。なんだか、ゴミみたいな家具みたいなゴミみたいなものやなんやかんなが部屋中に散乱している。扉を隔てた別世界。

そして、扉を開けたしゅうちゃんの顔はしゅうちゃんではないような気がした。なんか、しゅうちゃん、顔が変わっちゃった。。。。。

顔が変わっちゃった怖い顔のしゅうちゃんは、おぉ、何?あぁ、ちょっと待って・・・と言って中へ戻った。
そして、ちょっとして、中は入れよぉ!と中へ呼ばれる。

ポケモンシールだけ置いて、走って逃げるべきなんじゃないか・・・と、本気で思った。だって、しゅうちゃんは顔が変わっちゃったんだもん。
でも、あの怖い顔で追いかけられたら、怖すぎてつまずいて転んで・・・逃げ切れる自信がない。

仕方なく薄暗い部屋へと足を踏み入れると、薄暗がりの中に、顔が変わっちゃった怖い顔のしゅうちゃんと、寝起きで髪の毛があっちこっちに跳ねまくった、普通の顔のしゅうちゃんがいた。あれ?あれ?しゅうちゃんが二人いる。

ぽ、ぽ、ポケモンシール、も、も、持ってきたよ。

暴走族にカツアゲをされる中坊のようなビビリ具合で、怖くない顔の方のしゅうちゃんにポケモンシールを渡す。
怖くない方の顔のしゅうちゃんは、おぉ、と一言言ってポケモンシールを受け取ると、ぞんざいにそこらへんに放る。
怖い顔の方のしゅうちゃんは、全てに興味がなさそうに、タバコの煙を薄暗闇に向けて吐き出している。

ちょー怖いけど、おれ、頑張った。頑張ったけど、ちょー怖いからすぐに帰った。

あとから聞いたんだけど、怖い顔の方のしゅうちゃんは、実はしゅうちゃんではなく、しゅうちゃんの友達だった。
その友達ってのは、今や世界で10本の指に入ろうかという、日本が誇る大画家てんみょーやひさし。

関係ないけど、僕の知り合いのエムって人は、画家志望の女の子を見つけると、「おれ、てんみょーやさんの知り合いだよ」と、古典的なナンパをしたりしているんだよ。大体の画家志望の女の子は、ちょっとだけ靡くらしいよ。

しゅうちゃん、おれがあげたポケモンシール、まだ持ってるかなぁ。




しゅうちゃんへ~かわっちからの手紙。

2015-02-09 00:04:56 | Weblog
焼肉屋のメニューを見て、「全部」と店員に言ったことがあるだろうか?
普通はない。あるわけがない。払えるわけもないし、食べられるわけもない。
だが、しゅうちゃんは言った。「全部」と。マコとエムケイが驚愕の眼差しでしゅうちゃんを見ていた。
まぁ、ほぼ0.1トンの体重を持つ男が二人いるので、食べきれないこともない。しかし、うける。・・・「全部」。

おだちゃんも合流して、さらに懐かしの同窓会のような集いは、否が応でも盛り上がる。
しょーもない話題で盛り上がり騒ぎまくるしゅうちゃんとエムケイの姿を眺めながら、バカだねぇこの二人とおだちゃんと頷きあうのも往時のまま。

この面々は、Trash Box Jamの面々でもあるのだが、アニーズガーデンの面々でもある。しっしーが加入する前のアニーズガーデン。この日はみほがいない。みほの諸事情により、今年のイベントは不参加が決定しているのである。
みほがいたらなぁ・・・としみじみ思う。

そして、もう一人。アニーズガーデンとTrash Box Jam、つまりこの面々に深く関わった人物がいる。「かわっち」である。
僕らと関わった人たちは、思い出しきれないほど多数いるのだが、深く深く関わった人というのはそうはいない。
かわっちはカメラマンである。アニーズガーデンのインディーズデビューCDのジャケットを撮ってくれたのはかわっちである。
個人的なことで恐縮なのだが(個人的なことしか書いていないが)、シングという人間を最も格好良く撮るカメラマンは、古今東西今昔を問わず、かわっちであることは間違いない。

写真には魂が写り込む。撮られる側の魂、そして、撮る側の魂。そんな写真を、かわっちは撮る。そんなことを、かわっちの写真を見て、僕は知った。素晴らしき才能とソウルを持った写真家である。

かわっちとは、しゅうちゃんと出会った仕事場で出会った。つまり、しゅうちゃんもエムケイもおだちゃんも、みんな一緒に働いていた。おまけにいうと、Trash Box Jamの初期メンバーのジンセイもいた。稀有な職場である。楽しくて楽しくて、毎日仕事に行きたいと思ったのは、後にも先にもあの場所しかない。

みんな夢を追いかけていた時代。早くここから抜け出したいと想い、願っていた時代。眠くてバカバカしくて、ゲラゲラと笑っていた時代。

ちなみに、僕がよく書く、「おれ、仕事辞めて、毎日歌だけ歌って生きていくよ」と職場の人に語り、翌日に仕事を辞めて、池袋の路上に歌いに出かけたって話の中の職場の人ってのは、かわっちだよ。

歳を重ねると、会う機会も減り、少しずつ疎遠になっていく。これは人の世の抗えない流れか。それぞれがそれぞれの事情を抱え、その中で生きていく。みんな、幸せな気持ちで過ごせていればいいな・・・と、想う。そして、いつかまた、逢えるといいな・・・と、想う。

かわっちから手紙が届いた。その抜粋を。



ブログをみて、知ったんだが、しゃちょうと会ってる(会った)のかな?

俺、今さ、仕事を掛け持ちしてるんだけど、たまにあの頃を思い出すよ。
松尾さんっていう、いつも酔っ払ってる、おじさん、覚えてるかい?
アパートで孤独死で見つかったと聞いて、ショックだった。
日向さん…どうしてるかなぁ…。

俺にとっては、みんながかけがえのない人です。
しんぐ そして…ブログで見たけど、しゃちょう(しゅうちゃん)…君たちに出会え、俺は幸せだと感じてる。

しゅうちゃんは野球が好き。野球だけが好き。

2015-02-08 22:17:56 | Weblog
嵐山にしゅうちゃんが来たら、庭でキャッチボールをしようと思っていたのに・・・やるの忘れた。ショック。
しゅうちゃんは野球が上手。野球が上手っていうよりも、野球しか出来ない。野球バカ。バカ。
サッカーとか、絶対に出来ない。うそ?っていうくらいに出来ない。驚く。
前にサッカーボールを蹴らせてみたら、サッカーボールにクンフーキックを食らわせていた。サッカーボールにクンフーキックとはどんなキックなのかというと、サッカーボールを地面にめり込ませるようなキックのこと。ただ蹴るだけなのに、それが出来ない。なんでサッカーボールにザ親の仇クンフーキックを食らわすのか・・・なんでって・・・それは・・・野球バカだから。バカだから。

昔、朝、仕事が終わったあと、野球をやっていた。仕事場の近所の公園で。
数人から始めた野球も、しゅうちゃんが誰も彼もを誘うもんだから、瞬く間に10人以上なった。元高校球児とかもいた。
僕の楽しみは、しゅうちゃんに「高く投げて高く投げて!」とせがみ、高く投げてもらう。それを取るのだが、しゅうちゃんが本気で投げると、球は遥か頭上まで飛んでいき豆粒のようになる。それがヒューっと音を立てながら落ちてくる。結構怖い。ポトっと落とす。
「もう一回投げてもう一回投げて!」と、僕はしゅうちゃんにまとわりつくという、お父さんと子供みたいなことをやっていた。

おだちゃんは、しゅうちゃんに無理矢理キャッチャーミットを買わされた。なんでキャッチャーミットかっていうと、おだちゃんは北海道が誇る豆タンク、体重0.1トンの男と言われていたからだよ。つまり、太っていたから。太っていたらキャッチャーをやらされるっていうのは、男子の中では永遠の不文律。ミットだけじゃなくて、マスクも買わされていたらような気がするな。

おだちゃんは当時人見知りで、一番若く、小僧のような扱いだったので、僕はキャッチャーの練習だ!10本取るまで帰らせないぞ!と言って、フェンスの前におだちゃんを立たせ、結構近い距離からバットで思い切り球を打って取らせる(ほとんど取れない)という、ノックという名のすごく面白い遊びをやったりしていた。

ある時、しゅうちゃんが僕に言った。
「おだっちも野球が楽しいんだな」

なんで?と僕は聞く。するとしゅうちゃんは
「だって、しんぐからひどいノック攻撃をされるのに、毎日野球をしに来るもんな」


話は変わって、しゅうちゃんが来るから水曜の夜に来られる?とおだちゃんにメールをしたらこんな返事返ってきた。
「今生の別れになるかもしれないから、行かせてもらいます」

そわなわけで、おだちゃんと合流するべく、エムケイ、まこ、しゅうちゃんと僕の四人は車に乗って焼肉屋へ向かうのであった。

しゅうちゃんのあだ名は、しゃちょー。

2015-02-07 00:41:44 | Weblog
十一年振りっていうのは、すごいと思う。
十一年ったら、五才だった子供が高校に入学してタバコを吸って、暴走族に入って危険ドラッグを街で売りさばくようになっている。そんな年月だ。

おとといの話。

夕方、マコがやって来た。無論のこと、Trash Box Jamの初期メンバーのマコである。平日の夕方にマコが来るなんて奇跡のようなものなのだが、これもまた運命みたいなものなんだろう。
この二人、実に十一年振りの再会なのです。

僕は五年前に六年振りの再会を果たし、それ以来毎年一度は福島で会っている。六年振りの再会も、随分と久方って感じがしたのだけど、十一年に比べたら・・・。

マコが来たので、外のテントへと移動した。自慢の薪ストーブの暖かさをしゅうちゃんに堪能してもらいたかったから。

なんでだ!?外へ行くのか!?寒いだろ!?大丈夫なのか!?
と心配しながら、しゅうちゃんはトレーナー一枚で外へ出てくる。
マコはすでに薪ストーブのファンなので、「このパチパチと爆ぜる音がいいですよねぇ、癒されるなぁ」的なことを言っている。
しゅうちゃんは、不安げに、半信半疑で、寝そべりバンブーチェアーに寝そべっている。

トラッシュ初期メンで、十五年前の写真なんぞを眺めながら大盛り上がりしているところへ・・・
「どうもぉ」とやって来たのは、仕事帰りのエムケイ。最近当ブログで人気のエムケイ。スーツで登場のエムケイ。

来るなり「ギャーハッハッハー!!!しゃちょー!!!」と笑うエムケイ。体重が30キロも増えて、顔も身体も形が変わってしまったしゅうちゃんを見て笑いが止まらない。
この二人も十一年振りの再会なのである。ここだけの話、兄弟の再会なのである。

しゅうちゃんと僕との出会いは、以前このブログで紹介済みなので割愛するが、しゅうちゃんと僕を引き合わせたのがエムケイだった。

十一年振りなのに、一瞬で当時のままの雰囲気に包まれるっていうのは不思議だ。照れもなく、遠慮もなく、まるでタイムスリップでもしたかのように、時計の針が逆さに進む。

笑いしかないんだよ、ここには。笑いしかなかったんだよ、ここには。

そうこうしている間に、電話が鳴る。本日のラストピース、おだちゃんから。朝8時半から夜8時半までの仕事が終わったらしい。

つづく。