ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

午前四時。

2014-11-20 03:45:45 | Weblog
嵐山町の今の気温は零度。つまり、寒い。
京都の紅葉はそろそろ見頃。つまり、秋なのに、嵐山は零度。冬なんだね。

あぁ、京都に行きたい。

祇園寺とかね。綺麗だろうなぁ。とかね。

あんまり寒いから。寒いなら布団に入って寝ろよって話なんだけどさ。リハビリから帰って来て、夕方、あんまり寒いから、ブランケットをかけてソファでちょっと眠っちゃったんだね。だから、眠くない。眠くないから、寒い。

で、あんまり寒いから薪ストーブにあたりに外に出る。火をつける時に、あんまり息が白いもんでね、温度計をチェックしたら零度だったというわけ。

まだ怪我人なんでね、薪を拾いに山に入れない。山には入れるが、薪を担げない。横田のアニキが薪を担ぎに来てくれない。約束したのに。

この前、瓦屋の親方の家の前に新築で家が建つってことで、その建築現場から廃材をもらってきた。
怪我人なのに、重い廃材をジムニーちゃんにせっせと積み込む。

ジムニーちゃんといえば、今年の初めの大雪の日から、バックドアが開かない。把手のところのプラスチックの部品が折れてしまって、開けられない。もう九ヶ月も。不便この上ない。

廃材を後部に積み込むのに、バックドアが開かないものだから、前のちっこいドアから入れなければならない。もう大変。

そんなわけで、そんな廃材があるから、薪はある。そんなわけで、今は暖かい。

具合はどうですか?と、よく聞かれる。
僕には・・・よくわからない。右の鼓膜が塞がらないみたいで、まだ空気がスーッと漏れている。
週に四日か五日は、まだ病院に通っている。鎖骨の病院と手の病院と耳の病院と歯の病院。なんだかとても忙しいような、忙しくないような。

ただ、あんまり面白いことが・・・ない。みんなにお知らせしたくなるような、面白いことが・・・ない。

日々は繰り返し、季節は巡る。

文句垂れながら働いたりしている方が・・・よっぽど面白いよなぁ・・・と、つくづく想う。

あっ、コデラーマンがやってくる!
もうすぐ。青森から。お見舞いに。あはは。楽しみ!

シングvsベートーベン。

2014-11-16 01:19:23 | Weblog


音楽家は耳が命。・・・とかね。
耳が聞こえなかったら音楽が出来ないからね。
でも、ベートーベンは・・・耳が聞こえないのに音楽をたくさん作った。
ということはぁ・・・耳が聞こえなくても、音楽家ではいられるということか?とかね。

そんなわけで、僕の耳。今現在、左右の耳、つまり、両耳の鼓膜に穴が空いています。
両耳の鼓膜に穴が空いているからといって、音が聞こえないというわけではありません。音は、聞こえます。聞こえるのだけど、すべての音がくぐもっています。
例えば、車のエンジン音とか。我が愛車ジムニー号、騒がしいジムニー号のアイドリングの音は、まったく聞こえません。動き出したら聞こえるのだけど、おもちゃの車のような音に聞こえます。
トイレを流す音は聞こえません。あれ?流れてないの?と想って見てみると、流れているので、その音は聞こえないのだと判断できます。

世界がくぐもっています。

もちろん、人の話もあまり聞こえません。これに関しては、悪口とかが聞こえないから、良かったりして。とかね。

何が聞こえていて、何が聞こえていないのか、それがわからないから困ったりもします。
鳥が一羽鳴いているなぁ・・・なんて想っていても、実際は1000羽くらい鳴いているのかもしれないしね。ほんとは、それほどは困らないんだけどね。

大学病院に行って、めまいの検査をしてきたのです。その検査の結果いかんでは、手術をしなけれぼならないのだけれど、その検査自体も、意外に手術っぽいんじゃないの?と想えてしまうようなものでね。

台に寝かされて、耳の中に麻酔薬を染み込ませた綿を入れられる。
それから外に出されて、10分待たされる。
鼓膜に麻酔が効いてきた頃にまた呼ばれ、また台に寝かされる。
台に寝かされて、耳の中の綿を取られる。そしたら、頭の位置を逆にしてと言われる。逆とは、脚があった方へ頭を持って来いということ。へ?なんで?と想いながらも、逆らうわけにもいかないので逆にする。

そんで、耳に何かが入ってくる。ウィーン!!!っていってる。なんかすさまじい音がしてる!あーーー!と想ったら、耳に何かが突き刺さった。あっ、終わった・・・と想ったね。だって、耳に何かが突き刺さって、ガン!て音がしたんだもん。

ガン!という音は、レーザーメスで、鼓膜を切り裂いた音。
そんで、また逆になってと言われる。鼓膜を切り裂かれた直後に、起き上がって逆にならなきゃいけないなんて、ちょっと酷だと想う。なんで逆なんだよぉ!

でも、また逆になる。そしてら、切り裂いた鼓膜の奥に向かって、何か細いものが侵入してくる。奥の奥の奥の方まで。未体験の奥の方まで。脳まで届いちゃうよぉ!ってくらいにね。

そこからは宇宙。なんかを注入される音がする。耳の奥の奥の奥の方で何かが聞こえた事なんてないから、もう、それは宇宙なの。未体験ゾーン。おれ、宇宙の音を聴いたよ。

そこから、今度は、何かを吸い出される音がする。キュイーーーーンという感じの変な感じ。これ、ちょっと痛い。注入された液体を抜かれる時、ちょっと痛い。もう泣きそう。あぁ、泣くよ、おれ。

でも、泣かずに無事終了。というのは嘘。
今の行程をもう一度。今度は逆の耳。

未体験ゾーンは、未体験だからこそ、驚きと共に乗り切れたりするもので。一度体験したものは、もはや未体験ゾーンではなく、体験ゾーンなのだから、怖さは数倍。あぁぁぁ!またあのガン!が来るよぉ!とか想ってしまうのだ。そして、覚悟の上の鼓膜をガン!とされる。あぁぁぁ!またキュイーーーーンが来るよぉ!と想いながら、キュイーーーーンとされる。泣くよ、もう。

そんなこんなで、問診から始まって、検査終了まで五時間近く、大学病院で過ごしたのであります。検査の後は、フラフラ朦朧なのであります。

さっき、鼻をかんでみたんだけど。面白いんだよね。鼓膜に穴が空いてるから、耳から空気がスーッと出て行くんだね。
へぇ・・・と感心していたら、お医者さんがくれた検査の説明書に、鼻をかんだらいけません!と書いてあって驚いたんだよ。

早く治るといいなぁ。

おわり。

うっちーの涙。4

2014-11-09 02:48:55 | Weblog
もう11月。今年もあと少しで終わり。いかがお過ごしですか?
どんな一年だったか、ここら辺りでちょっと振り返ってみて、年末にかけてラストスパートを切ってみるってのもいいんじゃないでしょうか?とかね。

僕の一年はというと・・・うーん、なんだか、よくわかんないな。うーん、なんだかよくわかんない。
順調に進んでいた八ヶ月と、ちょっと不自由になってしまったその後。
もしかしたら、ちょっとした分岐点になった一年間だったなぁと、後で振り返って想うことになる一年なのかもしれないなぁ。とかね。

僕は、今、何をスパートすればいいのだろうか?とかね。


三週間ちょっとの入院を終えて間も無くの晴れた午後。窓の外で声が聞こえる。
なんか、呼んでる気がする。誰か呼んでる気がする。

縁側に続く窓を開けると、そこにはうっちーが立っていた。
いきなりのうっちー登場に、驚く僕。
「やぁ、うっちー!」

僕の姿を認めるなり、うっちーの瞳に熱いものが込み上げる。ポロポロポロリンと涙。
「本当に生きてて良かったよ・・・」

そんなうっちーに驚きながら、うっちーの涙に誘われて、僕の目にも熱いものが込み上げる。ポロポロポロリンと涙。

おじさん二人が縁側で泣く、の巻。

おれ、嬉しかったなぁ・・・なんか、嬉しかった。生きてて良かったなぁと想っちゃった。

聞くと、うっちーはごく最近、親友を亡くしたという。泣き明かした矢先に僕の事故の知らせが入ったということで。
「親友を亡くした上にシングまで死んじゃったらさぁ・・・」と、また目頭を熱くさせるうっちー。

四十年来の親友と、出会ってから半年ちょっとの僕を同列に扱ってくれるなんて・・・へへへ。うっちーはそういう人なんだな。素敵な人だ。

僕は、色々なことを忘れないようにしなければならない。僕は、優しくて素敵な人たちに囲まれて生きてる。
僕みたいなロクデナシに優しくしてくれるなんて・・・みんなはどういう了見を持っているんだろうか。不思議だな。とかね。

そんなことを想うための一年だったのかもしれないな。そんなことを噛み締めながら、この後の人生を生きていきなさいと、教えられた一年なのかもしれないな。

ありがとうって、たくさん想う一年。そう想える一年だったなら、それはそれで素敵なのかもしれないな。とかね。

その後、二週間ほど前、うっちーと、パソコンスクール同期の最年長山崎さんとで、シング回復祝いの宴を開いてくれた。それはまた、別のお話。

おわり。

うっちーの条件。3

2014-11-06 16:41:43 | Weblog
8対2の法則。
人の話を聞くのに8割、自分の言葉に2割を割く。これが聞き上手の黄金率らしい。

ふーん。へぇ。そうなんだぁ。

うっちーは聞き上手だ。
うっちーとは、タバコを吸う時のほんの少しの時間しか話していないのに、僕の人生のほとんどを話してしまったような気がする。ははは。
聞き出されてしまった、のではない。こちらが勝手に話してしまったのだ。なぜなら、うっちーが聞き上手だから。

うっちーにしてみれば、僕の、普通とは言い難い、変てこな人生の過ごし方が、さぞ面白かったに違いない。
うっちーの相槌や返し方が絶妙なせいで、こちらはいい気になってしまい、あれもこれも、それもこれも繰り出してしまう。というやつ。ははは。

「話を聞いてたらなんだか影響受けちゃってさ、この前、田舎暮らしの本を買っちゃったよ」とうっちーは笑いながら言ったりする。
ちゃんと共鳴する。ってのが、聞き上手の条件、なのかもしれないなぁ。

いやぁ、聞き上手っていいよなぁ。と想う。
聞き上手の人って、なんか落ち着いている。なんだか大きいって気がする。大人ぁって感じがする。
札幌島田家のけんちゃんも、落ち着いた聞き上手だなぁと、思ったりして。そういえば、島田のけんちゃんとうっちーは似ている気がするなぁとか、思ったりもして。二人ともカラダが大きいしなぁ。とかね。

二人とも、僕にとっては、おにーちゃんみたいな存在なんですねぇ。

つづく。

うっちー!辞めちゃうの!2

2014-11-05 21:54:37 | Weblog
歯が欠けちゃったから、歯医者さんに行って来た。
じじぃになったから、歯が欠けちゃったわけじゃないよ。堅いお煎餅を食べて、歯がポキっと折れたわけじゃないよ。「歳を取ると歯がもろくなってのぉ」とか、おじいちゃんじゃないんだからさ。
事故の時にぶつかった衝撃で、歯が3本ほど欠けちゃったから、歯医者さんに行ったんだよ。

歯医者さんに、「あなたはいい人なんだね」と言われた。

いい人とか言われるのはさ、悪い気はしないね。ははは。ホントにいい人かどうかは別としてもね。へへへ。ホントは超極悪人だったとしてもね。ふふふ。

ちなみに、歯医者さんは女医さんなんだけどね。

話は変わって。

ある日、うっちーとタバコを吸っていた。
僕がうっちーのお腹をポンポンと叩きながら、「うっちー、結構キテるね」と言うと、うっちーはこう応えた。
「この前嫁さんにさ、カラダは部長みたいだよねって言われちゃってさ」
ポンポンと、自分のお腹を叩きながら、あははは!と笑った。

そんな楽しいうっちーがさ、パソコンスクールを辞めちゃうって話。
せっかく仲良くなったのに、辞めちゃうなんてひどい話なんだよ。新しい仕事が決まっちゃった!なんて言うもんだからさ、まぁ、それは仕方がないってことで。

クラスメートが14人だか15人だか16人だか17人くらいいたんだけど、在学中も退学後も卒業後も、うっちーが一番パソコンスクールを愛していたと、僕は確信している。

それは、うっちーが志半ばでスクールを去ることになってしまったからなのかもしれないし、ただ単に、うっちーがすごくいいヤツだからなのかもしれない。先輩にヤツは失礼だな。いい人だからなのかしれない。だな。

つづく。

うっちーの話。

2014-11-04 01:28:11 | Weblog
パソコンスクールに通っていた。今年の二月から四月の三ヶ月間。六時間授業を週に五日みっちり。鬼のフルコース。

予想に反して、一日も休まずに修了した。ちょびっと資格も取ったりした。
意外にも、結構楽しかった。学生気分を味わった。

一つ前の席の「うっちー」と、仲良くなった。タバコ仲間ってやつ。
休憩時間になると、「うっちー、タバコ吸いに行こうよ!」と僕が言い、うっちーが「おぉ!」と応えて教室を出る。
喫煙者がめっきりと減ってしまった昨今、こういう仲間ってのは、大事なのだ。

タバコの煙を吐き出しながら、「やってらんねぇよなぁ!」とか言い合わないと、実際やってらんなかったりもする。

とはいえ、うっちーも僕も、パソコンスクールが楽しかったクチなので、愚痴を言い合うというよりは、「毎日楽しいねぇ」「うんうん、ちょー楽しい!」と言い合う仲だったりして。

うっちーは、うっちー!なんて呼んでるけど、僕よりもだいぶ先輩だったりするし、社会的AND人生的にも相当しっかりしている人なんだね。だけど、仲良しなんだね。

仲良しだったのに・・・うっちーは・・・たった一ヶ月で、パソコンスクールを辞めてしまったんだよ。
僕の前の席が一つ、ぽっかりと空いてしまって・・・。タバコを吸いに行く仲間を失ってしまって、悲しいったらありゃしなかったんだよ。

つづく。

狂人の世界。

2014-11-02 01:44:27 | Weblog
きたさんって人がいてさ。
知ってる?
兵庫出身札幌在住のきたさん。

よく、羅臼で一緒にパークゴルフをする間柄なんだけどね。

来たさんは、入院している時に電話をかけてきて、こう言った。
「20日に退院やんな?そしたら、20日の9時過ぎに新潟発女満別行きの飛行機があるやんか。そしたら、女満別空港まで迎えに行くから、来たらいいやん。一緒に漁火祭りに行けるやん」

とかね。

無茶を言うな。とかね。

話は変わって。
ここ二年、コデラーが大晦日に宗谷アタックをしている。宗谷アタック?
宗谷アタックとは、大晦日にバイクで稚内に向かって、日本最北端宗谷岬でテントを張って初日の出を拝むという、狂人の中でも結構上の方に位置する人たちがやるイベントのことだよ。

カブ用のスパイクタイヤってのが売っていて、スパイク装着のカブなら雪の上でも進めるんだよね。
何が悲しくて、雪の中をバイクに乗って、宗谷まで行って、マイナスの世界、吹雪の中でテントを張るのか?それはね、それが狂人の世界だからだよ。

きたさんは90CCのカブを持ってる。

僕はきたさんに、こう言った。

「いつか宗谷アタックをしてみたいから、その時はきたさんのカブを貸してね。」

最近、きたさんから連絡が来た。

「カブ、スパイクタイヤに履き替えた!宗谷アタック!今年の冬に行けるやん!わざわざスパイクタイヤ買ったんやから、行くやろ?」

とかね。

いやぁ、どうしようかなぁ・・・無理じゃないかなぁ。
また鎖骨が折れそうだもんなぁ。嫌だなぁ。

とかね。