金沢21世紀美術館で金沢美大の卒業制作展をやっているので見に行ってきた。去年までは美大の構内で展示されていたのだが、今年からはここ21世紀美術館で展示することになり交通の便がいいこともあり多くの人でにぎわっていた。自分の母校ということもあるが大作に向う若い人たちの今どきの感覚が面白くて毎年楽しみにしている展覧会だ。全体を見て感じたことは、油絵や日本画、彫刻、デザイン科、それぞれの世界の壁を越え自分たちが面白いと思うものにチャレンジしている作品が多くなったように思った。視覚的な遊びや面白さ、ユーモアがデザインの作品だけでなく純美(油、日本画、彫刻)の作品にも現れていた。CG(コンピューターグラフィック)やアニメーションの作品も視点の面白い作品が多かった。現代の病んだ日本社会において、この遊びを生かしていくアートな世界はこれからもっともっと求められていくような気がする。
(写真:ライティングにより人のシルエットに見える作品)
(写真:ライティングにより人のシルエットに見える作品)