えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

脱ヒエラルキー

2021-05-20 | Weblog
車のアドバイスや商談にかかわっていると、どうしても見えてしまうものがあります。
その一つに、ヒエラルキーだろうか。
晩年になって、乗る車を生活に合わせてダウンサイジングできる方は少ないと。
これは特に、ある程度の金額帯以上の車に乗っている方に顕著に表れると感じます。

生活スタイルや自動車の肥大化により、1セグメントないし2セグメント落としてもおかしくないような方たちが、そのままのセグメントを維持し、結果扱いきれずに運転寿命を短くしている。
その見た目が欲しい高齢者には、辛い選択となるのは十分承知しています。
それでも、安全と便利さを欲して買い換えるのであれば、その時代に即していくのが正攻法と思われます。
高級車は6気筒の2.8L以上といった先入観のあった世代で、日本の自動車産業を消費の面から支えていただいた方たちであります。
Eクラスに乗っていた方に、ノートに乗ったらどうですかなんて言いません。
LSからの買い替えにNXは、なんて無茶も言いません。
探せば見合った車は、多くはないがあるでしょう。

晩年ということであれば、Eクラスからの乗り換えにCクラスではさほど違わない。
となると、BかAしか無いのか、それは無理だとなるでしょう。
階層が分かりやすい同門から抜けるのは一つの方法です。
例えば、Eクラスからだったならクラスもヒエラルキーもぶっ飛ばして「Honda e」なんて洒落ています。
なんとなくメルセデスのEクラスといった堅実な選択をする方が、最近のプジョーはいいから是非、と話しても中々話は進まないでしょう。
王道としては、VWゴルフなのだろうと思います。
GTIなんかじゃなく、当然にハイライン(お好きならレザーの内装選択ください)です。
少し茶目っ気があれば、渋い色でT-ROCなんかもありでしょう。

LSからが難しい。
GSやESでは大して意味がなく、スタイリッシュに振っているISは、あまり高齢者に似合うとは思わない。
私の親戚筋でありましたが、NXという選択も受け入れることはできませんでした。
正直、LSまで行ってしまった方が晩年にサラリと乗る車はレクサスには現状ありません。
先日、私の提言させていただきました「クラウン」といった選択は今でもありだと思っています。
1.8の全幅と、見切りのいいボディデザインは、驚くほどに感覚をつかみやすく、それはデザインに振ったレクサス車とは一線を画す。
トヨタ店とのおつきあいに戻れるかが一番のキーポイントであると感じます。
LS経験者が乗ってもいいと思えるようなトヨタ車は、他にはないと思われます。
1シリやAクラス、A3とどれもが中途半端な若いデザインに見えるでしょう。その通りです。
やはりここでも、ゴルフハイラインあたりの落ち着きさ加減がいい塩梅であると思うのです。

徳大寺氏が亡くなる頃に乗っていたのが、ゴルフだそうです。
そういうものなのだなと、いたく感心したものです。

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