栗原市瀬峰町の、丘陵地の農道を歩いた際に見かけた、キカラスウリの花です。
道路脇の植え込みや、耕作地周辺の藪を覆っている蔓に、白いレース状の花が
咲いていました。一度見たら忘れない花ですね。
同じ仲間にカラスウリがあり、似たような花が咲くようですが、見たことがありません。
分布域が東北南部以南とありましたから、宮城県には分布していないのでしょう。
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栗原市の北部、かつての栗駒町と金成町が接する辺りは標高100~200mのなだらかな丘陵地が広がっていて、地質は火山由来の凝灰岩や砂礫層からなっています。軟弱な地層を小沢や枝沢が浸食していますから、襞のような凹凸に富んでいます。林道を歩いていて、一つの枝沢近くでサルナシの木を見つけました。普通は、一箇所に3~4個の実が付くのですが、ここの木は実生りが良く、10個ほども付いています。他の木も概して実生 . . . 本文を読む
林道と山の間に、浸み出した水が溜まって、細長い湿地ができています。
季節によりいろんな山野草が咲くのでしょうが、いま目立つのはガマの花穂だけです。
ガマには三種類あります。コガマ、ヒメガマ、そしてガマ。
花穂の長さが20cm、直径が2.5cmほど、先端に雄花が付いていた芯が残っているので、
「ガマ」で間違いないでしょう。
コガマも似たような形ですが、花穂が小さく、葉も細いので識別は容易です。
ヒメ . . . 本文を読む
小学生の頃、毎日おやつを買ってもらえるような、裕福な家に生まれなかったので、
今の季節なら、畑に入ってトマトやキュウリを丸齧り。
たまに変ったものをと、山の畑近くの石垣で、ナワシロイチゴを採って食べたものです。
この木イチゴは見た目は良いけれど、触れたら落ちるほどに熟してもまだ酸っぱく、
あまり美味しくはなかったけれど、「ツルイチゴ」と呼んで楽しみにしていましたね。
名の由来は、苗代を作る頃に熟 . . . 本文を読む
宮城県内に自生する木いちご類で、最も晩生なのがエビガライチゴです。
モミジイチゴが最も早く、6月中旬頃から食べられるようになります。
次がニガイチゴとクマイチゴで、6月下旬頃から赤く熟してきます。
その次がナワシロイチゴで、日当たりの良い自生地では、7月初旬頃から
食べられるでしょう。そして、最後がエビガライチゴと言う順番ですね。
エビガライチゴは全体が鋭いトゲに覆われています。
茎や枝は勿論の . . . 本文を読む