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オペラ座の怪人 3月16日

2013年03月16日 23時36分00秒 | 観劇

今週、ファントムは変わらぬものの、ラウル、クリスティーヌ、マダム・ジリーが変わったこともあり、急遽観に行ってしまいました。
最近は、変わる頻度が高いですね。
1ヶ月半振りの高木クリス、Think of Meの後楽屋でマダム・ジリーから受け取とったラウルからのメッセージを読むとき、『何の事かしら?』がイントネーションが少し怪しげでミステリアスな感じでしたが、まずまずでした。

それよりも、橋本ファントムが良いですね。
佐野さん的な濃い芝居を見せてくれて、ぐいぐい引き込まれていきます。
特に、The Point of Noreturen以降が。
ファントムの歌う『もはや、戻れない』の一言が好きです。
1コーラス目では、暴走したファントムの「これ以外に手段は無い」的なものが、クリスティーヌと共に歌う時には「躊躇いのようなもの」が感じられるました。
マスクを剥がされ、地下室へクリスティーヌを引き連れて行ってからの心の変化も良いですね。
ラウル等に追い込まれて、一度は感じられた躊躇いが「自分の容姿に対する憎悪」に変わり、クリスティーヌを助けに来たラウルを見て更に態度を硬化させるファントム。
クリスティーヌの「醜さは顔にはないわ。汚れは、心の中に。」で心が揺れるファントム。
ラウルへの対抗心。
ファントムのここでの『もはや、戻れない。』が暴走した自分を見つめ、戻りたくても戻れないことへの苦悩が滲み出ていて、クリスティーヌの『昔は、心捧げた。』の一言がファントムの心に深く響いている感じでした。
表情の変化が良いですね。
オルゴールを前に、心も現実も、自分を覆っていた仮面を外すことを決めたファントムがいました。
そして、穏やかだけど墓場でクリスティーヌを呼ぶときよりも優しい声でのクリスティーヌへの『I Love You』が、さらに泣けました。

歌声もさることながら、芝居も良いです。
これから、更にファントムを深めていく様子を観ていきたいです。

そう言えば、昨日の公演でアクシデントと言うほどではないですが、被り物で2つほど。
一つは、深見隊長が警備を始めるとき、下手に2人並んでいる警官1人が頷くと、ヘルメットが前へズルリ。
お隣の警官さん、心なしか笑いを堪えているように見えました。
もう一つは、地下室でファントムがクリスティーににベールを被せたとき、カチューシャ状の部分を立てるように被せたので、ベールの重みで後ろに下がってしまったのを直してました。
張り詰めた雰囲気の中なので、ちょっと残念です。

オペラ座の怪人 橋元聖地
クリスティーヌ・ダーエ 高木美果
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ 河村 彩
メグ・ジリー 西田ゆりあ
マダム・ジリー 戸田愛子
ムッシュー・アンドレ 増田守人
ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ウバルド・ピアンジ 永井崇多宏
ブケー 佐藤圭一

【男性アンサンブル】
瀧山久志
清水大星
寺田真実
深見正博
野村数幾
伊藤礼史
山口泰伸
田中元気
玉真義雄

【女性アンサンブル】
小野さや香
菊池華奈子
栗城 唯
吉田絢香
山本紗衣
松ヶ下晴美
梅崎友里絵
高田直美
平井佑季
野手映里
黒柳安奈
榊山玲子

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