新橋演舞場からの帰り道、久し振りに築地周辺を歩いてみました。
仕事の関係で新橋演舞場近辺には時々足を運ぶのですが、ほんの少し離れた築地はかなり久し振りでした。
土曜の夕方ということもあり、築地市場近くの食堂も営業しているお店は少なめです。
最近、マグロの漁獲量の事が話題になっていますが、数年後には鯨とはいわないまでも気軽に食べられない食材になってしまうのでしょうか?
そんな様子を見ながらたどり着いたのが、この築地本願寺でした。
浄土真宗本願寺派本願寺築地別院というのが、ここの本当の名称だそうです。
建立当時は現在の浅草近くにあったそうですが、有名な振袖火事で焼失してしまったそうです。
その後、築地の地に再建を果たして築地御坊と呼ばれて親しまれていたそうです。
それも関東大震災によって崩壊し、再び再建されることになりました。
昭和6年、帝国大学工学部教授 伊東忠太博士の設計によって、古代インド様式を取り入れ昭和9年に落成したそうです。
外観はインド様式の石造りながら、内部は桃山様式の荘厳な雰囲気を持たせています。
私の中でも、インド様式の寺院というものがイメージに無いため、夕陽を受けてたたずむ様子は、一瞬海外に移動をしてしまったかのような錯覚さえ感じさせます。
新橋演舞場 12時。
セピアトーンのスクリーンに戦のイメージが映し出され、『それはいつともしれぬ昔。どことも知れぬ島国。累々と重なる死人の山から・・・』淡々と文章が流れ、劇団☆新感線と七代目市川染五郎による『朧の森に棲む鬼が』スタートしました。
いのうえ歌舞伎と呼ばれる芝居も、劇団☆新感線も、初の体験です。
気に入るかな?という心配もすぐに忘れ、真剣に見入ってしまいました。
市川染五郎の存在感もさることながら、マダレ演じる古田新太の存在感も良いですね。
5月のシアターコクーン、稀代の大悪党を演じる薮原検校も観てみたくなりました。
5月末くらいになれば仕事も落ち着くはずなので、とりあえずはチケットの予約にチャレンジを。
本題に戻って、市川染五郎演じるライ。
その場その場で嘘を重ね、人を欺いていく。
古の神とも、妖怪とも思えるような朧たちからの取引に応じて剣を手に入れる。
己の舌先と同じように動かせる剣。
2つの武器で、2国を翻弄し国の王にまで昇っていく様、古くからの相棒すら裏切ってしまうライ。
人を欺き、周囲を断ち切り、頂点に上り詰めたにも関わらず、自分の業によって追い込まれていく様は、現代の社会にも通じるものがあるのかもと、ふと考えてしまいました。
ラスト近く、ライが孤立し傷つきながら叫んでいる様は、悲しみとは違った涙が浮かんできます。
なにが、ここまで・・・。
そんな気持ちが、後に残ります。
カーテンコールでは、アベサダヲさんの熱唱があり、観客は全員総立ちのロックコンサート状態で盛り上がりました。
今日の公演が千秋楽と言うことで、恒例?のせんべい撒きがありました。
2階席だったので無理かな思っていたら、突然朧を演じていた方から手渡されて、ちょっとビックリでした。
観劇の第1弾は、満足度高いものとなりました。
仕事柄、繁忙期に入ると休日深夜も関係なくなってしまうため、自分の時間が取りにくい事がしばしば。
昨年も、年末ギリギリまでバタバタしていました。
今年も、3月の下旬からゴールデンウイーク明けまで忙しくなるのが、現時点で決定してしまいました。
その分、この時季は比較的ゆとりができる(普通の会社並みですけど)ので、心にもゆとりを持たせるべく充電開始です。
最近は、写真もパターン化していて今ひとつ面白くないので、何かヒントが得られればいいのですが・・・。
とりあえず、私の中では今回のテーマは『芸術の冬』です。
今週末に、劇団☆新感染(本当は新感線ですが市川染五郎が参加するので)の『朧の森に棲む鬼』をスタートに、『オペラ座の怪人』(大晦日に続き2回目)、『コリオレイナス』、『ひばり』の4作品を1ヶ月の間に楽しむ予定です。
ここまでくると、もう1作品くらい増やしても良いかななんて思ったりもします。
いっそ、オペラとか能なんていうのもありかな?
他にも、写真展や絵画展もいろいろ足を運んでみたいと思っています。
少しはリフレッシュできるそうです。
久し振りにデジカメのゴミが目立ってきたので、新宿のニコンサービスセンタへ行くついでにと御苑へ立ち寄ってきました。
冬枯れのこの時季に咲く花は少なく、色彩に乏しいのですが、苑内を歩いてい見るとところどころに早い春を見つけることができました。
清楚な印象の白い花を付けたペーパーホワイトと呼ばれるスイセンが咲き乱れ、その根本には鮮やかな黄色の福寿草が咲いていました。
昨年は、東京は雪が降り、一面の銀世界だったことを思うと、やはり今年は暖かいのでしょうね。
有名なサイトのWebメールに届いた、オークション詐欺のメールです。
写真器材のオークションに参加をしていたのですが、予定額に達してしまい上積みをするか悩みました。
しかし、金額的に上位の入札者と競り合った場合、5,000~10,000円はさらに必要になりそうな状況で、それならば新品を買った方がいいため入札を降りました。
結果、落札者とは1,000円差の次点でした。
オークションが終了した翌日に、このメールが届いていました。
普段使用しないWebメールだったので、数日後にこのメールが届いているのを知ったのです。
メーラが無条件で迷惑メールに分類していたために、気付かなかったと言うのが正しいかも知れません。
なぜ、詐欺と判断できるかというと、
1. 本来のオークションに登録してるアドレスにメールが届かなかったこと。
2. 差出人(From:)と受取人(To:)が、同じアドレスであること。
3. 本文の中に、オークションIDや本人の本名、住所等が一切記載されておらず、私の入札額についても、明記されていないこと などです。
4. そして、最終的に本来のオークションサイトから辿っていくと、取引が成立していて評価が入っていたことが、決定的でした。
すぐに判るようなメールを出すこと自体無意味な行為だと思うのですが、どんな基準で判断をしているのかは判りませんが、無条件で迷惑メールに分類しているメーラーもある意味凄いと思います。
もし本当に出品者からのメールだった場合、ちゃんと届いたのかな?なんてことも考えてしまいました。
いずれにしても、気をつけましょう!
先日、どうやっても見ることができなかったマックノート彗星が、南半球では素晴らしい姿を見せてくれているそうです。
Comet McNaught Photo Gallery のPage12には最新の映像が紹介されています。
この映像を見ていると、1975~76に見ることができたウエスト彗星(1975n)(上の写真)を思い出します。
この彗星も非常に明るく、長い尾を伸ばしていました。
日の出30分くらい前になっても、金星のように明るく輝く姿は今でも記憶に残っています。
情報では、このマックノート彗星も明るく長大な尾を伸ばしているため、彗星を直接見ることができない北半球でも、尾の一部を観測できるそうです。
もっとも、彗星の尾の明るさは実際には淡いため、写真や大型の双眼鏡を使用すると確認できる程度かと思われます。
仕事でも何でも良いから、実際に自分の目で確かめてみたい!
観覧車というと、お台場のパレットタウンや、みなとみらいのコスモワールドが頭に浮かんできます。
どちらも直径100mもある大型のもので、エリアのランドマーク的な存在でもありますね。
この観覧車、私の中では不思議な乗り物にも感じます。
基本的に地上から乗り込み、1周して降りてくるだけのものです。
速さや動きの変化があるわけでもなく、ゆったりとした時間を過ごし地上から最高地点までの視点の変化を楽しむだけです。
数分かだけ時間の流れが違った世界、そんなものが人を惹きつけるのでしょうか?
大型の観覧車は、被写体としても面白いものがあります。
空という背景が加わることにより、空の色や様々な形の雲が広がることにより、時々刻々表情を変えていく様はシャッターを切る度に発見があるような気がします。
日が落ちた後も、観覧車のフレームを利用したイルミネーションにバトンタッチです。
朝日が昇り、夕陽が沈み、イルミネーションが消えるまで、人々の目を楽しませてくれます。
星空情報のチェックを怠っていたため、久し振りの肉眼彗星の情報を知ったのは11日の午後でした。
痛恨の思いで連日夕方になると西南西の空をチェックしていたものの、夕方になると西空には雲が広がりマックノート彗星の確認ができませんでした。
北半球から見られる最後のチャンスの13日も、浜松町の四季劇場を出た後に近くの世界貿易センター40階の展望台からのチャレンジとなりました。
カメラ+双眼鏡で16時30分から18時近くまで粘ったものの、上の写真のように無情の雲が広がったままでした。
帰宅後夕刊を広げてみると、北海道で撮影された彗星が掲載されていました。
その写真を見ていると、いっそう残念です。
13日の時点で明るさは、およそ-3等級とのこと。
宵の明星・金星に匹敵するくらいの明るさだそうです。
できることなら、オーストラリア辺りへ出向いて、思う存分楽しみたいです。
マックノート彗星に興味がある方は、こちらへ。
彗星は残念ながら見られませんでしたが、東京タワー方面の夜景を思いの外綺麗でした。
ロケーション的にレインボーブリッジはビルに遮られてしまいますが、六本木から新宿方面は良好です。
天気が良ければ、富士山も良く見えるはずです。
劇団四季のコンタクトを観てきました。
昨年の大晦日にオペラ座の怪人でショックを受け、もっといろいろなものを観てみたいという衝動に駆られてのものです。
今回の作品は、ほんの少しの台詞の他は、音楽とダンスだけで構成されるオムニバス形式の三部作。
オペラ座の怪人と比較するのが良いのかどうかは別として、私は結構楽しめました。
ラストで「えっ?」という感じのPart 1のSWINGING。
単純に楽しめた、Part 2のDID YOUMOVE?。
ダンスに見入っていた、Part 3のCONTACT。
四季のステージガイドにも記されている、ダンスプレイと呼ばれるコンタクト。
ジャンルの違いやショートストーリーという違いもあるのでしょうが、ぐいぐい引き込まれていった『オペラ座の怪人』ほどの衝撃はなかったです。
月末に再度観にいく予定の『オペラ座の怪人』。
2度目はどんな形で観られるのか、今から楽しみです。
去年、銀座の街灯のデザインをリニューアルするというニュースが流れていました。
『日本最初の電気街灯建設の地』というのが、ここ銀座だそうです。
私の中では現在のこの形のものしか記憶にはないのですが、この街灯の形は昭和43年に明治100年を記念して設置されたものだそうです。
直線的なデザインは、街並みとの調和を基本に作られたものだそうです。
興味深いのは、街灯の電球にメタルハライドランプが使われていることです。
当時、『ショッピングや散歩に行き交う人々をより美しく照らし、ロマンチックな銀座の夜を印象づけること』が必須条件とされたそうです。
一般的な水銀灯では、肌がくすみ口紅が黒ずんで見えてしまうことが問題となったそうです。
そこで、当時開発されて間もないメタルハライドランプが使用されたました。
メタルハライトランプは、基本的には水銀灯と同等のものですが、特殊なガスや金属を使うことにより、高い演色性が得られるのです。
銀座の街灯に使われているランプも、水銀灯よりも赤い光が含まれているため、肌や口紅の色の再現性が高くなっているのです。
それから40年近く経ち、新しく設置される街灯はどんなデザインで私たちの生活を照らしてくれるのでしょう?
実際に新しいものに更新されるのはもうしばらく先のことになるのでしょうが、ちょっと楽しみです。