外出のついでに千駄木から根津周辺を散策してきました。
JR西日暮里駅から東京メトロ千代田線の乗り、代々木上原方面へ1駅目が千駄木駅となり、今回の町歩きのスタートとなりました。
きっかけは、以前に地下鉄の車内吊りポスターで見た景色でした。
駅から地上に出て目の前の団子坂下交差点から数分の所にあるのが、写真の菊見せんべい総本店の写真がとても気になったからです。
創業は、明治8年だそうです。
子供の頃、私の地元でも店先で手作業でお煎餅を焼いているお店があったため、店先はガラス製の丸い容器にいろいろな種類のお煎餅が入れられていました。
それが、妙に懐かしく感じたためです。
さすがに、店先で焼いている様子を見ることはできないのが、ちょっと残念でした。
駅方向に戻り、団子坂を歩き始めました。
この近辺は坂が多く、文京区が由来を書いたプレートを設置しています。
そんな坂の由来を読みながら歩いてみるのも、なかなか面白いものがあります。
団子坂上から脇道に入っていくと、森鴎外がかつて住んでいた観潮楼跡地があります。
今は、鴎外記念図書館が建てられています。
辺りを歩いていると気付くのは、すれ違う人は少ないのですが、猫があちらこちらで佇んでいること。
細い道が入り組み、アップダウンの多い古い町並みを熟知しているのは、彼らかも知れませんね。
人が近づいても、我関せずといった顔をしています。
猫たちに挨拶をして、さらに脇道に逸れてみました。
細い坂道は、その先に何があるのか、小さな驚きを期待してしまいます。
そんな坂道をいくつか抜けた先に現れたのは、謎の雑木林。
フェンスには鍵が掛かっていて中に入ることはできませんでしたが、入口脇の掲示を見ると普段は中に入ることができるようです。
屋敷森と聞くと、冬の空っ風を防ぐために植えられた木々を思い浮かべます。
これらの木々を維持していくのは、いろいろな意味で大変だと思います。
人の手をかけ、近隣の方々のご理解が必要だと思います。
この木々がいつ頃からあったのか、どれくらいの広さがあるのかは定かではありませんが、探検をしてみたい気分です。
さらに歩いていくと、権現裏門坂という坂に出ました。
目の前には、大きな神社が。
根津神社です。
根津権現とも呼ばれ、社殿は国指定重要文化財に指定されています。
境内にある2000坪のつつじ苑も、花の時期には多くの人で賑わうそうです。
社殿以外にも、多くの鳥居が並んでいる様もなかなかのもので、多くの人がカメラを向けていました。
広い境内を抜け、東京メトロ根津駅へ向かうことに。
途中、古い建物やお店が目に留まりました。
千駄木駅~根津駅間のわずかな距離、2時間ほどでしたが初めて歩く町は小さな発見の連続でした。