昨日、心魂プロジェクトの今年最後のステージを、観てきました。
前半は、千代園 剛さんの和太鼓や齊藤志穂さんの舞踏の紹介。
メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンの活動の紹介などがありました。
後半は、My Storyです。
心魂のメンバーのうち、大塚俊さん、中野真那さん、寺田真実さんの3人にスポットを当て、それぞれの「舞台俳優」を目指したのか。
ステージの上でスポットライトを浴び、活躍される俳優という職業。
その一方で、努力・競争、悩み・希望等々、ステージでは決して見せないけれど、知りたくもある部分を馴染みあるミュージカルナンバーと共に見せてくれました。
舞台俳優を夢みる女の子(武田桃子さん)と、現実の厳しさを語る女性(兎本有紀さん)。
舞台俳優の現実を見せる形で、ストーリーが進んでいきます。
まずは、大塚さん。
コーラスラインの自己紹介のシーンを思わせるオープニングです。
「自分が描いた夢」=ミュージカル俳優になる事
高校2年の時、バンドをやっていて、ミュージシャンになりたとも考えていたそうです。
学園祭の時に、「オペラ座の怪人」を上演しファントムを演じたことで、ミュージカルの虜となったそうです。
ジーザス・クライスト=スーパースターとの出会いが、将来を運命づけたそうです。
そして、劇団四季のオーディション。
合格。
厳しい稽古という現実。
観る人達にとって、生活に必要不可欠なものではないけれど、たった1曲が人生を変えてしまうかも知れない力を持っているもの。
自分自身が感じた感動を、多くに人に伝えたい。
そんな思い出、今もステージに立っているそうです。
次は、中野真那さん。
こどもの頃、「夢を持つことが夢」だったそうです。
ピアノのレッスンを受けていたものの、音大に進むことを受け入れられなかったそうです。
中学3年の終わり頃、役者になる事を夢を見つけたそうです。
そして、夢を追い続けたいと。
高校で、ミュージカルに興味を持った。
ワクワクしながら、レッスンに取り組んだそうです。
劇団四季に入団したものの、ミュージカルに取り組む日々。
とある日、「ここにいるべきではない」と、心の声が聞こえたそうです。
描く夢に形が無くても良い。
いつか必ず奇跡のような出来事に会える、と。
そして、寺田真実さん。
役に生きることを追い詰め、自身を追い込んだために、パニック症候群に苦しむ姿。
初めて観たミュージカル、キャッツ。
サラリーマン生活を辞め、劇団四季のオーディションを受けることに。
ベースとなるものはないけれど、「やってみたい!」という思いは人一倍。
初の舞台は、オペラ座の怪人。
舞台からの景色に、鳥肌が立ったそうです。
楽しさに日々とは裏腹に、契約解除となり去っていく共に夢を見た仲間たち。
続けていくことは、入団することよりも難しい。
入団のきっかけとなった「壁抜け男」で共演した先輩俳優さんが、自分の役に24時間ひたすら向き合っていたそうです。
「替えのきかない、本物の役者になりたい」
悪人・狂人の役を追求するあまり、人間関係がギクシャクし、自身も追い込まれていく日々。
届いた、1通のメッセージ。
初めて観たミュージカルに、拍手をしながら笑顔の自分に気付き、前向きな気持ちになれたと。
観る人を元気づけ、自身も元気づけられる、舞台俳優。
物語の進行者役 兎本有紀
全ての人の代表役 武田桃子
歌い人 岩本潤子
心の体現者役 齊藤志穂
表現の精 有永美奈子
生きる鼓動役 千代園剛
音と生きる人 岩瀬貴浩
大塚俊役 大塚俊
中野真那役 中野真那
寺田真実役 寺田真実
後列左から、岩瀬貴浩さん、大塚 俊さん、寺田真実さん、千代園 剛さん
前列左から、中野真那さん、兎本有紀さん、武田桃子さん、齊藤志穂さん、有永美奈子さん、岩本潤子さん
コーラスラインよりも更にリアルなストーリーに、息を呑んで観ていました。
素敵な歌声、生の和太鼓、ダンス。
素晴らしい時間を共有することができました。
年内の心魂の一般向け活動は、今回で終了となります。
次回は、心魂ライブ。
2015年2月8日(日曜)
13時30分・18時00分の2回公演
四谷・絵本塾ホール
一般4,500円(全自由席)
予約は、こちらへ。