山の頂に雪が訪れた頃、冷え込んだ朝。
辺り一面、霜に覆われ、静かに朝の目覚めを待っている。
高い峰に遮られた朝陽がようやく差し込むと、凍り付いていた時が動き出す。
朝陽が当たった所から霜が融け、霧となって立ちのぼる。
その霧が、朝陽のまだ当たっていない木々に触れると、霧氷となって白さを取り戻す。
やがて、その霧氷も朝陽が融かし、やがて日常が戻ってくる。
わずか数分間の出来事だけど、とてもドラマティック。
年に数回の訪問者には、なかなか出会うことができないドラマです。
学生の頃からのお気に入りの場所の一つが、上高地周辺。
毎年、年に数回のペースで訪れる場所。
10月に入ると、急速に秋から冬に向かって季節が進む。
早い年には、10月10日にこの写真のように穂高に初雪が訪れる。
冬枯れになった湿地の草の色と、黄葉になる前の唐松。
雪の白さと、空の青さ。空気の冷たさが、心地よい。
長い長~い冬を前にした一時、冷たく白一色に埋め尽くされる前の束の間の秋を、一度はお試しを。
名古屋の事業所にいた頃に撮影した、愛知県豊田市の挙母祭りの1コマ。
挙母と書いて、『ころも』と読みます。
この祭りの主役は、各地区ごとに繰り出される山車。
地区ごとに異なった装飾を施し、引き手によって街中を移動していきます。
山車の屋根からは、色とりどりの紙吹雪が撒かれ、とても印象的な光景です。
紙吹雪も山車の動きも比較的緩やかだったものが、豊田市駅の前に達したときに激変します。
もともとそういうものなのか、それとも有名な大阪・岸和田のだんじり祭りに影響されたものかはわからないが、激しい動きとともに直角に曲がっていきます。
観客の多さに、引き手も見せ場と心得ているのかもしれません。
心の準備ができていないと、ちょっと驚かされます。
関東は山車よりも、御輿が多いと思います。
やはり、名古屋は関西圏なんでしょうか?
勤務先の近くにある神社の祭りが近付き、祭礼の提灯があちこちに見かけられる。
日没が近付くと明かりが灯され、ビルの谷間の住宅街にも祭りの気分が高まりを見せる。
日常はひっそりした印象を与える住宅街も、子供たちの声が響き、束の間の賑わいをみせる。
鳥越神社のような巨大な神輿はないものの、子供たちが寄り添うようにして担ぐ神輿もなかなかのものです。
朝、通勤途中に見つけた向日葵です。
9月に入り、残暑が続くとはいえ、9月に咲く向日葵は私的には季節外れの花のイメージです。
そんなことを思いながらも、あまりにも綺麗に咲いていたので思わずシャッターを切ってしまいました。
北海道のどこかでは、見事な向日葵畑がありましたが、自分の目で確かめたいものです。