My Favorite Things

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私のお気に入りです。

LOVE LETTERS 3月15日

2013年03月15日 23時00分00秒 | 観劇

初めて、観てきました。
原田優一さん、木村花代さんの、お2人の回です。
最初は16日の石丸さんと荻野目さんの大人なイメージが良いかなとも思ったのですが、久しぶりの花ちゃんも観たくなって、この日に決めました。
ステージには、黒いブラインドを背に2客の椅子と水差しが置かれたテーブルのみ。
アンディーとメリッサの2人の、48年間の手紙のやり取り。
メガネをかけ堅実な印象の原田さんのアンディーと、自由に生きる花ちゃんのメリッサ。
最初はティーンズの2人のイメージが見えてきて、良い感じだと思っていました。
「Merry Christmas!」このフレーズが、何度も出てくるのが印象に残ります。
この言葉の繰り返しと共に、2人の時間が進んでいき、歳を重ねていきます。
朗読劇のため、2人は座ったままで、読み上げる声に感情が移っています。
不思議と歳を重ねるにつれ、相応のアンディーとメッリサの姿が目に浮かんできます。
政治に携わり、3人の子供と妻との生活を送るアンディーと、家庭を持ち、芸術家として一時は注目されたものの、離婚、親権の剥奪、アルコール依存、鬱と対照的な暮らしを送るメリッサ。
なぜ、この2人が長い間結びつくのか不思議な気もしますが、2人を繋いだのは数多く交わされた手紙だったんでしょうね。
メールや電話と違い、相手に届くまでに、相手から届くまでに相応の時間がかかる手紙。
文字に、相手の表情が感じ取れる手紙。
2人のやり取りの中にアルファベットの書き方に関する内容が、ティーンズの時と、歳を重ねたときの2回出てきます。それゆえに、タイプライターと言うよりも手書きのイメージが私の中に拡がりました。
それが、2人を結びつけていたのでしょうね。
ラスト、メリッサが息を引き取る辺りから、花ちゃんはハンカチで目頭を押さえながら、手紙を読み上げていました。
効果音もない静かな舞台は、アンディーの手紙でエンディングを迎えました。
カーテンコールでは、原田さんと花ちゃんのハグで終わりました。
原田さん、意外なほどというとファンの方に怒られてしまいそうですが、アンディーの雰囲気が良かったです。
ちょっとカミカミでしたが、花ちゃんの自由奔放で寂しがり屋のメリッサも素敵でした。

この公演が、427回目の公演となったそうです。
これだけ長く続く朗読劇、内容もさることながら、毎回変わるペアにもあるのでしょうね。
公演前の稽古は、ペアが顔を合わせて行われるのは、1回だけだそうです。
それだけに、本番では普通の舞台とは違った緊張感があるそうです。
俳優だけでなく、アナウンサーやお笑いの方も迎えて行われ、年齢も様々。
違うペアでも、観たくなってきました。


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