昨夜は当直だった。慢性閉塞性肺疾患で地元の病院に通院している69歳男性が呼吸困難が続いて、救急要請した。呼吸器科のある基幹病院は脳梗塞の救急が入って受け入れできないということで、当院に搬入依頼がきた。高炭酸ガス血症があると呼吸管理が大変だなあと思いながら、診て手におえなければ搬送する方針で引き受けることにした。幸い高炭酸ガス血症はなく、酸素吸入3L.分で酸素飽和度は91~92%になった。5日前に2日間微熱があったという話で、感染症による増悪と思われた。胸部X線・CTでは久しぶりに見る著名な気腫性変化があり、かろうじて正常肺が残っていた。よくこれで酸素吸入なしで過ごしていたものだと思った。明らかな肺炎の浸潤影はしてきできないが、白血球増加があり、抗菌薬を投与して経過をみることにした。在宅酸素に導入することになりそうだ。