なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺癌緩和ケア中の急変

2013年08月30日 | Weblog

 入院していた87歳女性が急に呼吸困難となった。胸部X線では右胸水の量も変わらず、肺炎を併発したのでもなかった。入院してから2か月近くたつので、先週息子さんからこのまま入院させてもらえるんでしょうかと聞かれたところだった。DPC病院だが、当院は入院期間には緩いので、「気にしないでください。自宅に帰せる状態ではないので、このまま入院継続します」と伝えていた。痰がつまったようでもない。癌性リンパ管症になっているのかもしれないが、確定もできない。酸素吸入で落ち着いたので、経過をみることにした。食欲不振で前回入院して、ステロイド投与で軽快していったん退院しての再入院なので、もともと今回は最期まで入院のつもりだった。

 癌性胸膜炎・癌性心膜炎で発症した肺癌の75歳女性も数日前から全身状態が悪化して、食事もとれなくなってきた。昨夜から酸素飽和度が低下して酸素吸入増量となった。薬も飲みにくくなって、オキシコンチン内服からフェントステープ貼付に変更していたが、それに塩酸モルヒネの持続点滴を併用することにした。どちらの患者さんも週末中かなと思われる。予想された急変だった。

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