一昨日の当直の時に救急搬入された79歳女性は右肺に浸潤影を認め、肺炎の診断で入院した。肥満があって、全体にでっぷりとしたおばあさんだ。両膝が悪く(変形性膝関節症)、室内をかっと歩く程度だった。高熱で動けなくなったと家族が救急要請した。なにしろ体が重く、動かそうとすると3人がかりになる。発熱でぼんやりしていたので認知症があるのかと思ったが、熱が下がってくるとふつうに会話ができて、入院後の不穏もなかった。外来で喀痰培養を提出したが、黄土色というのか褐色というのか、どろどろした痰が出た。誤嚥性の可能性もあり、嫌気性菌の関与していそうな気がして、ユナシンで治療を開始した。喀痰培養から黄色ブドウ球菌とインフルエンザ菌が検出された。ブドウ球菌(MSSA)は起炎菌として疑問だ。肺炎球菌ワクチンを受けていて、インフルエンザ菌が起炎菌というのは合う。ペニシリンに感受性があった。臨床的にも解熱傾向で反応も良くなってきたので、ユナシンで継続とした。
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