今日は日直をしていたが、予想通り、いつもの土曜日よりも受診患者数は多かった。内科で入院したのは、88歳男性の顔面の丹毒。40℃の高熱で両耳まで発赤が広がっていた。血液培養を2セット提出して、セファメジンで治療を開始した。88歳にしてはふだんは相当元気な人らしい。
88歳女性が内科クリニックから肺炎・喘息で紹介されてきた。電話してきたのは、そこのクリニックに週1回アルバイトで来ている先生だった。右肺に浸潤影を認めるが、範囲は広くない。ふだん喘鳴はなく(あるいは軽度なので気にしてなかったかも)、今回肺炎になってかららしい。セフトリアキソンとデカドロンで治療を開始した。認知症でアリセプトを内服しているので、夜間の不穏が心配だ。
1か月前から認知症様の症状で精神科クリニックに通院し始めたという78歳女性が、動悸・めまい・嘔吐で救急搬入された。頭部CTは異常なしで、脳血管障害はなく、脳萎縮は年齢相当でひどくはなかった。感染症も否定的だった。ところが、血清Na110と著名な低ナトリウム血症だった。生食の点滴でゆっくりと補正を開始した。循環器科の処方にARBと利尿剤の合剤があるので、利尿剤は中止した。Naが補正されれば、認知症と思われた症状が軽減するかもしれない。