なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

殴りかかる高齢女性

2013年08月21日 | Weblog

 今日は内科再来が多かった。認知症の78歳女性の暴力行為(周囲の人を殴る)と独語がひどくなった。週末に退院して精神科受診予定だったが、精神科病院が土曜日に初診は見ないことがわかって、金曜日に受診できるかどうか娘さんと息子さんで話し合ってもらうことにした。認知症の周辺症状で困ってから、精神科クリニック(他市にある)に通院していたが、入院も考慮すると市内の精神科病院の外来の方がよかったということになる。

 85歳男性が数日前から食欲不振が続いて動けなくなり、家族が救急要請した。慢性閉塞性肺疾患(COPD)で内科クリニックに通院していたが、1週間前に両側下肢の浮腫があるという訴えで当院内科外来を受診していた。心不全はなかった。、低カリウム血症があったがカリウムが下がる処方は入ってなかった。アルダクトンA25mgで経過をみることになっていた。胸部X線・CTで肺炎はなく、気腫性変化が目立った。腹痛はなく、CTで見る限りでは明らかな異常を腹部に認めない(あまりあてにならないが)。体温は37.0℃で、CRPが18と上昇していた。気道感染を起こしている可能性があるが、他の感染症も否定できない。動けないのは確かなので、入院で点滴と抗菌薬投与(何と狙ってと言われると答えにくいが、気道感染としてセフトリアキソン)で経過をみることになった。

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