なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性肝炎の経過となった

2013年08月12日 | Weblog

 発熱で入院した27歳女性はAST100ちょっとの肝機能障害があった。異型リンパ球が22%あって伝染性単核球症と思われた。入院後はしだいに解熱してきたが、今朝から倦怠感・食欲不振がひどくなり、検査値ではAST・ALTが500・700と上昇していた。黄疸はない。他の疾患が合併したとは考えにくく、こういう経過なのだろう。感冒様症状が先行して、急性肝炎として発症したところをみているようだ。点滴を継続してSNMC静注とウルソ内服を使用して軽快をみることにした。PTを含めて肝機能を頻回にチェックしていく。トランスアミナーゼが改善しない時は基幹病院の肝臓専門医に相談することにして、両親にも方針を説明した。順調に経過してくれればいいが、下がらないことには何とも言えない。

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