なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

深部静脈血栓症

2017年07月27日 | Weblog

 火曜日の当直は外科の先生。ちょっと離れた地域の医院から左下肢腫脹の80歳代後半の女性が紹介されてきた。

 こういう時の、頭足を逆にしたいつもの造影CT検査(胸部~下肢)が行われて、左総腸骨静脈から末梢の静脈までの血栓を認めた。Dダイマーは127μg/mlと著明な高値を呈した。幸いに、CTでわかる範囲では明らかな肺血栓塞栓症は認めなかった。

 当直帯に入って間がなかったので、まだ院内にいた若い血管外科医が担当した。さっそくヘパリン投与が開始された。教科書的には、ヘパリン5000単位を静注して、その後はAPTTが2倍前後になるように10000~20000単位/日と持続点滴静注とある。実際には3000単位を静注して15000単位/日を1日入れて、その次の日から8000単位/日になっていた。順調にDダイマーが低下してきている。

 当院はたまたま血管外科医がいるので診てくれるが(肺血栓塞栓症でも診てくれる)、いなければ何科で診る疾患なのだろうか。

コメント (1)
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