なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

雑多な診療ですが

2017年07月04日 | Weblog

 病院に来て、当直帯での受診を確認すると、朝に90歳の女性が救急搬入されていた。右肺に浸潤影があり、肺炎だった。ちょうどそこへ当直だった外科医が来て、「その患者さんをよろしく」と言われた。

 施設入所中の方で、もともとの住所は福島県の原発事故の避難地域だった。この患者さんとその息子夫婦が当地に来ていたのだった。肺炎として重症ではないが、凝固系がけっこう亢進していて原因がつかめない。付いてきたお嫁さんに話をしたが、「治療してもらってダメならしょうがないです」ということだった。

 前立腺癌・骨転移の91歳男性が食欲不振・倦怠感・浮腫で、地元の診療所から紹介されきた(救急搬入)。PSAが着々と上昇して、現在4500になっている。泌尿器科で骨転移のシンチを行ってからも大分経っている。5月にも同様の症状で紹介入院になったが、輸血と肺炎の治療で少し食べる様になって退院していた。本人は入院したくないと言っていて(家族は入院希望)、入院直後から退院すると言っていた。今回はそんな元気もない。

 Hb4.9g/dl(MCV101)と貧血があった。原疾患のよる二次性貧血なのか、MDSのような骨髄疾患があるのか、こうなるとわからない。病状自体も癌のためか、老衰なのかもわからなくなっている。息子さん(町長さん)が付いてきていたので、今回は回復して退院は難しいという話をした。

 44歳女性が、地域の基幹病院の婦人科から糖尿病で紹介されてきた。過多月経で受診して、検査でHbA1cが10%だったそうだ。糖尿病でちょっとだけ当院に通院していたが、3年前に中断していた。診察室に入ってきて、ああこの人だったかと思い出した。やる気があるようなないような不思議な感じの人だった。とりあえず、DPP4阻害薬+メトホルミン初期量で開始して、次回は大学病院から来てもらっている糖尿病外来に回すことにした。

 毎日雑多な診療に終始している。CareNeTVで忽那賢志先生がclicnical pictueの話をしていて面白かった。焼き鳥の串の先端が胃に刺さっていた症例があったが、あれば投稿できるだろうか。

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