なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

関連痛

2017年07月23日 | Weblog

 昨日(ヂ曜日)の日直の時に、昨年クリニックを開業した先生から紹介があった。40歳代前半の女性だった。

 2週間前に職場で右前胸部から側胸部の痛みが出現して、心窩部と右肩さらに右下歯にも痛みを感じた。患者さんの話ではそれほど強い痛みではなかったが半日おかしかったそうだ。その後症状の出現はなかった。

 3日前の午前2時に同様の症状が出現して30分くらいで消失した。そして昨日の午前5時にも同様の症状が出現しして30分くらいで消失した。クリニックの検査で胸部X線・心電図は異常なしとある。腹部エコー検査をして胆嚢の脇に白く写るものがあるのでCTで精査をお願いしますということだった。

 受診時は無症状だった。検査結果が付いてきていないので、胸部X線・心電図を確認したが異常はない。腹部エコーでは画像上脂肪肝を認めるが、胆嚢・胆道系に異常はなかった。胆嚢の脇に描出されているのは腸管でいいと思う。

 腹部疾患は歯にまで関連痛を起こさないだろう。心肺疾患で発作的な症状は喘息と狭心症・不整脈になるが、この症状は狭心症しかない。最初の日の症状は合わないが、2回目3回目の症状は安静時・早朝で、冠攣縮性狭心症が疑われる。

 この方は実家が当地にあるが、住んでいるのは違う医療圏になる。そちらにはACSに対応できる病院がある。二トロールを持たせて、週明けに受診してもらうことにした。不安定狭心症としてもっと緊急な扱いにするべきだったのだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする