隣町の病院からツツガムシ病疑いで76歳男性が紹介されてきた。
2週間前から39℃の発熱が続いていた。体幹・四肢に発疹もあった。先週同病院を受診して、内服の第3世代セフェム系抗菌薬が処方されていた(忽那先生のDU=だいたいウンコ)。
左腋窩に刺し口と判断される病変があるが、すでに黒色痂皮ではなく、経過が長いためのようだ。内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)が対応して、皮膚科医にも診てもらったが、まあこれは刺し口でいいんでしょう、ということだった。
白血球5400、CRP6.2mg/dl。AST 94・ALT 32・LDH 483と肝機能障害を認めたが、CK 508と上昇していてAST/ALT比が高いので、骨格筋由来のようだ。
胸部X線・CTで両側肺に明らかな肺気腫像があり、軽度に浸潤影ととれなくもない部分(胸膜下で網状なので、感染ではないかも)がある。痰はないが、咳が少しある。
ツツガムシ病としてミノマイシン投与で経過をみることになった。今日も39℃の発熱があるが、他のバイタルはさほどの問題はなかった。ADL自立なので、病棟のナースステーションから遠くの病室に入院となった。
今日は96歳女性にCVカテーテルを右内頚静脈から入れ直した。右大腿静脈から入れていたが、カテーテル関連血流感染を来して、抜去していた。血液培養2セットからCNSが検出されて、バンコマイシンを使用した。じっとしてはいないので、ベテラン看護師さんに首と両手をぐいっと抑えてもらった。療養型病床へ転院するための条件(高カロリー輸液か経管栄養)を整える必要があった。