先週の土曜日に虫垂炎疑いで62歳男性が救急外来(外科)に紹介された。外科は大学病院のバイトで来ている若い先生だった。
虫垂炎にしては右下腹部ではなく、もう少し上(臍部右側)で、虫垂がの上に向かっているタイプかと思ったそうだ。腹部造影CTの結果は、小腸壁に沿って液体貯留がある。小腸穿孔による膿瘍のように見える。
外傷の既往もなく、呼ばれた当番の外科医はメッケル憩室の穿孔も考えたが位置的には違うようで、原因不明だった。急性腹膜炎として緊急手術となった。
結果は小腸穿孔による膿瘍形成だった。小腸と膿瘍がそっくり切除されて、端々吻合された。術後経過は順調。初めて見る病態だった。
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