火曜日の内科新患に1週間便が出ないという90歳男性が受診した。担当していた内科の若い先生(女性の地域医療研修の内科専攻医)からイレウスを呈していますと連絡がきた。
腹部単純CTで上行結腸からS状結腸まで大腸が拡張して、S状結腸遠位で狭窄(古典的なApple core)を呈していた。CTで確定はできないが、S状結腸癌だろう。
内科外来のブースに行くと、外科の先生が出ていくところだった。何でも内科の女性医師が、通路を歩いていた外科医を捕まえて(?)、診てもらったのだった。内科新患でどんな患者さんを診ているかチェックしていたようだ。(こちらの女性医師もまだ若い)
そのまま外科医が、地域の基幹病院外科へ紹介してくれるという。当院外科は現在麻酔科の問題のあり(週1回だけ大学病院から出張)、緊急手術ができないので、紹介するしかない。
この患者さんは糖尿病外来(大学病院の糖尿病科から出張)に通院していて、血糖コントロールは良好だった。ただ、90歳と超高齢で、腹水もある。紹介するとして、先方ではどうするのだろうか。
内視鏡的に直腸からドレナージチューブを入れる、あるいはステントを留置するのではないか、と話をしていた。腸閉塞を解除してから、可能ならば癌切除術だが、人工肛門造設だけになるのか。