なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

感染経路

2020年09月27日 | Weblog

 木曜日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さん2名が入院してきた。孫と祖母だった。父親(50歳代男性)が発症して、PCR検査で陽性となった。

 濃厚接触者として家族がPCR検査を受けて、(男性からみて)17歳の娘と79歳の母親が陽性と判明した。妻は陰性だったが、別居の家族も含めて5人がPCR陽性になったそうだ。家族内クラスターになる。

 ふたりとも無症状ということだったが、女の子の方が37℃台の発熱が生じた。入院時の画像検査では肺炎はなかった。全身状態はいいので、発熱時アセトアミノフェン使用で経過をみることにした。

 祖母の方は、内科クリニックに気管支喘息で通院していて、整形外科クリニックからプレドニン5mg/日の処方を受けていた。整形外科からプレドニン処方というと、関節リウマチくらいしか思い付かないが、本人は違うという(PMRではない)。

 経過をみるうちに、発熱が生じて肺炎を来す可能性があるとかと思ったが、認知力はしっかりしていて元気だった。

 ただアドエア吸入を処方されていたが、吸入手技はまったくできていなかった。(ほとんど薬局でも指導されていないのではないか)ちょうど3日でアドエアが切れる。院内にアドエアはないのでレルベアに切り替えになるが、吸入指導を繰り返して習得させることにした。

 どうせ吸入するならコロナに効果があると言われているシクレソニド(オルベスコ)がいいかとも思ったが、同効薬のICS/LABAにした(院内にはないが、購入可能なのだろうか)。

 

 全国的に、感染経路不明とされている患者さんが増えてきている。これは保健所や県でちょっと訊いて、思い当たることはないと言われてそのままになったということのようだ。

 入院すると7~10日間看護師さんたちがいろいろ話を聞くことになる。すると、感染者が多発した地域にちょっと行っていた、ということが判明する。こっちの看護師さんには言ったが、こっちの看護師さんには言ってないということなので、つい漏らしたということか。

 

 

 

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