水曜日の当直の時に、高熱の92歳女性が救急搬入された。隣町の診療所に高血圧症などで通院していた。
酸素飽和度の低下がなく、呼吸器症状はなかった。肺炎ではなく、尿路感染症(急性腎盂腎炎)と予想された。
搬入時に血圧が90台だったが、意識は清明で普通に会話ができた。ふだんは高血圧症なので、感染症で血圧が低下して、すなわち敗血症性ショックと考えらえれた。
胸部CTで肺炎像はなく、胆道系にも異常はなかった。尿路感染症でいいようだ。尿路閉塞を来す病変ははなかった。
血液培養2セットと尿培養を提出して、抗菌薬(セフトリアキソン)を開始した。入院後は38℃から40℃まで体温が上昇した。点滴を持続で行って、側管から乳酸リンゲル液を短時間で追加すると血圧は100くらいになった。
翌朝は食事摂取できなかったが、体温が38℃を下回ると、昼からは食事摂取できるようになった。お昼には細菌検査室から連絡がきて、血液培養2セットと尿培養からグラム陰性桿菌が検出されたという(提出12時間後)。太い菌でおそらく大腸菌だろということだった。
急性腎盂腎炎・菌血症・敗血症性ショックということになる。抗菌薬はそのまま継続とした。
(検出されたのは、Klebsiella pneumoniaeだった)