月曜日の午後2時過ぎに、74歳男性が前胸部圧迫感で内科新患を受診した。4月から来てもらっている先生(循環器内科から総合診療)が担当した。
その日の午前10時ごろから前胸部圧迫感が出現して、続いていた。高血圧症・糖尿病・脂質異常症で近医に通院している。喫煙もある。4日前に他県に旅行に行った際も、前胸部圧迫感が出現して、2時間?続いて治まったそうだ。
心電図ではV3-6に5mmのST低下を認めた(Ⅰ、aVLにもST低下あり)。(ST上昇は認めなかった)心電図を短時間に3回繰り返しとっていた。血液検査で、白血球10000と上昇している。トロポニンIが462.1(pg/ml)、CK 409・CK-MB 47(AST 69・LDH 208)と心原性酵素が上昇していた。
急性心筋梗塞(NSTEMI)として、地域の基幹病院循環器内科に救急搬送していた。
救急車の音が聞えたので、どんな患者さんが搬入されるのかと確認したら、搬入ではなく搬送だった。短時間に心電図を繰り返しとるところは、さすが循環器内科。
この先生には発熱外来も診てもらっているが、これまで新患のCOVID-19の患者さん2名の救急搬入に当たった。看護師さんたちには「コロナに当たる先生」?、と認識されている。
古くなったが(2010年発行)、いい本だと思う。最近心電図の本を読んでなかった。