先週の金曜日に発熱の89歳男性が救急搬入された。一昨年と昨年に肺炎で当院に入院した既往がある。
住所を見ると、地域の基幹病院の方が圧倒的に近い。一昨年は基幹病院で受け入れ困難で、当院に搬入されている。昨年は前の年に入院したということで当院に入院した。
今回も家族が当院入院を希望したので、救急隊は最初から当院に搬入依頼をしていた。当院にすっかり馴染んだ、ということなのだろうか。3日前に食事の時にむせったそうだ。
家族が高熱に気づいて救急要請した。酸素飽和度が低下して、救急隊は酸素吸入2L/分を開始していた。ご本人は脳出血後遺症で運動性失語があることもあって、伝えられない(見た目は特に困っていないようだ)。
胸部X線・CTで確認すると左下葉に肺炎像があり、膿瘍化しているように見える。白血球25400と著明に上昇していた(戦う力があるともいえる)。
搬入時のCRPが5.1とさほどでなく、今日の検査で24.3とぐっと上昇していた。画像からみると、1週間以上経過しているかと思われたが、案外数日の急性の変化なのかもしれない。微熱はまだ続いている。
聴覚言語療法士(ST)にみてもらうと、嚥下できますということだった。