なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

膀胱内落下直後の尿管結石

2022年06月28日 | Weblog

 先週末は内科の当番だった。日曜日はバイトで来ている大学病院小児外科の先生で、連絡は来なかったが、熱中症で救急搬入された熱中症の91歳女性を入院させていた。

 月曜日の午前8時20分ころに連絡が来て、入院させていましたのでよろしくお願いします、ということだった。もっと早くに病院を出ていいことになっているが、ずいぶんぎりぎりまで病院にいてもらったことになる。

 あとで画面で確認すると、救急搬入や発熱外来を含めて10名くらいの外来受診をそれぞれ適切に対応されていた。91歳女性は前日からの点滴を継続していたが、すっかり元気になっていた。食事も完食で、午後には息子さんが迎えに来て退院となった。

 

 日曜日に尿管結石の81歳男性が受診していた。前夜から左側腹部痛があったが様子をみていた。受診した時にも痛みは軽減したが残っていた。

 受診時に体温37.2℃で、外科医はまず尿管結石・閉塞性腎盂腎炎疑いと判断していた。最悪のケースを想定して診ていたことになる。微熱は、その日気温が高く、また痛みで寝られなかった関係もあるかもしれない。

 腹部エコーで左水腎症があるのを確認して、腹部CT検査をしていた。左尿管結石は膀胱内に落ち込んでいたが、左水腎症が残っていて、膀胱に落下した直後の像らしい。(その後、水腎症も軽快していくだろう)

 血液検査で炎症反応の上昇はなく、尿所見も軽度血尿はあったが、尿路感染症というほどの所見はなかった。そのまま治癒するものと判断されて、帰宅となっていた。

 

 他には5歳小児の肘内障も受診していたが、きちんとX線で骨折などがないことを確認してから整復していた。当院にここ数年バイトに来ている、おそらく大学院生の先生と思われるが、丁寧な対応をされるなあと思った。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする