なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

非結核性抗酸菌症

2023年10月10日 | 呼吸器疾患

 3型進行胃癌の手術を受けた80歳女性は、肺病変もあった。

 当院の脳神経内科に本態性振戦などで通院していた。昨年7月に心窩部痛を訴え、消化器科の上部消化管内視鏡検査で胃体下部大弯後壁に3型進行癌があった。

 消化器病センターのある専門病院へ紹介されて、手術を受けた(B-Ⅰ)。pT3(SS)、pN3aでpStageⅢbだった。

 手術前から胸部CTで両側肺に病変があった。中葉・舌区、下葉に粒状影・気管支拡張・一部無気肺を認めて、非結核性抗酸菌症(NTM)が疑われた。(結節・気管支拡張型だが、無気肺様になっている部位は空洞型になるのかもしれない。)

 今後も半年後に胃癌術後のフォローを行うが(CT・腫瘍マーカー)、内視鏡検査と肺病変のフォローは当院で受けることを希望しているのでよろしく、という依頼が来ていた。

 呼吸器科外来(大学病院から応援)で胸部CTが行われた、昨年と比べて画像上は少し進行はあるが、1年後のフォローとされた。今のところ有意な呼吸器症状はないようだ。(半年後のフォローが無難?)

 胃癌は再発の可能性がある。NTMは予後に関係するのだろうか。

 

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