なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

S状結腸穿孔

2023年10月08日 | 消化器疾患

 10月6日(金)に地域の基幹病院外科から紹介した患者さんの診療情報提供書が来ていた。最近紹介した患者さんはいたかなと思いながら、封筒を開けた。患者さんは、2月1日にS状結腸穿孔による急性腹膜炎として救急搬送した52歳女性だった。

 当時在籍した内科の若い先生(自治医大義務年限で2年間勤務してくれた女性医師)が急性腸炎として入院としていたが、画像を確認して上記疾患と判断した。応援の外科医師に相談して搬送していた。(画像は以下の通り)

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 搬送した日に緊急手術(ハルトマン手術、腹腔洗浄ドレナージ)を行っていた。「穿孔の原因は不明で特発性と考えられた」ということだった。術後肺炎や抗菌薬に対する薬疹などがあったが、2月25日に退院していた。

 8月4日にストーマ閉鎖目的に入院して、8月8日にストーマ閉鎖術を施行された。術後麻痺性イレウスがあったが、自然に軽快して8月20日に退院している。退院後の外来診察で特に問題はないが、術後1年までは外来で経過をみるそうだ。

 

 結腸穿孔による腹膜炎だと二期的手術になるのだった。当方が診察して応援の外科医に相談して紹介するまで、対応した時間は1時間未満だろう。(紹介したことを忘れていたし)

 その後の治療はこれだけのことを要していた。ありがとうございました。いつも助けていただいて、感謝しています。

 

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