昨日は内科の若い先生が当直だった。午後10時に上腹部痛の66歳女性が救急外来を受診していた。
午後7時から上腹部痛が出現して、1回嘔吐した。体温36.6℃でバイタルサインは異常なかった。心窩部から右季肋部にかけての圧痛を認めた。腹膜刺激症状はない。
血液検査で白血球14700・CRP0.3と炎症の初期像を呈していた。肝機能障害があり、胆道系疾患が疑われた(AST 198・ALT 128・ALP 101・γ-GTP 357・総ビリルビン0.8)。
腹部CTで胆嚢内に小結石があったが、胆嚢自体に炎症像はない。総胆管結石は9mmでさほど拡張はしていなかった。病状からは総胆管結石疑いだった。
総胆管末端に3~4mmの結石があり、総胆管結石・急性胆管炎として、地域の基幹病院に連絡して搬送となった。総胆管末端の結石がよくわかったものだが、若い放射線技師さんがthin sliceで画像を作成して、指摘してくれたそうだ。
先方の病院も満床運営なので、受け入れてもらえたのはラッキーだった。相手の先生の名前は憶えていないそうだが、抗凝固薬・抗血小板薬内服の有無や血小板数を確認されたそうなので、消化器内科の若い先生だったのだろう(内視鏡的乳頭切開を行う前提での確認だから)。
昨日保健所の依頼で新型コロナのPCR検査を行った83歳女性が、陽性と判明した。症状があり(発熱・頭痛)一人暮らしなので、入院依頼が来た。少なくともひどい認知症ではないので大丈夫だとは思うが、見守り・介助は要するだろう。
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