Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

RUPERT

2012-04-20 14:28:00 | 大西厚樹
ルパート バイ アツキオオニシ、と読みます。
「RUPERT by ATSUKI ONISHI」1994年創立



女性用のお洋服では、90年代には金子国義さんのイメージも使わなくなり、
(ショッピング・バッグはずっと金子氏の絵がついていましたが)
ちょっと毒入りのコアな少女趣味から
「チューリップ」「苺」「レオパード」「テディ・ベア」「バンビ」
などの愛されモチーフを打ち出していました。

そこで、メンズではこのルパートくんだった
・・・・と私は思っています。
でも、
クマのルパートがフューチャーされたのって、実は、初期のみで、
その後は大西さん自身のワードローブに近いものが出て来るんですよ。

あえてキーワードを探すと、「ジャン・コクトー


「恐るべき子供達」マントにマフラーの少年達に萌えたと言っていました


ジャン・マレーのシックな装いにあこがれていました


でも一番好きだったのは顔かも・・・あ、いえ、何でもありません。そそくさ・・kirakira2


コクトーによるイラスト。ベレー帽だ!大西さんのトレードマークsymbol7

これだけだと、金子國義美少女に近く、「美男美女以外はどうしたらいいの?!」
という近寄りがたさですが、・・・大丈夫、ちゃんと逃げ道もあった。



「タンタンの冒険」exclamation2映画も記憶に新しいですね。

見れば見るほど大西さんそのもの。
白シャツ、ステンカラーのコート、ニッカボッカー!
よくこういう出で立ちで犬を連れて出社してましたっけ。
犬の世話は私の仕事でもあった。

こちらのイメージなら、ジャン・マレーのような顔の持ち主じゃなくても、
モデルのように背が高くなくても、オシャレでかわいいじゃありませんか!!


モデルさん着用ですけどね・・・

大西さんのキャリアの中で、メンズはウィメンズ(レディースって言ってたナ)
ほどにはあまり知られてはいないと思うのですが、
私個人の思い出に占める比重は実はかなり高いです。
なぜなら、仕事が大変だったから?!

だって、従来のウィメンズの販促はそのままやりながら、
メンズのショーもやったんですよ。仕事量は今考えると倍以上。
ブランド以外に、舞台衣装のデザインのお仕事などもあったし。
その辺のお話は長くなるのでまた改めて( left まだ続ける気)

でも不思議なことに、大変なことにこそ、深い思い出ができました。
ショーのスタイリングあけの朝帰りとか、
夜更けの焼肉とか、舞台俳優さん達との居酒屋とか・・・ブツブツ
・・・はっ?!それって、仕事じゃないか。



cameraモデル写真2点は、日本ヴォーグ社「大西厚樹のセーターブック」(1995)より
light 現在「RUPERT」は大西さん退職後別のプロデューサーにより企画されています