Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

心の中のベネディクト

2014-11-07 19:09:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
ベネディクト婚約発表当日はおめでたい気持ちでいっぱいだったのですが、24時間たったくらいから自分の中の喪失感に気づきました。偶然か昨日の午後は頭痛で寝込みました。そして来年のハムレットや先日ポチったUKエルが届かないんだけど、もうどうでもよくなって投げやりな気分に・・・

本当の失恋だったら、丸1日はまだ起こった現実を受け入れられずにショッックとパニックの最中でしょうが、もとから一方的な愛でも喪失感を感じるとは意外でした。

喪失感というには、喪失した何かがあるわけで、それはなんだったのかと言うと、仮想恋愛と、演劇や背景の文化を知る知識欲という、生きる喜びを二重に依存していた対象を喪失したのです。

ここ最近は見ていて理屈なしに心ときめくのはウィショーくんなんですけれども、ここに来るまで、イギリス演劇界の水先案内人となってくれたのはやはりベネディクトさんでした。一度に二つ以上のことができない不器用な私が、なぜ結婚以来縁がなかった映像探求ができたかと言うと、夫の不在期間があったからです。

と言っても浮気されたとかではなく(笑)ちょうど私がシャーロックとそれ以外のベネディクトの出演作を見始めた時、夫は会社で上司と合わずに離職し、それまでのストレスを癒しにニュージーランドとイタリアに1ヶ月ずつ行きました。2ヶ月以上船乗りの妻状態!その時は娘も今よりベッドタイムが早かったし、仕事のない日は一人になる時間があったので、家でドラマを見ることができたのです。昼間にラストエネミーだのTo the Ends of the Worldだのを見るというのは、昼メロを見る主婦じゃあありませんか!

その後夫はニュージーランドとイタリアから帰ってきても、入社した会社との契約が半年で打ち切りになったり、友人とのビジネスで契約のトラブルの末離別などで、我が家の不安定な生活は続きました。私も塾の講師などもトライしたけどライフスタイルに合わず大変でした。でも何か本気でやっていることがあると、ベネディクトが好きな自分というアイデンティティーがあると、辛い時でも自分を見失わないし、大変でも不幸にはならないのです。

ファンとして俳優にはファンレターを送っても断られることもないし、舞台挨拶を見に行って3次元に会うこともできる(あわよくば手に触ったりも!)、独り占めはできなくても、スター(俳優)もファンを必要としているし、仮想恋愛するには、絶好の対象なのですね!

夫は現在、退職の原因となった上司も去った昔の会社に復帰して、私もお気楽バイト生活にすっかり馴染み、ビスケットをイギリスから買ってきてくれたJくんが職場のアイドル、心配事は子供の成績、という安定期に。だからって神様はこの時期に私の心の支えだった人の婚約発表を与えたもうたの・・・?

喪失感をきっかけに、その謎を負って、いままで依存していたことにも気づきました。しかし依存症から回復してまた新たなファンの目でもって応援しますよ。映画ドラマはすでに私の生活の一部に組み込まれましたし、堅実なベネディクト坊っちゃま自身が彼にふさわしい愛に満たされて欲しいし、これから、本人の発言があれば、きっとまた期待を上回る何かを見せてくれて、私を含むファンも別の喜びを受け取れると思います。

それに、ふむ、やはりハムレットは見たいですし!

これからも、作品発表とプライベートのニュース発表と話題は続くでありましょうが、ファンの数だけそれぞれの心の中にベネディクトがいて、みんながそれぞれのベネディクトとの距離を確認しながら生きていくのでしょう。


だからこれ早く

見せてくれないと火を噴くからね!