2/6はニュージーランドではワイタンギ・デーと呼ばれる祝日です。1840年に先住民族マオリ族とイギリス王権の間で条約が結ばれたからです。
内容は、マオリ族が英国女王(当時ヴィクトリア時代)の臣民となり、主権は王権へ。マオリはイギリス国民の権利を得、マオリの土地はイギリス政府にのみ売却できる。というものだそうです。
でも、条約の文書が、英語とマオリ語で意味にすれ違いがあり白人vsマオリの衝突は続いたそうで、やはり、昔からあったのですね、ロスト・イン・トランスレーション・・・・
それはともかく、日本のニュージーランド大使館では毎年この日前後にランチ・パーティーを催していて、今年は家族揃って参加しました。
大使館の門にはスタッフさんが参加者リストを持ってお迎えしてくれましたが、名前をチェックしただけで、ID提示は求められませんでした。アレ?いいの?普通、パスポートとか見せますよね。ゆる~い感じが何ともキウイランドです。
ビュッフェ式とは言え、本格的なお料理がズラリと並んでいました。
・ガーデンサラダ、チーズ風味のクルトンとカリカリベーコン添え
+フレンチドレッシング
・ベジタブルキッシュ
・マカロニとカリフラワーのチーズグラタン
・ポークパイ2種
・チキンとソーセージ、ピローライスのパエリヤ カレー風味
・ラム肉のシチュー
ポークパイはイギリスと同じでどこのカフェやスーパー、コンビニに行ってもある定番メニューです。現地に住んでる時は、そんな「どこにでもある感」と高そうなカロリーのせいで、あまりありがたみはないんですが、日本では見かけないので皆パクパク食べてました。しかも大使館のシェフの手作りですから、クラストもサクサクして美味しかったです。しかし、これまた現地では家庭料理の定番、マカロニチーズも懐かしくてパクパク食べてしまったので、パイのおかわりはお腹が苦しくてできませんでした。
しかしね、デザートにパブロワが出て来たので、急にお腹に余裕ができてしまったのです、何とも不思議。
パブロワはニュージーランドのオリジナルお菓子とのことですが、私は1度も食べたことがなかったのです。写真のは「小さいパブロワ」だそうで、本来はバレリーナ/アンナ・パブロワのチュチュのように大きいのだとか。メレンゲを焼いてクリームとフルーツソースをかけたお菓子です。
これも美味しかったのですが、もうひとつの、写真ではもうほとんど写ってない左側のボウルに入っていたのが、カスタードにクリームとキャラメルソースをかけたもので、そちらの方がまた美味で、あんな美味しいカスタードはイギリス以外で食べたことがありませんでした。ワイタンギ条約でニュージーランドの人が女王の臣民になったことで、こんな美味しいカスタードも伝わったのかしら。マウイの人も食べたかな・・・