Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

NY乗り物マナー

2016-07-28 19:06:00 | 異文化
数日前にツボに入ったのが、コチラ大型犬の入ったトートを肩にかけた(そりゃそうだ、それ以外の持ち方は重さから不可能)大型の人間の写真です。(笑)


ソースはコチラ

「ペットを乗せるにはキャリーに入れること」というNY地下鉄の決まりを破ると罰金が課せられるため、しかも動物の大きさが記述になりのでこう言う風景となった、という和み記事でした。

そもそも犬は私のよく知るロンドンではよく地下鉄にもバスにも乗っていますので、NYでも同じような状況でしょう。これらの犬は乗り物でも吠えたり人間に飛びついたりして迷惑をかけるということはまずないのですが、何でもありのNYのこと、連れ込む動物は犬とは限らないし、犬だとて苦手な人を配慮しての決まりと思われます。つまり、ペットを連れて乗りたい人にも、動物が苦手な人も、両者を配慮しての決まりはみんながハッピーに過ごせるいいアイディアだったのでしょうね。

「お互いハッピー」は「お互いの考えを知り合う」ことから始まるなーと、正味4日間歩き回ったNYで私は思いました。地下鉄、トラム、バス、と公共の乗り物をフルに利用したので、妊婦さんや年配の方に「座ります?」と声をかける人を何度も見ました。言われた人も、「あ~、ありがとう」と言って喜んで座る人、「いいえ、大丈夫」と断る人、そしてこれは正直「?」と思いましたが若い健康そうな女性が若い男性に席を譲られて、当たり前のように無言でツーンと座ったことも。

要するに「弱者に席をゆずる」基本的な概念がまずあるけど、コミュニケーションでどうするか決めるというシンプルなことがなされていて、「シンプル イズ ベスト」ってフレーズあったなあ。。。。と思ったのでした。

というのも、私の映画ドラマ萌えのためのツイッターTLには、なぜか日本の「妊婦さんバッジ」をめぐって、「それをつけることで図々しいと思われるのが辛くてつけない」妊婦さんや、「あれをこれ見よがしにつけるとは妊娠は病気ではないのにケシカラン」と中傷する人、果ては「妊婦というからにはこの女、○を開いたのか」などポルノを見るような目で女性を蔑む人のつぶやきが飛んできて、その妊婦バッシングを見るたびに「何を言おうと誰でもアナタも妊婦から生まれたのでしょう?このサンノブビッ○!」とムカムカしていたからなのです。

たかが、お腹に10キロもの負荷を抱えて辛いに決まってる女性に席をゆずるだけのことにグダグダ言う男がいることも不愉快ですけど、譲らない人がいるせいで「妊婦バッジ」なるものを考慮せざるをえない社会も情けないし、せっかく女性がバッジを持っていて批難の目が怖くてつけられない、ってどういう社会でしょうか。

日本でも、もちろんシルバーシートを中心に、声をかけて弱者に席をゆずる方もたくさん見たことがあります。でもたった4日のNYでの私の乗った乗り物内では、多くの若い男性はそうでない人が座っても席が空いてたら座る、ってスタンスだったことに感動しました。空気を吸うのと同じような自然さで。

以前、仕事で海外のサロンを回った時に、アメリカのブースって会ったその瞬間に「ハ~イ、ハゥアーユー?」と言ってくるので「いきなり友達ってなんなん?」と思ったものでしたが、乗り物のマナーのことになると、周りの人皆友達的なアメリカは大人で、知ってる人には礼儀正しいのに見知らぬ人は見て見ぬフリ弱者は無視な人が許される日本って社交性低すぎ、もうオッサン世代は希望薄いから、若いお母さん息子さんの躾がんばってと願うしましまさんでした。

大型犬と違って妊婦がトートに入るわけにもいかないですものね。。。