「ダウントン・アビー」のチャンネルITVからの新ドラマ「Victoria」が8/28に始まります。英国時間日曜夜9時。大ヒットの後釜を狙う意気込みを感じます。
ドクター・フーのコンパニオン、クララ役ですでにイギリスのお茶の間では誰もが知っている顔であろうジェナ・コールマンが、若き日のヴィクトリア女王をやるというのであれば、職場の誰とでも会話ができそうな(イギリスなら)広い話題性を感じます。ジェナはDWでは30歳の年相応の小学校の教師役でしたが、ベビーフェイスなので18歳の王女でも全く違和感がありません。さらにコンタクトレンズで目の色が薄くなっているので本当に少女のようです。
さらに見たい気持ちを倍増させるのはプリンス・アルバートにトム・ヒューズ!!!というところです!よね・・・?・・・映画「フラワーショー!」で無駄に振りまいてしまったセクシーな魅力も、本物王子役ならば本領発揮というものです。The Gameの謎スパイも似合っていたけど、そうです、正統派にはロイヤルな役が待ち受けているって、イギリスエンタメ界の大変な強みではないでしょうか。
しかし放送前の公式写真に、もう一人ヴィクトリアに近そうな男性がいまして、その顔に見覚えがあるけど思い出せない、と思ったらその彼Rufus Sewellは「パレーズ・エンド」にも出演していたと・・・あ!顔を見て嫌な気分もしたと思ったら、ヴァレンタインの友、エディスの夫のいやらしい牧師役のイメージが顔に染み込んでしまっていたのでした。その男は、もしやアルバートの恋敵とかだったら気持ち悪いかも・・・と思ったら、ロード・メルボーンとは若き女王に寵愛された首相でした。
こうした歴史的なエピソードを楽しみに見る層は絶対にいますから、美味しい題材ですね。
上のトレイラーに出てくる、階段の上での女王のセリフ「I can manage this, alone.」は、エミリー・ブラントがヴィクトリアを演じた2009年の映画「ヴィクトリア女王 世紀の愛」でも出てきた、それまで彼女は王位継承者としてとても大切に育てられていたので、階段は常に誰かの手をつないで降りなくてはならなかったのを、女王として拒否したというエピかと思います。
その女王が一目惚れして、プロポーズして、結婚して「彼は天使のよう」と言ったというアルバート公を楽しみにしているイギリスのおばちゃん達と一緒に私もとっても楽しみにしています。